鎌倉に住んでる

うまいものを食べて飲んで、のんびり暮らしたい。

鎌近最後の展覧会

2015-11-03 23:30:00 | 日記

敗戦まもない時期に設置が計画され、

1951年に開館した神奈川県立近代美術館鎌倉館が、

いよいよ1月で閉館することになった。

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コルビュジエに師事した坂倉準三による

近代建築の5原則にのっとった建物は

残されることになったが、

美術館は廃されて葉山館に移される。

現在、開館前からの活動を紹介するパネルや

過去のポスターなどを展示した回顧展が開かれていて、

文化の日で入館料が無料だというので行ってみた。

それくらいの恩恵を受けるくらいは、訪れているはずだ。

建物の設計図もみられた。



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スタイルは上野の西洋美術館と同じだが、

パネル工法みたいで、

吹き抜けこそ大谷石で飾られてるが、

どこか安っぽい印象がある。


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この階段上の内側へ下がっている天井など、

奥行きを感じる錯覚を生むそうだが、

どうも張りぼて感があった。

しかし設計図によると、

鉄骨のトラスが組まれているようだ。

ごめんなさい。軽量感があると云うべきでした。

まん中の支柱はなぞだが。

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いまは使われていない源平池に臨んだ学芸室が

特別公開されていて、一見の価値はあります。

閉館に向けていろいろイベントがあるので、

鎌倉までお越しのさいには、お立ち寄りください。

17日の週は、午後5時から6時の間だけ、

外観がライトアップされるそうだ。

神奈川県立近代美術館鎌倉館