一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

6月17日のLPSA芝浦サロン・将棋学徒

2011-06-18 13:14:44 | LPSA芝浦サロン
17日(金)のLPSA芝浦サロンは、島井咲緒里女流初段の担当だった。仕事が午後4時半で終わったので、すぐに向かいたいが、最近のサロンは、5時~6時の時間帯はガランとしていることが多い。私は一休みしてから田町に向かった。
5時15分ごろサロンに入ると、島井女流初段のキュートキュートな姿があった。きょうはオシャレなメガネをかけている。
「おひさしぶりです」
と笑顔で挨拶をくれた。この一言がうれしい。
たしかに久しぶりで、サロンで島井女流初段に教えていただくのは2月25日以来になる。それまで「ジャンジャンマンデー」や「みんなハッピー!LPSA将棋パーク」で顔を合わせてはいたのだが、将棋を指すまでには至らなかった。
ちなみに3月18日の芝浦サロンは島井女流初段の担当だったが、大震災の余波で、サロンは休止。この日は私にとって特別な日だったので、絶対に島井女流初段に会いたかったが、叶わなかった。まあ、やむを得ない。
きょうは先客が2名いた。Hi氏とTo氏である。いずれも旧金曜サロンのメンバーだ。どちらも当ブログを読んでくださっている。ありがたいと思う。
ふたりが対局を始めたので、私は「小諸そば」で早めの夕食。
戻ってくると、Hi氏に
「明日は行くの?」
と聞かれた。19日(日)の「LPSA芝浦将棋フェスタ」のことかと思い、「いえ」と答えたが、18日、19日の「大野教室」のことだった。それでも答えは「ノー」である。もっとも、私はよくウソをつくので、「行かない」と言いつつ訪れることがある。しかし土曜日はバタバタしていて、行きたくても行けないのが実情だ。
島井女流初段との指導対局に入る。3面指しで、中には珍しや、F氏の姿もある。
島井女流初段は、「私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング」の第2位である。1位は船戸陽子女流二段で盤石、と考えている読者も多いだろうが、順位は日々変動しており、少なくとも島井女流初段と指している時は、彼女が1位に上がっている。
そんな島井女流初段とは「チョコレート勝負」を行っている。しかしまだ3局目だ。
「今年中に決着をつけるんですか?」
「そのつもりです」
これからは金曜以外にも、島井女流初段の登板のときには、出向かなければならない。
Hi氏に、
「この将棋はいつブログに載るの?」
と聞かれる。
「半年後です」
と答えたが、半年後にこのブログがあるかどうか分からない。
Hi氏とTo氏が帰った後、入れ替わりでY氏が来る。Y氏はふだん、女流棋士と指導対局は指さず、会員との将棋を楽しむ。だがきょうは、相手がいない。
手合い係の大庭美樹女流初段が気を利かせ、きょう行われた松尾香織女流初段と中村桃子女流1級の女流王座戦の棋譜を、Y氏に渡した。こうやって、会員をヒマにさせないことが大事だ。
私の指導対局が終わり、Y氏とのリーグ戦に入る。この将棋の初手から数手を、以下に記そう。

先手・Y氏 後手・私
▲7六歩△3四歩▲7五歩△8四歩▲7八飛△6二銀▲6六歩△4二玉▲4八玉△3二玉▲3八銀△6四歩▲3九玉△6三銀▲2八玉△5二金右▲5八金左△8五歩▲7六飛△5四銀▲7四歩△6三金▲7三歩成△同金▲7四歩△6三金▲7七桂△8四飛▲7三歩成△同桂▲8五桂△同飛▲8六飛△同飛▲同歩△8七歩▲7七角△7六歩…

2度目の▲7四歩が疑問手で、△8四飛とこの歩を取りに来られたため、先手は▲7三歩成から▲8五桂、▲8六飛と暴れざるを得なくなった。ただ▲7三歩成の成り捨ても疑問で、ここで1歩を渡したため、私は△8七歩~△7六歩(これが打てる)と反撃し、以下はむずかしいところもあったが、私が勝った。
F氏も交えた感想戦では、2度目の▲7四歩に替えて▲6五歩と開戦するのがY氏らしい、という話になった。
すなわち△6五同銀▲2二角成△同銀▲7三飛成△同桂▲7一角。この攻めは、意外に厳しい。
さらに序盤の感想戦が続く。私はサラッと流したいところだが、これがY氏の真骨頂で、序盤から将棋を極めるタイプなのである。まるで将棋学徒だ。私も彼の爪の垢を煎じて飲みたいほどだが、どうせ飲むなら室谷由紀女流初段の爪の垢がいい。もちろん山口恵梨子女流初段の爪の垢もいい。
検討に戻る。1度目の▲7四歩に私の△6三金が危険で、ここは素直に△7四同歩がよかった。▲7四同飛△7三歩▲7六飛。
ここでどう指すか、さらに美樹女流初段も交えて検討したが、私は「ここは△6三金の一手」と譲らなかった。固さを重視するLPSAの女流棋士は別の指し手を選ぶだろうが、ここはバランスを取って△6三金である。
さらに感想戦は進む。もう感想戦というより、研究会の様相を呈してきた。Y氏は▲7二歩と垂らし、△7二同飛に▲8三角から▲5六角成と馬を作る。
以上の手順を整理したのが、下。

(1度目の▲7四歩に△6三金と上がらず、△7四同歩と取った場合)
▲7四歩△同歩▲同飛△7三歩▲7六飛△6三金▲6五歩△同銀▲2二角成△同銀▲1六飛△3三銀▲7七桂△5四銀▲7二歩△同飛▲8三角△8二飛▲5六角成。

この岐れをどう見るか。Y氏は「馬が手厚いから先手十分」と主張したが、私も「二歩得が大きく後手十分」と、譲らなかった。ここは読者の判断に任せたいところである。ただしいま考えてみると、▲5六角成では▲6一角成とこちらに成る手もあり、これは後手が容易でないと思う。
帰りはY氏、F氏とガストへ。サイゼリヤの数メートル先にあり、Y氏はこちらがお気に入りなのだ。いい歳をしたオッサン3人が、11時すぎまで、オッサントーク。実に楽しいおしゃべりだった。
コメント (6)
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