映画のつぎは“演劇”です。
『 銀の滴 降る降る まわりに 』というタイトルの芝居でした。
効外の、通勤圏でかなり賑やかになっている、そんな私鉄駅(JR駅でした)
の駅前の市民館ホールでした。結構広いホールでしたよ。25日。
劇中はデジカメできませんので、終了した時の絵です。
面白かったかどうか。同行した友人たちには「そう、60点かな」と言いました。
タイトルのサブに「首里1945」があります。おわかりですね。太平洋戦争末期
の沖縄での軍隊のお話しです。なんで今、この戦争の話しなのか、がひとつ。
どう現在と結びつけるのか、がもうひとつ。
答えは充分ではなかった、そう思いました。残念ながら。
劇団文化座「銀の滴 降る降る まわりに」
作 /杉浦久幸 演出/黒岩亮 出演/佐々木愛・阿部勉・米山実 他
日本軍の小隊が、沖縄の首里効外の与那城家を徴用している。舞台はここだけ。
炊事班である、彼らは銃を持たない。糧秣調達と炊事に毎日追われている。
軍隊組織の上下関係のみの理不尽な毎日が描かれる。アイヌである調達係・
冨田栄吉と、現地徴用された中里幸吉のふたりを中心にストーリーは進む。
アイヌと沖縄は、二等国と蔑まれている。それは本土・日本人は言う。
与那城家の夫婦には、戦闘が始まれば日本軍の邪魔だと言う。
佐々木愛さん、歳はとられてもお元気ですね。よかった。
しかし、なぜ今なのか。
ラストで、敗戦間近い敗走する日本軍のために、何か食べるものを作ろうと
アイヌの調達係・冨田栄吉が提案します。銃のない彼らはひとりづつ、最後の
任務を全うしようと手を上げます。アイヌも、沖縄も、本土も。
しかし、これではわたくしには弱い。
しかし、こうした演劇鑑賞のための会・団体は多いようです。ひと頃の劇団
活動を支えているのは確かなようですね。