Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

農山漁村再生可能エネルギー法明後日参院通過か?

2013-11-12 | 水圏環境教育
関係各位の尽力により
農山漁村再生可能エネルギー法が
明後日参院通過を通過する模様。
確かに、重要な法律だ。今まで大手電力会社だけが買い取り企業であったが,地域ごとに会社を設立し電気を発電し使うことができるのだ。それはいいことだ。無駄のないエネルギー利用につながる。しかし,何度も行っているが,まだ水質基準が曖昧だ。まったく、考えていないようだ。この法案も。

早速,この法案について食料産業局再生可能エネルギーグループに問い合わせた。

私「再生可能エネルギーは確かに重要である。環境保全対策はどうなっているのでしょうか」
担当者「この法律はあくまでも促進法であり,規制法でない。したがって,今回の法案と環境保全は切り離して考えている。」
私「今現在,排水基準が曖昧で,源流域の水質が大変なことになっている。この法律によって、全国の河川水域が汚染されることにな兒可能性があります。」
担当者「そのことに関しては,環境省に聞いてほしい。」
私「環境省との連携は取っていないのですか」
担当者「今のところ取っていないが,今後検討が必要だ」
といったことで,結局産業の育成はするが,日本の故郷の財産である水質に関してはにの次と言うことである。

新渡戸稲造「日本人は専門家になりたがる。専門家になると言うことは他のことは知らなくてもいいという意味ではない。センモンセンスだけでなく,コモンセンスが必要。」を思い出す。100年たっても変わらないのである。


東日本の魚は本当に危険なのか?

2013-11-07 | ツイッター
「今は関東北部から東北の太平洋側の海の魚,キノコ類,川魚,柑橘類などが危険です。特に子どもたちに関しては,大人がきちんと選択してあげなければいけません。」(http://www.mag2.com/magspe/interview148/)と大学教授のコメントがある。このコメントは,関東北部から東北の太平洋側の食べ物は危険なので,大人が選択して子どもに食べさせなければいけないという意味と考えられる。しかし,食べ物に過敏になっている消費者にとって,この言葉は重い。関東北部から東北の太平洋側の海の魚,キノコ類,川魚,柑橘類などは危険だから食べてはいけないとも読み取れる。また,関東北部から東北の太平洋側という表現はあまりにも曖昧である。にもかかわらず,敏感な消費者からすれば大学教授の情報は全て正しいものであり,きわめて汚染度の低い場所であっても一派一絡げに関東北部から東北の太平洋側がすべてダメというように聞こえる。このような情報は,ネット上に数多く散見される。

 確かに,消費者に科学的なデータがしっかり伝わっているかといえばこちらも疑問が残る。岩手県によると国からの依頼で定期的に食べ物の放射性物質を測定しウエブサイトで公表している(http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?nd=690&of=1&ik=3&pnp=64&pnp=592&pnp=690&cd=48737)が,上記のような情報に対して静観している。「抗議をしてもかえってマイナスの影響が出かねない」と反論に後ろ向きである。さすが岩手県のおくゆかしさではあるが,生産者の苦悩は大きい。
 
 国が食品を買い取って済む問題でもない。食べる人を前提に生産している水産業者にとって消費者に食べてもらうことが一番の目的でありそのために命をかけて生産しているのである。
 
 ちなみに,サクラマスサミットで使っていた宮古湾で漁獲されたサクラマス(ヤマメが海に下って1年で戻ってきたもの),そして重茂半島産の肉厚ワカメ。信頼のおける方に,セイコーEG&G,Ge半導体ガンマ線測定装置(MCA7700)という装置(検出限界3kg/Bq)で,Cs-137,Cs-134を測定していただいた。結果は,不検出であったことをここに報告する。

どこの場所,どの魚に問題があり,そして問題ないのか,現地を訪れて正確に理解した上で発言してほしいものである。

11月6日(水)のつぶやき

2013-11-07 | ツイッター

インターネットの力で復興をサポート #イノベーション東北 innovationtohoku.com Googleの藤井さんにご紹介頂きました。


リーダーに必要な素質は「聞く耳を持つ」、「話しかける」、「率先垂範」である。 blog.goo.ne.jp/hypom/e/7518d6…



国際エコツーリズムin 鳥取にて 元農業協同組合長さんにインタビューしました。

2013-11-06 | 水圏環境教育
国際エコツーリズムin 鳥取にて 元農業協同組合長さんにインタビューしました。一番感動したお話でした。
「いかに良いリーダーを育てるか」「良いリーダーとは」「大切な理念」を話をお伺いした。

85世帯350人の農村で「ふれあい祭り」を運営するのに限界があり、現在は伯耆町主催で行っている。初めは1500人,2年目は2000人,3年目は3000人,4年目は4000人集まった。その結果,集落と地域の関係をよりよくすることによって,高齢化率は30%をきり,27.8%になった。

若い人たちが自立して生活できると言うことが一番重要である。

いくら行政が強引に進めようとしても上手くいかない。住民が自ら動くように支援するという考え方が必要で、そのためには綿密な企画書を作成することである。そして行政を「上手く使う」ことが必要である。


ふれあい祭りは教育の視点が重要で、子どもたちを巻き込むことが必要である。例えば,子どもたちに絵を描かせ、その絵をホテルの客室に飾る。その絵を見るためにホテルに宿泊するお客さんが増えた。

イベントを企画する上で重要なのは、「3つのベル」を企画に入れることである。その3つのベルとは「食べる」こと,「しゃべる」こと,そして「調べる」ことである。特に重要なベルが「調べる」で、イベントが終わった後にしっかりと何が悪かったか欠点を話し合うことで、次のイベントをさらに充実させることができる。

食べ物がとても大切である。明治33年に産業組合からスタートしたのが農業協同組合である。昭和22年には農業協同組合法が公布された。農協は組合員の生活を向上させるためにどうするかを考える団体である。目指しているのは農村の活性化である。そこにいる人間が幸せに楽しくすごす事,そのためにはとりまきが大切であり,一人が動くと,やってやろうという気持ちになる。
例えば,菜の花畑をつくる,皆さんどう?とかたりかける。すると,菜の花ーはちー蛍ーとつながっていく。

生産財としての土地は耕さないと荒地になってしまい、価値がなくなる。この土地を集落全体で守るというのが集落営農の考え方である。土地を生産財とすることー室町から受け継いできた田畑を守ることー水路の確保そして歴史文化,それらを命がけで守ってきた。そこに精神性がある。集落営農のスピリットである。

TPPは農地を守ることを今までやってきた集落営農の考に相反するものである。TPPは農地の破滅を招くものだ。新渡戸稲造は農は国のもと,農が滅びると国が滅びるといっている。

奥様
イベントの際に「食べる」ということはとても重要である。しかし、それは食べられれば何でもいいという訳ではなく、美味しいものでなければならない。1000人規模のイベントを行う際は何をどれだけ作るかという采配がとても難しい。また、地元の食材を使うということにこだわっているのと、時代に合わせた料理を作ることも大切である。今頃の人には箸を使わない食べ物が人気である。例えばハンバーガーである。地元の食材を上手く利用した料理を提供するために、例えばパンは地元で作ったお米を利用して米粉のパンを作っている。そしてそれに副菜を付けてバランス良い食事を提供している。

地元の食材を生かすために研究をしている。米粉からどのようにしてパンらしい物を作るか,グルテンの配合をどうするか,酵母をどうするか研究している。

大震災によっていかに集落営農の考え方が重要であるかを身にしみた。

山西元組合長さん
リーダーが重要であり、リーダーを育てていくことが必要。実践しただけでなく同じような地域を育てるかが必要である。また,行政の関わり方が重要である。しかし、補助金は金の切れ目は縁の切れ目。そうならないように、地元の人たちが頑張らなければならない。行政がいなくてもできるようにリーダー作りこそ必要である。

私には3人の影響を受けた人がいる,その中で藤岡さんは次のように話していた。人は5つの浴を求めるという。それは,日光浴,温泉浴,イオン浴,森林浴,海水浴である。さらにその浴に加えて「3欲」がある。1つ目は,色彩欲,フラワーパークをつくるのはそのためである。2つ目は芳香浴,若い女性がハーブを楽しむのはこのためである。そして3つ目がふれあい欲である。人と人とのふれあいが必要である。

地道な活動を通じて実践していく必要がある。忘れかけていた人と人とのつながり、
「絆」という言葉が出ているがまさにこれが大切。


昨年は340万人がゲゲゲの女房効果でやってきた。ピークには年間370万人もの観光客が境港を訪れた。今年は240万人である。岩手県も「あまちゃん」で注目が高まっている今がチャンスである。しかし何もしなければ2年もしたら廃れてしまう。このようなチャンスをいかに継続していくかが重要である。上手く行政を使うことが必要である。

リーダーの資質について

山本五十六は
やってみせ
言って聞かせて
させてみて
ほめてやらねば
ひとはうごかじ
という。
つまり、率先垂範し,教えて,実践させて,そしてほめること。

リーダーに必要な素質は「聞く耳を持つ」、「話しかける」、「率先垂範」である。そして素質として最も大切なことは「奉仕の心をもつ」ことである。「奉仕」英語ではサービスと言うが,語源となったギリシャ語では「Dia Conia」という。これは「泥をかぶる」という意味である。

イベントをして特になることはない。しかし誰かが犠牲を払うことが必要である。「犠牲となること」が必要である。

内村鑑三のいかにキリストになりしか,という作品がある。TPPに単に反対ばかりしているのではない。

物事には理念が必要である。そして理念は次の3つの要素により構成されている3つある。1:目標,2:思想,3:価値観である。
これを農業協同組合の理念に当てはめると
目標:組合員の幸せ
思想:相互扶助
価値観:人間優先(お金ではない)

賀川豊彦は組合運動の重要性を説き,農協や,世界一大きい生協である灘生協,共済組合制度の生みの親である。彼は自分の価値観に流れているものは愛であるといっている。そしてそれはただの愛ではなく他人への愛、つまりアガペーである。

農業は儲からない。生き甲斐としての思いをもたなければ難しい。農村に生きるということはそういうこと。


t(私)漁村活性化に必要なことは?
集落営農の考え方である。
生産者のために地域色を活かすこと。
ふれあい祭りは今年で20年目になる。今は町が主体的にやっている。

11月5日(火)のつぶやき

2013-11-06 | ツイッター

「ヤマメの採卵,サクラマスの不思議」が開催されました。 goo.gl/LCzp3C


京都大学 森里海連環学教育プログラム blog.goo.ne.jp/hypom/e/bcae6f…

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