●4つの時間
我々は4つの微妙に異なる時間をもっている。
一つは、時計時間である。時間というときには、普通は、この時計時間のことである。1656年、ホイヘンスが発明した振り子時計に、その始まりがある。
2つは、生理的時間である。これは、いわば脳の中にある時計が刻む時間である。サーカディアン・リズム(circadian rhythm;概日リズム)として知れているが、1日の長さは、時計時間のそれよりほんの少し長いらしい。
3つは、気象時間、あるいは自然時間とも呼ぶべき時間である。地球の自転と公転によって刻まれる時間である。
さらに、心理的時間もある。同じ10分でも、熱中しているときと退屈しているときとでは、心理的には同じ時間のようには感じない。 時計時間と後者の3つとの間の微妙なずれが、時間管理の不全を起こすことになる。
たとえば、遅刻。心理的な時間のほうが、時計時間より短いときに発生する。 あるいは、寝坊。生理的時間が時計時間より短いときに発生する。
●4つの時間の使い分け
時計時間、生理的時間、気象時間、心理時間は、それぞれの時間単位を大きくとれば、ゆるやかな対応がある。
夏に太陽が出てくれば、それは、午前5時頃だし、眠くなってくればそれは夜の12時頃だし、勉強に飽きがくれば、60分くらいが経過しているし、というような具合である。
近代人にとっては、時計時間が中軸となって、時と場所によって、他の3つの時間とゆるいつきあいをするのが定番である。
たとえば、休息時には、生理的な時間に身をゆだねる。寝たいときに寝て、起きたいときに起きる。 遊びの時は、心理的時間に従う。時を忘れてプレーに熱中する。
庭で草花を育てる時には、気象時間に従う。長い時間スパンで花の成長を楽しむ。 03/8/21海保
我々は4つの微妙に異なる時間をもっている。
一つは、時計時間である。時間というときには、普通は、この時計時間のことである。1656年、ホイヘンスが発明した振り子時計に、その始まりがある。
2つは、生理的時間である。これは、いわば脳の中にある時計が刻む時間である。サーカディアン・リズム(circadian rhythm;概日リズム)として知れているが、1日の長さは、時計時間のそれよりほんの少し長いらしい。
3つは、気象時間、あるいは自然時間とも呼ぶべき時間である。地球の自転と公転によって刻まれる時間である。
さらに、心理的時間もある。同じ10分でも、熱中しているときと退屈しているときとでは、心理的には同じ時間のようには感じない。 時計時間と後者の3つとの間の微妙なずれが、時間管理の不全を起こすことになる。
たとえば、遅刻。心理的な時間のほうが、時計時間より短いときに発生する。 あるいは、寝坊。生理的時間が時計時間より短いときに発生する。
●4つの時間の使い分け
時計時間、生理的時間、気象時間、心理時間は、それぞれの時間単位を大きくとれば、ゆるやかな対応がある。
夏に太陽が出てくれば、それは、午前5時頃だし、眠くなってくればそれは夜の12時頃だし、勉強に飽きがくれば、60分くらいが経過しているし、というような具合である。
近代人にとっては、時計時間が中軸となって、時と場所によって、他の3つの時間とゆるいつきあいをするのが定番である。
たとえば、休息時には、生理的な時間に身をゆだねる。寝たいときに寝て、起きたいときに起きる。 遊びの時は、心理的時間に従う。時を忘れてプレーに熱中する。
庭で草花を育てる時には、気象時間に従う。長い時間スパンで花の成長を楽しむ。 03/8/21海保