いいしらせのグッドニュース[パート・Ⅱ]

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“ペリリュー”の凄惨をはじめて知った。 この日だからか。    2014.8.15.

2014-08-15 20:06:51 | Weblog

       わたくし、太平洋戦争の後半はよく知りませんでした。
       それは、過酷、凄惨に目をそむけていたせいです。
       しかし、そんな歳はもはや過ぎましたね。



       

       ペリリュー島がパラオ(現在のパラオ共和国)にあることも
       知りませんでした。マップでは、左下に小さくありますね。

       

       この島に、膨大な艦船と兵士が攻める。写真は艦砲射撃。

       



       “凄惨”は、この現場にとどまらないのです。



       
       
       
       



       この戦闘で軍部は玉砕(バンザイ攻撃)の方針を変える。
       ここから、日本軍は持久戦に変えた。
       これは、このあとの戦闘をどう変えたか。

       一方、アメリカ軍も混乱していたようだ。
       マッカーサーとニミッツの対立がひどく、方針が定まらなかった。
       ペリリュー島の上陸当日・9月15日、なんと同日にマッカーサーは
       率いる南西太平洋方面軍の陸軍部隊でレイテ島に上陸する。
       これは、ペリリュー島の闘争が戦略上で意味を失なった瞬間でもあった。     
       しかし、アメリカ軍の上陸部隊は勇猛果敢であったらしい。

    ペリリュー島の上陸部隊は、ガダルカナル島の戦いによりアメリカ軍最強とうたわれ、
    ニューブリテン島西部でのグロスター岬の戦いも経験し、日本軍相手に敵前上陸とそれに
    続く激しい攻防戦での戦訓を得ていて、強大化され士気も旺盛な第1海兵師団 が担当する
    こととなった。その師団長ウィリアム・リュパータス海兵少将は、ガダルカナル戦当時は
    准将で同師団の副師団長としてツラギ上陸部隊を指揮し、ニューブリテン島では師団長
    として戦闘を経験していた。リュパータス海兵少将は、2、3日でケリがつくと云ったらしい。



       「バンザイ攻撃」しない、持久戦の整っていた日本軍とすでに戦略的価値を
       失い、掃討命令を実施する自信満々のアメリカ軍の、まさに死闘であった。
       日本軍の組織的抵抗が終わり、11月27日、米軍はペリリュー島の占領を
       果たすこととなるが、それは上陸開始から2ヵ月半が経過しての事である。
       その激しさのデータのひとつ。

    アメリカ軍:戦死者 1,794名 戦傷者 8,010名 ※この他に精神に異常をきたした者が
    数千名いた。
    日本軍:戦死者 10,695名 捕虜 202名 最後まで戦って生き残った者34名。

       アメリカ軍には「精神に異常をきたした者数千名」とありますが、
       日本軍には、いないのではなく、ほぼ全員死亡に近いのですね。
       ジョン・ダワー教授の発言に、さまざまのことを知った。
       このあとの、
       本土空襲・硫黄島の戦い(1945年2月19日 - 1945年3月26日)
       ・沖縄戦(1945年3月26日 - 6月20日)、などへと引き継がれていく。

       これらを、知らなかった。
       こんなエピソードも知らなかった。
       「パラオのジャンヌ・ダルク伝説」ですと。
       芸者がパラオの中心地のコロール島からペリリュー島にやってきて日本軍と
       一緒に戦い最期は機関銃を乱射アメリカ兵86人を死傷させ玉砕したという伝説である。
       ちょっと不謹慎か。

       もうひとつ。

    東郷平八郎を尊敬するチェスター・ニミッツの詩文とされる文字列が彫り込まれている。
    「諸国から訪れる旅人たちよ この島を守るために日本国人がいかに勇敢な愛国心を
    もって戦い そして玉砕したかを伝えられよ 米太平洋艦隊司令長官 C.W.ニミッツ」

       というものです。定かではないらしいが、ニミッツ提督はこのときの
       日本軍に感銘を受けていたのは事実らしいようだ。

       ペリリュー島の島民の犠牲者は0・ゼロ名だったことも重要だ。

       
       (8.13.22:00- 1ch.「狂気の戦場ペリリュー 太平洋激戦の島の記録未公開フィルムの衝撃 錯乱する兵士は…」。
       8.15.21:00- 8ch.「“命ある限り戦え、そして生き抜くんだ”玉砕は認めない! 男がとった生き抜くための秘策
       激戦の地パラオで起きた70年前の知られざる真実の物語」)