心の風景 認知的体験

癌闘病記
認知的体験
わかりやすい表現
ヒューマンエラー、安全
ポジティブマインド
大学教育
老人心理

運転をやめた

2019-02-28 | 心の体験的日記
ここ3週間くらい、車の運転をやめている。
しびれ止め薬の服用にあたり、運転はやめるように医師から言われた。

これまでも、近隣の用事以外には、運転はしていなかったので、
それほどの不便はないが、
はやり用事に時間がかかる。
時間はかかっても、時間はたっぷりあるので、
不便ということはない。

買い物で、つい持てる以上のものを買ってしまい、運搬に困ることもあったが、
おおむね、バスをうまく活用してしのいでいる。

11月、免許更新は、なしの決断は揺るがないと思う。

タイミングよく、乗合タクシーの制度が4月から発足する。
2日には説明会がある。
あらかじめ登録すると、
電話一本で迎えにきてくれるらしい。

花粉症の時期

2019-02-28 | 心の体験的日記
例によって、花粉症の季節である。
ただ、老化現象の一つか?
以前よりも症状ははるかに軽い。

きのうも花粉多い」という予測の中、
マスク一つで外を4時間くらい歩いたが、
くしゃみが少しでる
鼻水が少しでる
くらいで済んでいる。

アフィリエイト支払い

2019-02-28 | Weblog
日付 トランザクション 金額 紹介料
Feb 01 2019 12/2018 紹介料 ¥78 ¥78
Jan 30 2019 ギフト券による支払い  -¥1,179

Jan 01 2019 11/2018 紹介料 ¥758 ¥1,179
Dec 02 2018 10/2018 紹介料 ¥56 ¥421
Sep 01 2018 07/2018 紹介料 ¥67 ¥365
Jun 01 2018 04/2018 紹介料 ¥72 ¥298
May 01 2018 03/2018 紹介料 ¥28

ご協力感謝。
昨日、町内会の募金(赤十字、??、??)に寄付させていただきました。


米朝、ベトナム会談の経費は誰が負担する

2019-02-28 | 社会
会議の中身よりも、会議にかかる経費のほうが気になる。
膨大な額だと思うが、一体だれが負担するのだろうか?

「参考」
【10月13日 AFP】パプアニューギニア政府が、来月同国で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で各国首脳らを送迎するため、イタリアの高級自動車メーカー、マセラティ(Maserati)のスポーツカー40台を購入した。同国は貧困問題を抱えており、財源を別の目的に使うべきとの非難が殺到している。

バス、電車で用事を足す

2019-02-28 | 心の体験的日記
車が駐車場に止めてある。
でも、乗らないと決めた。

市役所に用事。
車で片道20分。
でも乗らない。

バスで駅まで、駅からタクシーと決めていたが
なんと、タクシ―乗り場の隣に市役所行きのバス。

帰りもモコバスで駅まで。
駅から電車で2駅目。
徒歩で家まで。
3500歩。

荷物をおいて、5000歩ちょうどまで散歩。

シャワーを浴びて一息。

時間にして3時間弱。

どうしても見つからない

2019-02-27 | 心の体験的日記
年金証書が見つからない。しかも、それだけがみつからないのだ。

午前中、思いつくところ全部あたったが、ない。
しかも、家族の証書が一括して見つからないのだ。
大事な書類として一括保管してあるのだろうなー

当面の手続きには、支払いの葉書があればなんとかなることが
わかったが、さて、本物、どこにしまい込んだか。

以前は、銀行のキャッシュカードだったなー
結局、新規発行してもらったら、そのあとすぐに
出てきたなー

今回もそれを期待して、しばらく探索をやめることにする。

思考、行動、ロボット

2019-02-27 | 認知心理学

「思考だけして行動しないシステムより、
  行動だけして思考しないシステムの方がよほど知的だ」

「部屋を横切れないような<天才>よりも、
  でこぼこな場所でも、
  体を揺さぶりながら渡り切ってしまう
  <愚か者>の方が正しい」
(ブルックス-- センサーロボット(サブサンプション・アーキテクチャ)の提唱者ーーーより(糸井重里HPより))


腹がへる

2019-02-27 | 癌闘病記
抗がん剤の副作用での食欲不振がウソのように、
最近は、とても腹が減る。
きのうは、千栄堂でお菓子を3種類も買ってしまった。
甘いものがとてもおいしい。

食欲不振だったころは、甘いものも受け付けなかった。

それだけ正常に戻ったということだろうが、
過度の甘いもの摂取は、別の病気を誘発するので、
ほどほどにとは思ってはいるが、
甘いものはおいしいねー

FACTFULNESS(ファクトフルネス)

2019-02-26 | わかりやすい表現

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
クリエーター情報なし
日経BP社


FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣



茂木健一郎
「GOTCHA より」https://gotcha.alc.co.jp/entry/20190215-mogi-communication15

人々は世界が悪くなっているとか、問題がまだまだあると悲観的になりがちだけれども、客観的なデータ、統計という事実(ファクト)に基づいて考えれば、世界はそんなに悪くなく、むしろ徐々に改善している。

つまり、そのような事実(ファクト)を十分に受け止めるファクトフルネスが必要であるというのである。


ファクトフルネスは、言うまでもなく「マインドフルネス」という言葉の転用である。マインドフルネスが自分の周辺に起こっていることを意識の感覚を通して捉えることに焦点を当てているとすれば、ファクトフルネスは客観的な、大きなスケールの数値に注目する。

ヒューマンエラーを事故につなげないために ---心理安全工学序説 第2回 知覚管理不全「10年前の今日の記事」

2019-02-26 | Weblog
ヒューマンエラーを事故につなげないために ---心理安全工学序説 第2回 知覚管理不全

はじめに  
5感(視聴嗅触味)情報に基ずく知覚は、外界の「正確な」コピーではない。それは、まぎれもなくエラーに満ち満ちた世界であるが、見方によっては、生き残りのために人が作り出した見事な適応的世界とも言える。  その世界はメタ認知がほとんで機能しない。無意識的かつ自動的な認知活動だからである。それだけに、知覚管理不全による事故は、自己管理の不全よりも、人の知覚特性を無視した外部環境の設計不備にもっぱらその責を負わされることになる。  なお、本稿では、紙幅の関係で、視覚に話を限定するが、他の感覚モダリティでも基本的な考えは変わらない。

●見えるようにする---視認性支援  
見せたいものが、暗がりにあったり、小さかったりすれば、見落とされる。こんな当然のことが忘れられてしまうことがある。  たとえば、昼夜間で作業が行なわれるとき、昼間はよく見える危険表示も、夜間になると見えにくくなり、事故というような例。  あるいは、文字の大きさも、見る距離(視角)によって、その心理的な大きさが変わることを無視して、見落しエラーによる事故というような例。  いずれについても、その対策は、自明のことなので、省略するが、こうしたごく当たり前のことも、きちんと安全管理のチェック項目として入れておく必要がある。

●見えの予測をガイドする---予測支援  
知覚は、静止した状態よりも、動きながら行われていることのほうが多い。そこでは、普段はほとんど意識できないが、次の適切な動きの予測を支援するための情報の取り込みが行なわれている。暗がりを歩くとそのことがよくわかる。  自然の環境ではその予測がはずれることはあまりないが、人工的な環境では、突然、段差が出てきたり、急カーブになったりすることがある。これも、事故につながる。  道路の予告信号のように、表示によって知覚の予測を支援することが多いが、表示などなくとも自然に適切な予測ができるように人工的な環境を設計することが、人の知覚特性に配慮した環境設計の王道である。

●見た目の自然なまとまりを利用する---ゲシュタルト効果支援  
似たもの(類似)、近くにあるもの(近接)、囲まれているもの(閉合)、対称なもの(対称)、連続したもの(よい連続)は、一つのまとまり(ゲシュタルト)として知覚される。  掲示板などでは、このゲシュタルト効果を活用すると、伝達効果があがる。 図1 ゲシュタルト効果を活用した掲示例

●違いを際立たせる---弁別支援  
文字形の「右」と「左」は、字の概形が似ているので、弁別には不適である。  男女のトイレの場所の指示も実にいろいろある。あごひげの絵と口の絵、スカートとズボン、ピンクと青などなど。それだけを単独で見せられたら何のことがわからないが、しかるべき場所で両者を同時に見ることができれば、弁別はできる。  選択枝が2つしかない状況では、とりあえずは違いだけがすぐにわかるようにする。その上で、いずれがいずれかがわかる(識別)ように工夫することになる。  図2 違いを強調した例

●概形情報と特徴情報だけを際立たせる---識別支援  
人はすべての外部情報を取り込んで処理しているわけではない。特に瞬間的に取り込むのは、概形情報と特徴情報だけである。  道路の行き先表示では、簡略文字を使うことが多いが、簡略の仕方が、概形と特徴をうまく際立たせて成功している。  文字だけでなく、似顔絵にみられるように、絵などによる表示でも概形と特徴が大事である。  こうした知覚特性を忘れて、たくさんの情報を提供してかえってそれがノイズ(情報ノイズ)になって、肝心の情報を見落とさせてしまう。 図3 イラストは概形と特徴をうまく強調する

●刺激が存在する周囲の環境に配慮する---文脈効果支援  
ある対象を知覚するとき、その対象だけを知覚するわけではない。対象をとりまく環境も同時に知覚する。それが、対象そのものの知覚を「歪める」。  よく知られている例は、対比である。色で言うなら、青地に黒、白地に青は文字の読み取り精度を高める対比である。  錯覚もよく知られている。道路などでは、錯覚をうまく利用すると、心理的な速度感を狂わせて安全速度に誘導することもできる。   図4 塀の高さは同じに見える?

●見たものが現実と対応するようにする---同型性効果支援  
知覚の世界は外界とアナログ的な同型対応をしている。右にあるものは右に、大きいものは大きく見えている。  ときおり、案内表示などで、この知覚特性を無視したものを見かける。表示の前で首を傾けたりして、地図を傾けてなんとか外と内との同型性を作りだそうしている。   図5 どうちらが大きい? 

●見た目をよくする---感性効果支援  
そこには自分を貶めるリスクがあることを本能的に知っているからであろうか、汚いものは見たくないし、近づきたくないと思うのが人のさがである。知覚にも感性的な要素が微妙に影響している。  たとえば、危険表示でもそれが汚れていたり、下手な文字で書かれていれば、見るのもいやとなる。  作業現場などは黙っていれば汚れる。汚れの中にエラーや事故の種が隠蔽されてしまい、何かのときにそれが顕在化して事故が起こってしまう

続けられるマインドづくり(再掲)

2019-02-26 | 教育
「続けられるマインドづくり

1) 習慣化 いつも時間にいつものことをいつもの通りに
最初の1週間、1月のがんばりは必要
大事なこと3つくらいを習慣化する
  すでに習慣化しているものに付随させて、追加する
    通勤のなかに>>階段は自力で
    食後>スイーツ断念

2) 強化(褒美)
  すこしの進歩にもご褒美を
    進歩への感受性も高まるので、プラス循環へ
  ご褒美は、
最初はわずかな進歩でもご褒美、だんだん大まかに
  ご褒美の内容
   言葉だけでも
   記録するだけでも
   時折のご褒美としての習慣やぶり(食後のスイーツは今日だけは)>かえって
     習慣を意識化できる利点もある

3) 目標の細分化
 同じ調子では一生続けることはできない。
 ある区切りをおいて、そこまでは継続
 そして、一休み、また次の区切りに向けて継続
 ゆっくり長くあせらずにポジティブに

4) 仲間を作る 行動を自閉させないために
   競争する
   承認してもらう 承認欲求を利用する
   忠告してもらう



疲れたー

2019-02-25 | 癌闘病記
きのうの5千歩達成はよくやったとほめてあげたいが、
その疲れがかなり残っている。
今日は雨期待だったが、どうも曇り、風なし、適温で
散歩日和。

でもこの体の疲れがねー

「利休をたづねよ」でも読みながらごろごろかなー

食料もまだあるしなー

「後日談」
今日も、なんとか5千歩、達成でした。
用事(買い物)だけでは2000歩足りずで、
公園一回り、そして家の近辺ぐるーりで
ぴったり5千歩。
意外につかれなし。
風呂に入り、団子とスタバで軽く5千歩達成祝い。

ヒューマンエラーを事故につなげないために ---心理安全工学序説@「10年前の今日の記事」

2019-02-25 | 安全、安心、

ヒューマンエラーを事故につなげないために ---心理安全工学序説     
東京成徳大学 応用心理学部 健康・スポーツ心理学科 海保博之

●連載にあたり  

前半の7回の連載では、「心の管理不全」を鍵概念として、心を十全に管理できないために起こるヒューマンエラーに焦点をあてて、それを事故につなげないための方策を提案してみる。題して、心理安全工学序説。海保が一人で執筆する。  後半の5回は、交通、医療、プラントなど業種別に、事故防止策の数々を心に焦点を当てて紹介していただく。それぞれの現場に詳しい5人の方々のリレー連載となる。  前半7回の概要は次の通りである。

●第1回 心の管理不全と心理安全工学  我々は自分で自分の頭の働きを知るメタ認知機能を持っている。そのおかげで、自分で自分の頭の働きを知り行動をコントロールできる。ただし、いつもそれが完璧に機能しているわけではない。その隙をつくかのようにして、事故が起こる。心の管理不全を、メタ認知機能の自己管理不全、およびメタ認知機能の外部管理不全との関係で考えてみる。

●第2回 知覚管理不全と心理安全工学   物を見たり聞いたりといった知覚機能はほとんど自動的に働いている。それだけに意識的に自己管理するのは難しい。しかし、見落とし、見誤り、といった知覚機能に由来する事故は少なくない。ここでは、人の知覚特性に配慮した外部の環境設計が重要となる。

●第3回 記憶管理不全と心理安全工学  人は膨大な知識を記憶している。その知識の取り込み、記銘、保持、運用の不全がエラー、事故につながることがある。さらに、外からの知識管理の支援も忘れてはならない。頭の内外で知識が適切に管理されていないと、エラー、事故が発生する。

●第4回 思考管理不全と心理安全工学  人間の最も高次の知的活動である思考には、コンピュータのような厳格で信頼性の高い側面もある一方では、独断、偏見、思い込みなどなど「高次」とはほど遠い側面もある。後者はとりわけ、エラー、事故に深く関係している。高次であるだけに、意識的な自己管理が可能な領域である。

●第5回 注意管理不全と心理安全工学  注意不足とエラー、事故との関係はよく知られている。しかし、単なる注意の不足だけで事を済ましてしまっては事の本質を見逃すことになる。注意の特性を踏まえた注意管理の方策を、人と外部とを含めて考える必要がある。

●第6回 感情管理不全と心理安全工学   感情の管理は個人のプライバシーに踏み込むようなところがあるためか、タブー視されてきた。しかし、感情の不安定は、知的活動に微妙な影響を及ぼし、ひいてはエラー、事故にもつながる。扱いにくい領域ではあるが、エラー、事故防止に限定するなら、自己管理と外部管理の方策を考えることも許される。

●第7回 行為管理不全と心理安全工学  認知活動は最終的には行為として実現される。しかし、認知と行為の間には微妙なズレがある。そのズレがエラー、事故につながる。 計画ー実行ー評価(PDS)の最適化が必要とされるところである。

第1回 心の管理不全と心理安全工学

●心を管理する  
我々は自分で自分の心をある程度までは知ることができる。これを、認知についての認知ということで、メタ認知と呼ぶ。あたかも頭の中にもう一人の自分(ホモンクルス;頭の中の小人)がいて頭の中をのぞき込んでいるような図式である。 図 頭の中にもう一人の自分(ホモンクルス)がいる 別添  心を管理するというとき、まず、このメタ認知機能の働きをきちんとおさえておく必要がある。  メタ認知は、自分の認知機能を知る機能(自己モニタリング機能) と、自分の認知機能を調整する機能(自己コントロール機能)とに大きく分かれる。  自己モニタリング機能としては、次の3つがある。   ・自分が何を知っていて何を知らないかを知る(知識)     例 機械の構造は知らないが、どうすれば動かせるかは       知っている   ・自分は何ができて何ができないをを知る(能力)     例 携帯電話をしながらの運転は自分にはできない   ・自分が今どのように頭を働かせているかを知る(認知活動)     例 やや集中力がにぶってきている  自己コントロール機能としては、   ・どのように頭を働かせればよいかを知る(方略選択)     例 忘れてしまいそうなのでメモをしておこう   ・認知活動を最適なものに調整する(調節)     例 ここは大事なところなので集中しよう  メタ認知のこうした機能が十全に働いていればエラーも起こりにくくなる。

●心の管理不全とは  
心の自己管理不全というときは、まずは、このメタ認知が十全な働きをしていないということがある。  メタ認知が十全に働かないのは、一つにはメタ認知力が充分についていないからである。  たとえば、幼児のメタ認知力は大人より低い。幼児に、「数字を何個くらい覚えられる」と聞くと、10個とか3個とか適当な数を言う。実際に記憶させてみると、4個くらいしか覚えられない。自分の記憶能力についてのメタ認知が充分にできていないからである。  メタ認知も能力の一つなので、人によって高い低いがある。当然、メタ認知力が低いと、能力以上のことをしようとしてエラーが発生することになりがちである。  メタ認知が十全に働かないもう一つのケースは、認知活動そのものに注意が集中してしまったり、逆に、心の機能全般が弱体化してしまったりで、メタ認知機能の働く余地がなくなってしまっているような状況のときである。  たとえば、ゲームに熱中しているようなとき、あるいは、ぼんやりしているようなとき、自分の心をみつめる(内省する)ようなことはしない。当然、熱中しているときは大局を忘れるエラーが、また、ぼんやりしているときはうっかりミスが起こる。  メタ認知にかかわる、こうした心の自己管理不全は、言うまでもなく本人自身の責任に帰せられる。しかし、そうした状態にさせた外部(組織、上司、仲間、環境など)の責任も問われなければならない。それもまた、人の心への配慮不足という点で、心の管理不全ということになる。

●心の外部管理不全  
「心の外部管理」という言い方は、土足で人の心に入り込むような印象を与えるので、あまり穏当ではないかもしれない。しかし、人の心に配慮した、エラーに強い作業環境の構築の大事さを訴えために、あえて使ってみた。  心理安全工学の趣旨は、メタ認知はいつも十全に機能するわけではないという前提で、事故防止策を考えることである。  メタ認知機能の強化策を考えることも一つの重要な柱であるが、それと同じくらい重要な柱として、メタ認知の働きを外部から支援したり、機能不全を事故につなげない外的な仕掛け---具体的には組織的な仕掛けと環境的な仕掛け---を考えることもある。  この2本の柱が、バランスよく実行されている状況では、ヒューマンエラーが起こっても、それが事故に直結することはない。  身近な具体例を挙げてみる。  筆者は、交差点での右折車の指さし確認を実行している。これが、心(注意)の自己管理である。  さらに、最近あちこちの交差点で見ることができるが、右折車レーンに特殊加工した塗料をはって車が目立つようしてある。これが、心の外部管理の一つである。目立つものには注意が自然に引かれるという注意の特性に配慮した環境設計だからである。  以下、6回にわたり、こうした2つの観点からエラーを事故に直結させないための心理安全工学の話をしてみる。  想定する読者としては、安全担当の管理や研修をしている方々である。したがって、「心の自己管理」の話も、作業現場で働く方々のそれをいかに支援するかというような形で展開することになる。