仕事がうまくいき、収入が増えたが税金も増えた。年収を300万から2000万ほどにあげた。借金は経費ではなく何の控除もないため税引き後には手取り1000万くらいになってしまう。そして返済が夫婦で年2000万近い。毎年、いろんな税金が来る4.5.6月は個人的には火の車だった。毎年税金を払うためだけに定期を解約していた。逆に9月から3月まではお金がたまっていく。使っちゃいけないんだが口座にお金があると使っちゃうよなぁ。結局会社売却時まで貯金はゼロだった。
カートも中古車屋もやめ、BMW525を買ったものの何となく満たされないまま、相変わらず休みの日には朝早くからバイクでぶらぶらしていた。suzuki隼から乗り換えた似合わないハーレーで朝早く閑散とした目黒を走っていたら、リアタイヤがパンクした。全重量の大半がリアタイヤにかかるアメリカンはだからいやなんだよと、近くのバイク屋を物色していたら、今はなきロータスの正規代理店「K&M」があった。パンク修理後よってみた。わざわざ店長がいろいろ説明してくれた。あとから考えると店長しかいなかったに近いが、その有名なK氏。本当に笑える話がたくさんあるのだが危険すぎる、命にかかわる。そしてK&Mに関しても、ここではコメントを差し控えたい。本当に楽しいその後の2年間であった。その時に出会った人たちとはその話題だけで多分丸1日盛り上がれるだろう。
以下一部
納車時、
「あれ?社外マフラーついてるって聞いたけど?」
K氏「ウチは正規ディーラーですから違法マフラーはつけられないんですよ」
「走行が3000kmになってるけど500kmの新車って言ってなかった?」
K氏「社長が少し乗っちゃったんですよ」
「ステレオサービスは?」
K氏「あれ?私そんな事いいましたっけ?」
一事が万事。。。
初めてエリーゼに乗ったときまさに脳天をかち割られるかのような衝撃を受けた。何なんだこの車は。走るとあらゆるところからきしみ音、タイヤの砂利がホイールハウスにあたる音、狭い車内、ABS,PS,PW,AC全てなし。なのに600万円。それ以上の衝撃はその軽さ、3速で急な坂をぐんぐん上っていく。こりゃ、面白れぇ~。筑波山を攻めてみる。限界が高すぎる&腕がひどすぎるで全くオンザレール。2回目の筑波サーキット。NSXの21秒から大出世の14秒。今思えばサルが運転しても、もうちっとましだがたったの140馬力でNSXより速いなんて。しかも運転自体が楽しくて仕方がない。タイムは二の次に感じられる車。
そしてそのわずか3ヵ月後、またしてもK氏。
「来年からエクシージでJAFの公式ワンメイクレースが始まるんですけど、あなたのような人にこそ参加して欲しいんですよ。」筑波14秒でレースもくそもないが
M社長の知る人ぞ知る恐るべき別室招待もあり、購入してしまう。しかもエクシージはまだ日本には形式認定のためのその展示車1台しかない。即納車にしか興味のない私はその展示車を買ったのだが、その時点ではつまり誰もレースに参加する予定などなかったのだ。その後何度か、ディーラーデモ車ということで「K&M」に貸すことになった。2001年4月号カーグラフィックの表紙そして特集のエクシージ、そしてカーグラTVのエクシージ「千葉3030」は私の車そのものである。
下取りされた111Sとはなんと2年後にカワマタ商会で再会する。その111Sでオートバックスのスポンサードを受け川俣さん、オートジャンブルの野沢編集長の3人でプレジョイ耐に参加し、見事総合2位入賞を果たすのだ。