Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

東日本の魚は本当に危険なのか?

2013-11-07 | ツイッター
「今は関東北部から東北の太平洋側の海の魚,キノコ類,川魚,柑橘類などが危険です。特に子どもたちに関しては,大人がきちんと選択してあげなければいけません。」(http://www.mag2.com/magspe/interview148/)と大学教授のコメントがある。このコメントは,関東北部から東北の太平洋側の食べ物は危険なので,大人が選択して子どもに食べさせなければいけないという意味と考えられる。しかし,食べ物に過敏になっている消費者にとって,この言葉は重い。関東北部から東北の太平洋側の海の魚,キノコ類,川魚,柑橘類などは危険だから食べてはいけないとも読み取れる。また,関東北部から東北の太平洋側という表現はあまりにも曖昧である。にもかかわらず,敏感な消費者からすれば大学教授の情報は全て正しいものであり,きわめて汚染度の低い場所であっても一派一絡げに関東北部から東北の太平洋側がすべてダメというように聞こえる。このような情報は,ネット上に数多く散見される。

 確かに,消費者に科学的なデータがしっかり伝わっているかといえばこちらも疑問が残る。岩手県によると国からの依頼で定期的に食べ物の放射性物質を測定しウエブサイトで公表している(http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?nd=690&of=1&ik=3&pnp=64&pnp=592&pnp=690&cd=48737)が,上記のような情報に対して静観している。「抗議をしてもかえってマイナスの影響が出かねない」と反論に後ろ向きである。さすが岩手県のおくゆかしさではあるが,生産者の苦悩は大きい。
 
 国が食品を買い取って済む問題でもない。食べる人を前提に生産している水産業者にとって消費者に食べてもらうことが一番の目的でありそのために命をかけて生産しているのである。
 
 ちなみに,サクラマスサミットで使っていた宮古湾で漁獲されたサクラマス(ヤマメが海に下って1年で戻ってきたもの),そして重茂半島産の肉厚ワカメ。信頼のおける方に,セイコーEG&G,Ge半導体ガンマ線測定装置(MCA7700)という装置(検出限界3kg/Bq)で,Cs-137,Cs-134を測定していただいた。結果は,不検出であったことをここに報告する。

どこの場所,どの魚に問題があり,そして問題ないのか,現地を訪れて正確に理解した上で発言してほしいものである。

11月6日(水)のつぶやき

2013-11-07 | ツイッター

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リーダーに必要な素質は「聞く耳を持つ」、「話しかける」、「率先垂範」である。 blog.goo.ne.jp/hypom/e/7518d6…