宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

長焦点でこそ活きるN.I.N.AでPlateSolving

2021-05-30 05:49:00 | 撮影機材

N.I.N.A + Cartes du Ciel + Plate Solve2 + ASCOM_E-ZEUS2 + PHD2


撮像結果 M13 , 2X2 binning , 18X10s , 3min Total
最悪シーイング1/5なれど、ラッキーなイメージングを抽出。


満月期ですが高いお山にやって来ました。
SkyMax改はSuperStarVと言うプラネソフトで自動導入しているのですが、
ASCOMドライバー経由でステナビ10やショットでも動作確認済みです。
最近はPlateSolveが面白そうなのでイロイロ実験してみました。

”イヤ~ 感動した!!”

なにしろ1220mm + ASI183MM_ProだとFov=37' X 25'しかありません。
いつもは自動導入後にハンドボックスでセンターへフレーミング
するのですが、Plate Solve2が勝手にゴニョゴニョ計算して中央に
再導入してくれました。スバラシイ!
なんだか、今時の海外天文台になったみたいです。
地味に嬉しいです。

<今回やったこと>

・SharpCap3.2_ProにてPolar Alignを実施。
  |
  +->非常に簡単かつ便利でした。
     設定精度表示もあり、今回は1.20'角までアッサリ。
     大気差補正も指定できるので正確です。
     ドリフトアラインをやらずに十分OKでした。
     カメラは電子ビューファインダーのSSAG+25mmF1.4開放。

・スマホのテザリングにてネット環境を確保。

・N.I.N.AにASI183MM_Pro , Orion NautirusFilterWheel , E-ZEUS2を
 ASCOM経由で接続。(FocuserだけDCモータ電動と言う・・・)

・事前にステナビ10でアークトゥールスを同期しておき、E-ZEUS2に座標を
 送ってありましたので、Telescope to N.I.N.Aで同期。

・PHD2をいつも通りにセットアップしてキャリブレーションを完了しておく。

・Cartes du CielでM13を選択し、N.I.N.AのFraming画面にロード。
 同時にネットからM13の画像データがDLされる。

・N.I.N.AのImaging画面でGain450 , 2X2bin , 5secワンショット。

・Plate Solvetaタブを表示画面にマルチタブ表示させ、Plate Solving開始。
  |
  +->5秒程度で検出完了となり、赤道儀へ位置修正指令が出て動き、
     画面中央に再配置され、再度Plate Solvingされて位置ずれ
     検出情報が出て完了。ここまで20秒程度。
     再導入位置の精度は予め設定でき、1'角とした。

・N.I.N.AのSequence画面でLRGB撮像のレシピ(Sequence)を組み、
 撮像を開始する。

<総感>

よきかな! デス。

あとはASCOM_Focuserにすれば、部屋の中から全部できます。
と言いますか・・・こんなメンドクサイ作業を酷寒環境下でやるべきでは
ありません。予めスケジューリングしておき、余裕でやりたいです。

Plate Solve2によって狭い写野のフレーミングがドンピシャ決まります。
これは本当にありがたい機能ですね!

Cartes du Cielが無くても問題ありません。
いつも通りにステナビ10でアレコレ調べ、N.I.N.Aで直接天体名をサーチ
させれば良いのです。自動導入やPlate Solving修正駆動は、
あくまでもN.I.N.Aが主導権を握って実行します。
なので、Cartes du Cielが自動導入を行うわけではありません。
星図上で天体をクリックしておけば、N.I.N.Aで読み込めて便利というだけです。

PHD2との連動もスバラシイ!
Sequenceの中でも、対象の自動導入やガイドスタートなどが出来るようです。
徹底的に自動撮影レシピが作れるという感じでしょうか。
オーストラリアのように晴れっ放しの場所でやってみたいです。
今日のお山はガス多発でビッショリです・・・org

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撮影日時:2021/05/29-30
撮影場所:入笠山天体観測所 標高1810m
天候:ガスだらけ、強風、夜露ビッショリ
気温:***
星空指数:10
シーイング:1/5 超最悪

撮像鏡筒:300FN, 30.5cm , F4 , fl=1220mm
カメラ :ZWO-ASI183MM_Pro (Sony IMX183CLK-J Back Side Illuminated CMOS 1inch)
FilterWheel:Orion Nautilus 1.25"X7 (Lのみで撮像)
コマコレクター:SkyWatcher_CCF4

Gain:250
binning:2X2
冷却温度:-10℃
露光:1カット10sを基本とした
Dark:***
Flat:***
ファイルフォーマット:Fits

赤道儀:SkyMaxエルボ改_E-ZEUSⅡ仕様
ガイド:50mmF4ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.9_dev4(MultiStarGuide)
極軸合わせ:SharpCap3.2_ProのPolar Align機能
       電子ビューファインダーのSSAG+25mmF1.4を流用。

ASCOM Platform 6.5_SP1
撮像ソフト:N.I.N.A(32bit)
プラネソフト:Cartes du Ciel
現像ソフト:SI7
微調整:PhotoShopCC_2021
撮像用PC:Lenovo_C340_Win10_64bit , USB_3.1C
ガイド&FilterWheel用PCもC340 , USB_3.0_Gen1

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