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宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

縮小コリメート法(その11)

2013-07-04 12:31:00 | 縮小コリメート法
6月20日に縮小コリメート法(その10)を書いてから2週間も経って
しまった。せっかく縮小コリメート専用アダプターを作って実験準備
が出来ているにもかかわらず、晴れてくれない。(-_-;)
そうこうしているうちに、

PENTAXという会社が無くなっちゃいましたあ~!!

あ、いや、これは後で書こう。

6月14日に須走口でデータ撮影を行った際、(その10)でバラした
28mm相当のアイピース(たぶん古い測定器用の接眼レンズ)でも
試写していました。

C-8 + 28mm相当の接眼レンズ + LX7 , 4.7mmF1.4 , 合成F=1.68 ,
ISO1600 , 60sec X 4 composite , 総露光時間 = 4 min
M8

M20


コンパクトで素性が良さそうだったので使ってみましたが、
チョット写野が狭い感じです。
この時は国際光器のユニバーサル・デジタルカメラアダプターを
使って難儀して撮影を行いました。
とてもじゃないがユニADの手におえる様な合成F値でないことは
以前にも書きました。案の定、ビロビロな星像です。
これじゃあダメだと思い、(その10)で縮小コリメート法専用の
アダプターを作った訳です。

実は7月1日にほんの少しだけ晴れたので、
縮小コリメート法専用アダプターを使って試写したのがコレです。
しし座のお尻、デネボラ付近。

アルタイル付近の星野

M51 , ISO6400 えっ?いいんです。晴れなかったんです。


見てもらいたいのは、星像が劇的に改善されていること。
この程度の画像でも、そのくらいは判断できるので貼っておきます。

須走口で撮影した時はユニADだったので主点合わせなんて無理。
対して、専用アダプターではノギスで測定しながら最良点を
探せる余裕があり、当然光軸もズレません。
やはり、合成F=1.68の光学系では汎用デジカメアダプターは
使えません。
また、この28mm相当の接眼レンズは天体用途ではないため、
レンズがギチギチに締めつけてありました。
そのため周辺像のみならず、中心付近でも星がまが玉状になって
みたり、放射状に延びていたりしました。
これを一旦バラシて組み直し、そっとリングを当ててネジロック
を行いました。その差は歴然ですね。
光学部品をギチギチに締め付けてはイケマセン。


~~~ 火球かと 思って見上げる ホタルかな ~~~

う~ん、晴れニャイ。

(つづく)
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (犬王)
2013-07-05 21:08:29
なかなかシャープな像ですね。今後の撮像のアップが楽しみです。

ところで、ペンタックスがなくなったというのはなんでしょう。気になります。

私は、ペンタにはアストロトレーサーが使えるミラーレスを出してほしいなぁ、と思ってます。
返信する
Unknown (eti_forest(☆男))
2013-07-06 09:07:38
犬王さんコメントありがとうございます。
縮小コリメート法はなかなかに奥が深くて面白いです。
F10のセレストロンC-8がF1.47になり、露光が1分で済むのは凄いことです。
オートガイドは不要だし、梅雨時の10分の晴れまでも何か撮れます。
これからも色々と撮影してアップしていきますのでお楽しみに!

ペンタックスリコーイメジング(株)

は、

リコーイメージング(株)

になるんですね、8月1日から。
旭光学やペンタックスの名を冠した会社名が消滅したのです。
ブランドとしての”PENTAX”は残すようです。
アストロトレーサーが使えるK-02が出るようであれば、
今後の展開も楽しみですね。
返信する

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