a passion for cars

自動車趣味…その果てしなき天国と地獄についてのブログです。オーストラリアでのロータスエクシージによる海外レースなど。

E46M3

2014年05月26日 21時28分14秒 | Weblog
全ての業種の営業マンは昔は良かったと思っているだろう。
昨今は企業コンプライアンスだかなんだかうるさいし、ネットが浸透しているおかげで不誠実な態度はすぐに広まってしまうし、値引きやサービス内容まで公表されてしまう。
ある時期、新車は必ず決まった営業マンから購入していた。ヤナセの○○さん、そして今は亡きバイエルンの××さん。
買ってから1年ぐらいするとどっからかお買い得車を見つけてきて職場まで営業に来るのだ。
昔の外車は地元のディーラーの見込み発注でたくさんの在庫を抱えていた。
だからしょっちゅうだぶついたり、キャンセル車が大幅値引きで得意先顧客や懇意にしている中古車屋に流されていたのだ。
バイエルンのS氏からBMW5を買った1年後出たばかりの325ツーリングに買い替えた。
いや、正確にはでたばかりのMスポーツをオーダーしたはずだったが、納車されたのはノーマルの325ツーリングだった。
S氏は本当にテキトーな人だったが憎めなかったのでアルミを格安でサービスということでまぁまぁまぁということになった。
そんなチョンボをしてから、半年もたたないうちに出たばかりのE46M3の宣伝に来た。
発売当初は1年待ちと言われていたので即納車があれば検討するよ、と言っていたら1週間後に本当にどこからかひっぱってきたのだった。
その当時、バイエルンが潰れて近鉄に吸収され、3ヶ月の間に何台か売らないとクビになる、と泣きつかれてもいたので、サイバーナビや足回り、テールやスポイラーなどかなり金をかけてせっかくのMスポに仕立て上げた325ツーリングだったが哀れドナドナとなってしまった。

さてそのM3、エンジンは素晴らしかったが鳴り物入りのSMG2が失敗だった。
オートマとして乗ると交差点での右折時、首都高の合流時に思ったような加速ができず怖い思いをした。
2ヶ月くらいのったころ、気分を変えるためにオーディオファイルに預け250万くらいかけてシアターシステムを組んだ。
そしてカロッツェリアのコンテストで2位で入賞したのである。半年くらい車は手元になかったかな。
戻ってきたときはもう売る時期になっていた。

そういえばそのS氏、325ツーリングについていたスキーキャリアやスタッドレスタイヤと純正アルミ、そしてM3のエンブレム類などを私にだまって誰かに売ってしまったばかりか、半年後に自動車税の支払い通知とともに近鉄モータースから私宛に下取り車を早く差し入れるよう督促状が来たのである。むちゃくちゃな値引額を提示したり、あちこち下取り車を流したり、まぁ昔はのんきな時代だった。
最近の営業マンは対応も値引きもサービスも割と画一的で、1台買ったら2台目はない。誠実でまじめなんだけど昔のクセのあるやり手営業マンとのしびれる駆け引きも捨てがたいのである。
当然、S氏もヤナセのY氏も相当の売り上げと顧客を持っていたがクビになっている。