Volkswagen Sharan

日経をとらなくなって二ヶ月、意外と新聞ていらないもんだな。
二十代の頃は新聞に載ってる自己啓発本やビッグトモロゥ的な雑誌を良く読んだものだけれど、ここんところそういうものに対してむしろ嫌悪感さえ抱く。
「秒速で1億円稼ぐ男」与沢翼とか。
今はすってんてんになっていい気味だみたいな世論なんだろうけども、成功と失敗なんて最後は紙一重でしかない。
いやむしろ成功者の本ほどこの世に必要のないものはないと思う。成功からは学べない。
ビルゲイツやジョブズの本を読んだって私は孫さんや柳井さんのようにはなれないのです。
その都度読んだ本に影響されて、毎回ちぐはぐな説教をする事になります。
やはり「上手いかまずいか自分で食って判断しろ！」
経験に勝る教訓はないんじゃないかと思うのですが。
正しい事が書かれていてもその生き様、スタイルが自分に合うかどうかはまた別問題で。

私が正しいと思う評論家が絶賛した車、シャラン。
家族が増えたのに伴い、カイエンから乗り換えました。
車としてはとてもいい車でした。
剛性感も国産とは比べ物になりません。
わずか1.4とは思えない走り、、攻めようと思えば峠も攻めることができます。
使い勝手の良さ、細かい部品の精度の高さと動きの緻密さ。
いかにもドイツ、良心の塊。フォルクスワーゲンは世界一の自動車メーカーと認めざるを得ない。

しかし、残念ながらシャランには値段から期待されるオーラが足りなかった。
別に日本車のようにこれ見よがしな威圧感はいらないのだけれど。
これが300万なら許せるけど400万オーバーは厳しいと思う。
品質は600万の車にも負けてない。けど、とにかく地味。
大きさも全幅1910mmと半端ないでかさなんだけどこじんまりしていてそう見えない。
2列目も3席とも平等な大きさなのは、結局1席あたりは小さくて中途半端だった。
最終的にはその地味さのせいか、
普通に走っていて追い越された。
急に割り込まれるようになった（ように感じた）
後ろの車の車間距離が近い（ように感じた）
イプサム並みの扱い（のように感じた）
で、パジェロに買い替えたのでした。正しい評論であってもやはり自分に合うかどうかは別問題。
GT500はアメ車の提灯記事ぐらいでしかほめてくれていないのですが、私にはとても合っているのです。