a passion for cars

自動車趣味…その果てしなき天国と地獄についてのブログです。オーストラリアでのロータスエクシージによる海外レースなど。

インテグラDC2

2006年01月26日 09時43分38秒 | Weblog
ソアラの(似非)高級感にも飽きてしまったので、やっぱり走る車を、とローンで新車を購入。
出たばかりのインテグラ。こりゃもう乗ってすぐ、すごい車だと思った。
まずエンジンがすごい。NAなのに、VTECに乗ったときの加速はターボのようだった。それでいてもちろんターボラグのようなものももちろんない。
そしてFFにもかかわらず全くアンダーステアを感じない足回り。

ある日、ホンダ主催の「何とか運動会」とか言うジムカーナがあり、参加してみた。超初心者向けだったので15台中4位だった。それにしても何人かはSタイヤで来ていた事を思い出す。当時Sタイヤなんて知らなかった。今思えばとんでもないレベルのジムカーナ競技会だった。
図に乗った私はそのうちこれで何か競技にでも出てみたいと思いだした。
でもサーキットはFDで痛い目になっているので今度はラリーか、なんて単純に考えていた。たまたま見に行ったダートトライアルで、湯本敬さんという全日本ドライバーと知り合う。気に入られたのかただ単に手伝いと運転手に便利だったからか何度か、一緒に競技会へ連れて行ってもらう。

そして哀れインテグラは購入後1ヶ月でダートラ仕様になる。その時点ではインテグラでダートラをしている人はいなかったので、ロールバー、オーリンズの車高調、アンダーガード類、LSDなど全て特注、しかし型どりなどに使われたのでモニター価格。確か全部で60万円。当時はとんでもない金額の請求書が来たと思ったが、その10年後に来るレース関係の請求に比べれば屁みたいなものだった。

何回か長野まで下道を使って練習に行く。土曜か金曜の深夜、16号を延々と走る。ダートで走らせると驚くほど車がやれていった。2ヶ月たったらもうきしみまくり。きれいだったエンジンルームは泥だらけ、車内外問わず砂だらけになった。
乗り出し300万の車でいきなりダートラやる奴は素人ではいないよなぁ。
確か一度だけ競技に出たが、丸1日使って2本走って終了、のこの競技自体はあまり面白くなかった。

3ヵ月後、ガード類を全部はずし、車高を下げて買い取り専門店で売却、インテグラのローンを清算する。ソアラのローンはその後3年にわたって払い続ける。ダートラ車なんて誰も思わないだろう。出たばかりということもあり、結構高値で売れたそれは、車体がゆがんで異音があちこちからする走行8000kmとは名ばかりの、事故車の方がましだろうという車になってしまっていた。合掌。