長谷川式簡易知能評価スケール
質問項目は以下の9問で、見当識(時間、場所、状況などの認知)や、記憶に関することを聞きます。正しくできたら1点、できなかったら0点などと数値化し、30点満点中20点以下の人は認知症の疑いが高いと判断されます。回答にかかる時間は、だいたい5~10分です。
1) 年齢
例:お歳はいくつですか?
※2年までの誤差は正解とみなします。
2) 時間
例:今日は何月何日、何曜日ですか?
3) 場所
例:今、私たちがいる場所はどこですか?
※場所の名前や住所まで言えなくても「病院にいます」「施設にいます」などと答えられれば正解とみなします。
4) 3つの言葉の記憶
例:「これから言う3つの言葉を覚えてください。あとからまた聞きます」
※このように言って、「桜・猫・電車」または「梅・犬・自動車」のどちらかを覚えてもらいます。
5) 計算
例)100引く7はいくつですか?
6) 数字を覚え、逆順に復唱する
例:次の数字を逆から言ってください。2、8、6。
7) 3つの言葉の思い出せるかどうか
例:先ほど覚えてもらった3つの言葉は何でしたか?
※質問4で使用した言葉を、もう一度言ってもらう。
8) 5つの品物の名前の記憶
例:これから5つの品物をお見せします。それを隠しますから、何があったかを言ってください。
※時計、消しゴム、鍵など無関係のものを5つ用意し、名前を言いながら目の前に並べます。並べ終わった1つずつ手に取って「これは?」と聞き、正しく答えられたことを確認してから全て隠します。その後、何があったか言ってもらいますが、思い出す順番はどうでも構いません。
9) 言葉の流暢性(素早く、数多く言えるかどうか)
例:知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください。
※6個以上答えられたら1点ずつ加点します。