感染症診療の原則

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わき水で感染?(秋田県)

2010-07-22 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
塩素の入った人工的な水よりも、湧き水のほうがおいしいの(カラダにいいの、とはあまりききませんが)!あるいは、塩素の入った水道水が怖い、という人たちはいそうですね。

この人がナチュラル志向かどうかは定かではありませんが、、、秋田県で湧き水がリスクと推定される集団感染事例です。

食中毒:わき水加熱せず麦茶で?小学生ら27人に症状:横手/秋田(毎日新聞 2010年7月)


たしかに水出しティーパックのような便利なものがあります。

「自然」好きな人は、自分のリスクテイクはさておき、子どもや他人にすすめては絶対ダメです。

途上国、あるいは昔の日本でおきていたような感染症リスクを引き受ける覚悟が必要になります。


水系に関して細かいリンクのあるホームページがあります。
「おいお前ら、生水飲むなよ! 水系感染の裏事情」


そういえば、水に関連する恐怖ビジネスもたくさんありますね。まさに「水商売」です。

「塩素の影響としては、まず「水がまずい」ことがあげられます。そのほかにもカサカサ肌の原因、野菜・米・レバーなどの食品を洗うと、ビタミンの10~30%が損失することがわかっています。また、浄水場で塩素殺菌を行う際にトリハロメタンという発ガン性物質が発生します。家庭でできる対策は、「煮沸」と「浄水器の設置」の2つです。

そのほかにも水道水を利用することそのものの問題として指摘されているのが水道管の鉛が水に溶け出している可能性があること(現在では水道管に鉛を使うことは禁止されていますが、昔のものが残っています。)、水道水の原水となる河川がそもそも残留農薬に汚染されていることなどがあります」
http://www.ebc-usa.com/takuhai/

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