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北里大学の取り組み;入学生の予防接種

2007-12-11 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
2008年から始まる新しい麻しん風しん対策を前に、大学や医療機関も今までの制度を見直しているそうです。北里大学のニュースが読売新聞にあったので紹介します。

北里大学が新入生全員に、
〈1〉はしか、風疹などワクチン接種証明書を入学時に提出
〈2〉はしか、風疹のワクチン接種歴が1回以下の場合、入学前に検査を受け、免疫がない場合はワクチンを接種するよう通知

大半の学生はワクチン接種は1回と見られる。入学後の健康診断でも血液検査を行い、場合によっては追加のワクチンも接種。

 北里大はこれまで医学部など病棟での実習がある4学部で入学後の免疫検査、ワクチン接種を実施してきたが、今年5月に4学部以外の1年生を含む2人がはしかを発症。全7学部の1年生に休講措置を取った。

「感染症研究の先駆者、北里柴三郎博士の精神を受け継ぐ大学として、学生の健康を守り、患者への感染を予防する責任があると判断」

ほかには、福岡大は医学部のみで、入学生にはしかなど4種類の予防接種証明書の提出を求めている、とのことです。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20071211-OYT8T00196.htm

(Dr.かてつからいただいた“ふぐさし”。J大学もこんな対策あるんでしょうか・・)

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1 コメント

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Unknown (かけだしICD)
2007-12-11 20:57:58
河豚のおいしい季節ですね。

麻疹・風疹に対しては危機感の欠如が感じられます。ワクチン接種を勧奨するはずの当事者の小児科医からまず意識改革すべきなのでしょうが・・・。
IDATENメーリングリストの麻疹での訴訟のこともありますし・・・。
責任を問われたときのため!ではなく、個人のためにワクチン接種が、大きな負担なく行われるように願うばかりです。