敗戦まもない時期に設置が計画され、
1951年に開館した神奈川県立近代美術館鎌倉館が、
いよいよ1月で閉館することになった。
コルビュジエに師事した坂倉準三による
近代建築の5原則にのっとった建物は
残されることになったが、
美術館は廃されて葉山館に移される。
現在、開館前からの活動を紹介するパネルや
過去のポスターなどを展示した回顧展が開かれていて、
文化の日で入館料が無料だというので行ってみた。
それくらいの恩恵を受けるくらいは、訪れているはずだ。
建物の設計図もみられた。
スタイルは上野の西洋美術館と同じだが、
パネル工法みたいで、
吹き抜けこそ大谷石で飾られてるが、
どこか安っぽい印象がある。
この階段上の内側へ下がっている天井など、
奥行きを感じる錯覚を生むそうだが、
どうも張りぼて感があった。
しかし設計図によると、
鉄骨のトラスが組まれているようだ。
ごめんなさい。軽量感があると云うべきでした。
まん中の支柱はなぞだが。
いまは使われていない源平池に臨んだ学芸室が
特別公開されていて、一見の価値はあります。
閉館に向けていろいろイベントがあるので、
鎌倉までお越しのさいには、お立ち寄りください。
17日の週は、午後5時から6時の間だけ、
外観がライトアップされるそうだ。