なぜか、つぎのシーンを取り上げる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/81/1f2c0bba1279ee25df95be94b827c64a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/ab/788263f62a940431c671ce40febb1720.jpg)
山本五十六 と堀悌吉(元・海軍中将。山本と海軍兵学校同期。既に海軍を辞めている)のふたりだ。
役所広司(56年生まれ、57歳)と坂東三津五郎 (56年、56歳)が演じる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/44/8e3c6d6a87edcb8daad2a1fcd165f519.jpg)
実際の堀悌吉氏。
戦争映画の場合、年齢が気になってしまう。
監督の成島出氏は61年生まれだから、52か53歳。監修・原作の半藤一利さんは30年生まれで、82歳。
戦争との距離感である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/c3/ce08c397b29ca1f64906747454d5dcaa.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/4e/171a5e21c48b39ac38fd16b5a6171586.jpg)
小料理屋「志津」の常連たち。田中麗奈がダンサー・神埼芳江などとなっている。
両画面で奥にいるのが、「東京日報」記者・真藤利一で、玉木宏(80年生まれ・32歳)が演じている。
このシーンは、一般市民の心情を描くところだ。戦争遂行を声高に叫んでいたりする。
戦争オタクで、兵器オタクでもあるわたくしも、このところ変化してきているようなのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/c9/70798054a7c84677e96c299358d246e6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/76/608e21fcf8389320052a8faa7d47fc70.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/ab/290845ac219150dcec1fc38b826f720a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/17/80d86b0692d25419ab45408abf834fb2.jpg)
これらの画面は、たいへんよく出来上がっている。真珠湾場面ではCGの破綻が見えるが。
このような描き方は、今までとかなり違う。
長ったらしい題名も、今までと意味が違っている。 「70年目の真実」と使われている。
これは誰のせいなのか、考えてしまう。
「東京日報」記者・真藤利一は、あきらかに監修・原作の“半藤一利”さんだとわかる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/3a/274320b59a899399cf92141bbdbac1ab.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/68/e68d1bc5b980d0ed0c4877516b582ff6.jpg)
記者・真藤利一は、出征から帰り、焼け野原となった東京(であろう)を見つめて、
映画は終わる。
この感傷、感慨は、今までのものとちょっと違っていると思う。
米内光政(海軍大臣) 柄本明(48年生まれ、64歳)
井上成美(海軍省軍務局長)柳葉敏郎 (61年生まれ、52歳)
三宅義勇(聯合艦隊作戦参謀)架空(モデルは三和義勇)吉田栄作(69年生まれ、44歳)
山口多聞(第二航空戦隊司令官)阿部寛(64年生まれ、48歳)
黒島亀人(聯合艦隊先任参謀)椎名桔平 (64年、48歳)
宗像景清(「東京日報」主幹)香川照之(65年生まれ、47歳)
一番年長であろう“柄本明”さんでも、戦後生まれである。
半藤一利さん(30年生まれ、82歳)を除くとだが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/2e/12d16db144b6f88d0947dea220ce1108.jpg)
監修・原作の半藤一利さんのせいだけでは、ないとどうも思ってしまう。
あきらかに、戦後生まれの方々の客観性とでもいったものが、影響している。
ということではないかなと思う。
しかし、こう書きながらも、ああいう“感傷性”を求めている自分が自分の中に
いるようにも思えてしまった。