一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

6月20日のLPSAジャンジャンマンデー(前編)・「ブログには書かないでください」

2011-06-24 00:28:48 | LPSAマンデーレッスン
23日に指された女流王座戦、上田初美女王対室谷由紀女流初段は上田女王、島井咲緒里女流初段対山口恵梨子女流初段は山口女流初段の勝ちとなった。上田-室谷戦は0:100、島井-山口戦は50:50の割合で応援していたが、室谷女流初段は相手がわるかったか。それにしても、パーフェクト室谷女流初段の美しさを何と形容したらいいのだろう。ほかの女流棋士とは格が違う。まったく、女優が将棋を指しているかのようだった。
山口女流初段の夏らしい服装も見事。女流棋士会の未来はやっぱり明るい。

20日は「LPSAジャンジャンマンデー」に行った。今クールの最終3回目である。「芝浦サロン」の担当は、前週金曜日に続き島井女流初段だった。
午後6時すこし前に入室すると、何人か会員がいた。数えてみると、ジャンジャンマンデーの参加は、私を含めて8人。早速松尾香織女流初段から、手合いが発表される。
私の1局目はTa氏と。私が先手番になったので、横歩取りに誘導した。△8五飛と引かれたので、私は角を換わって▲9六角。中座飛車を指す以上、▲2二角成~▲9六角の変化は把握していなければならない。それをご存じですか、と私は問うているわけだ。
Ta氏は△8二飛。私は労せずして▲6三角成とし、押し切った。
2局目を待っている間、船戸陽子女流二段が遅れて来る。マスクをしていたので心配だ。マスクを外した顔は相変わらず魅力的だったが、少し顔色が悪いように見えた。
珍しく、将棋ペンクラブ幹事のA氏(作家)が見える。2局目は、そのA氏と対局がついた。いつだったか、将棋ペンクラブの幹事同士はあまり将棋を指さない、と聞いたことがある。私は幹事ではないが、たしかに幹事とはあまり指したことがない。しかしこの適当な距離感、私は好きである。そんなわけで、A氏とも初対局であった。
私の居飛車明示に、A氏の四間飛車となった。と、隣の席に船戸女流二段が座り、将棋を始めた。ジャンジャンマンデーでは、マンデーレッスンS講師も、会員と真剣勝負を指すのだ。奥では塾長の藤森奈津子女流四段が、F氏と指していた。
船戸女流二段が香水をつけていて、その芳醇な香りがモロにこちらに来る。ああっ…あああっ…!! な、なんかムラムラする。ポワ~ンとしてしまって、将棋を指すどころではない。もし船戸女流二段との将棋だったら、TKO、というところだった。
局面――。私は▲4六銀から▲3五歩と仕掛けるつもりだったが、気が変わって棒銀に出た。
しかし△3二飛と予め守られたところに▲3五歩と突いたため一手遅くなり、△4五歩から捌かれてしまった。その後△3六歩▲4八銀右と引かされては、ハッキリこちらが悪くなった。
ところがここでA氏は△6四歩~△7四歩と意味不明の手待ち。この2手の間に私も自陣に手を入れ、ヨリが戻った。△6四歩では、△6四角とのぞき、ガンガン攻められるのがイヤだった。
中倉宏美女流二段が見える。宏美女流二段はマンデーレッスンS講師ではないが、進んでこのジャンジャンマンデーに参加している。その意気やよし。
私はA氏に逆転勝ちとなった。A氏は私の文章のよき理解者であり、いつもとてもお世話になっている。この将棋に限り、勝敗はどうでもよかった。
A氏に、将棋のあとの飲み会に誘われたので、快諾する。私の交友関係は、すべて将棋がらみだ。将棋さまさまである。
ともあれ、これで2勝。通算すると6勝4敗だ。連勝賞は無理だが、最多対局賞と最多勝利賞を狙える位置につけた。ただ、入賞したとしても、副賞を受け取るために次回も参加せねばならず、そこが面倒くさい。
3局目は某氏と。「某」と書いたのは、本人からこの将棋のことを書いてくれるなという指示があったから。そう言われたって私の将棋でもあるわけだから、書く書かないは私の自由である。もちろん書くが、せめて…ということで、イニシャルも伏せたわけだった。
余談だが、最近はこのブログがあっちこっちに浸透しているのか、「このことはブログに載せないでね」と言われることが多くなった。
「振り駒名人」の某氏に振っていただき、またもや私の先手で、▲7六歩△8四歩。ではと矢倉に誘導したが、某氏は△6四歩と突いて急戦の構えを採る。私も強く迎え撃つと、某氏は△7五歩~△8五桂と来た。▲7六銀△5五歩▲同銀△5四銀。いきおい銀交換になり、私は▲8六歩と、△8五の桂を殺しにいく。この桂を代償なく取れれば私が勝つ。さればと某氏は、△7七歩と打った。この局面が下。

先手・一公:1七歩、1九香、2六歩、2九桂、3六歩、4七歩、5五歩、5六金、5八飛、6六歩、6九金、7五歩、7六銀、7八玉、8六歩、8八角、8九桂、9七歩、9九香 持駒:銀、歩
後手・某氏:1一香、1三歩、2一桂、2二角、2三歩、3一王、3二金、3四歩、4二銀、4三歩、5一飛、6一金、6四歩、7七歩、8四歩、8五桂、9一香、9三歩 持駒:銀(銀と桂を書き間違えました)

ここで私は持ち時間10分のうちの2分近くを割き▲6七玉とかわしたが、玉飛が接近し、結果的によくなかった。本譜は△5三銀▲8五歩△4四銀▲5四桂△4五銀打▲同金△同銀▲6二銀△5六金▲7七玉△6二金▲同桂成△5五飛と進み、後手が優勢になった。
▲6七玉では、▲7七同桂△同桂成▲同角、とサッパリしてしまうのが良かった。死んでる桂を交換するのは気が利かないが、これで後手の持ち駒は歩切れの銀、桂。私は△4四桂がイヤだったのだが、こんな手は何でもなかった。
そういえばプロの実戦でも、こうした歩(△7七歩)は、必ず取っているようである。5日の「大野教室」で、大野八一雄七段が、「自分から攻めていかないで、相手の攻めを利用するといいよ」と語ってくれたが、上の応接は、それを地で行くものといえよう。
▲7七同角までの局面は、▲7五歩、▲7六銀といつの間にか盛り上がり、しかも歩得で何の不満もない。ここから引き続き某氏の攻めを丁寧に受ければ、戦わずして私が勝っていただろう。
本譜は某氏にいいように攻められて、惨敗した。
「うわああああ!! この将棋を負けるとは!!」
私は投了後、咆哮する。続いて室内にわく、苦笑。マナー違反だと分かっていながら、つい叫んでしまった。某氏には社団戦で、この実力を余すところなく発揮していただこう。
時間は8時を過ぎている。いまからもう1局は遅いが、藤森女流四段が、何とか私にもう1局指させてくれようとしている。ありがたいことである。
宏美女流二段の将棋が終わり、宏美女流二段と指すことになった。え? でも宏美女流二段とは今クールで当たっているけど…?
(つづく)
コメント (3)
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