宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

PENTAX K-70+O-GPS1アストロトレーサーで本気撮り2.5時間

2018-06-14 13:11:00 | アストロトレーサー
梅雨になりました。
こんな時でも、条件さえ揃えば晴れている所はあるものです。
6月12日、13日は正にそうでした。
大陸からの高気圧が南下し、梅雨前線を南に押しやったため、
主に群馬県が晴天域となりました。
しかも新月です。

とは言え、埼玉県入間市付近はベタ曇り。
大気が不安定で、にわか雨模様。
とても重機材を展開できる気象条件ではありません。

ならば!

最もお手軽な天文機材であるPENTAX O-GPS1 アストロトレーサー
を使わない手はありません。
出発が21時過ぎと言う、この時期では有り得ないゆっくりモード。
だって、
持って行く機材はPENTAX K-70と三脚、アストロトレーサーだけ
ですから。レンズ3本を含め、カメラケース1個に収まります。
ちなみに、本気撮り2.5時間とは、撮影から薄明までの時間
なのですが、実はK-70のバッテリー限界時間でもあるのです。
1本2.5時間で真っ赤かの限界に到達します。
K-rの時は3時間でした。
タイムラプス撮影では、電源容量がネックになるでしょう。

PENTAX K-70とHD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WR



DA系便利ズームではダントツの性能です。
以前、K-3との組み合わせで八百富さんから購入した時は、
LVで1等星が全く見えないと言う大きな問題(K-3のバグ?)
がありました。
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/531.html

今回、K-70との組み合わせでは問題なくLVでピント合わせが
出来て安心しました。

やっぱり便利なバリアングル液晶。(特に縦構図では)
アストロトレーサーを使う時は、車から5m以上離れましょう。


奥秩父の更に奥域にある巨大な吊り橋、上野スカイブリッジ
と天の川です。


スカイブリッジを外して撮影。データは上の作例と同じです。


この場所、残念ながら送電線が天空高く張られており、
スカイブリッジ目前の鍾乳洞管理事務所の照明が無意味に明るい!
上野村はダム財源があるのか、道路整備が素晴らしいのですが、
なんと! LED照明も素晴らしかった・・・トホホ(-_-メ)

真っ暗な闇夜を突き刺すLED照明の滑稽さ。
3.11以降、無駄な電力削減のためにダム堰堤などのナトリウム灯
が消されましたが、省エネなLED照明に変わってからは点灯される
ことが多くなりました。やめてくれ~~

これぞアストロトレーサーの真骨頂! 地面直置き撮影。


撮れた画がコレ


レンズは、HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited
まあ、味があるレンズなので・・・周辺収差にも味があり過ぎます。
HDコーティングで発色は良いのですけどね(^^♪

こちらはK-70のキットレンズ
smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL[IF] DC WR



あら、結構良い仕事しているではありませんか。
18mm開放F3.5では周辺減光が目立つので、F4としました。
7.5倍ズームにしては良いと思います。

この2日間は晴れ間を探して右往左往。
12日は栃本で待機するも、一向に晴れる気配すら無かったので
上野村まで移動。
スカイブリッジ反対側にある”まほうばの森”駐車場から撮影
しました。





画面下の木が紫色なのは、スカイブリッジへの遊歩道にある
トンネルのチカチカ照明による反射です。
このトンネル、真夜中の2時に行って見たのですけど、
スカイブリッジの直前で、突然大音量の解説が流れました!
女性の声で、

ようこそ!上野スカイブリッジへ!!
この吊り橋は、全長225m、高さ90mに及び、全国有数の・・・
もういいよ。
シュール過ぎて付いてイケマセン。
ちなみに、
13日は対岸の駐車場に行きましたが、やはり大音量で解説を
してくれました。
ヌエもビックリ。一種独特なエリアでありました。


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2 コメント

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Unknown (臆崖道)
2018-06-14 22:43:08
素晴らしい作品ばかりで、とてもキットレンズで撮影したとは思えない出来映えです。
やはりダーク減算やフラット補正はされているのでしょうか?

当方、KPを導入しました。星景用レンズはsamyangの14mmF2.8です。標高2400mの白山室堂で撮影してみました。絞り開放で、ISO3200×60sec、又は6400×30secで撮っています。赤カブリ(下界の光害とは逆方向)が少し出たりするコマもあったのですが、やはりK-3IIよりも明らかにノイズが少なく、山岳風景のクオリティも向上していました。
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Unknown (☆男(hoshiotoko))
2018-06-15 10:06:32
臆崖道さん

アストロトレーサーでの撮影は、基本的にJPEG一発撮り(保存はRAW+)です。
天体写真的にみると、四隅の微妙な写りの違い、光害(ひかりがい)や夜天光に
よる色ムラなどの不確定要素、カメラ用レンズの絶対的な性能が望遠鏡よりも
遥かに劣るというのが理由です。
なので、ダーク減算やフラット補正までやる必要を感じません。
むしろ、素のままの色ムラを受け入れる余裕を持ちたいと思っています。
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