職場の人間関係の悩み
相談者:歯科助手/34歳/女性
年齢や容姿について嫌味を言われて辛い。
悩み:
ご回答、よろしくお願いします。
私は、出産前の23歳頃まで歯科助手として働いていました。子供2人が小学校に上がったのを期に、出産前に経験のあった歯科助手として働くことにしました。運良く仕事もすぐ決まり、現在の歯科医院で働くこと3ヶ月となります。
しかし、この歯科助手の世界、働いているのはほとんど女性。そして、みな20代前半など年齢層が低く30歳を超えれば完全なるオバサン扱い。例に漏れず、私が働いている歯科医院も受付から歯科助手まで全て20代の女性。しかも皆かなり美人です。
自分は年齢も大分上だし、容姿も御世辞にも美人とは言えないので、なかなか打ち解けられません。そもそも何を話せばいいのかも解りませんし…。
しかも、やはり私の存在は異質なのか、年齢についてはもちろん、「あんな顔でも結婚できるんだ…」などと容姿についても嫌味を言われています。陰口だけならまだ良かったのですが、言葉の端々に度々嫌味を挟まれて、正直既に精神的に参っています。
主人の稼ぎだけではこれから先、子供2人を育てていくのは厳しいので、なんとかストレスの無いように楽しく仕事を続けてきたいです。
こんな私に何かアドバイスをお願いできないでしょうか。
この相談には海保博之カウンセラーがズバリ答えます!
お答えします。
●あっはっは
大変申し訳ありませんが、この相談を一読して笑ってしまいました。すみません。
あなたにとっては、この欄に投稿するほど深刻なお悩みなのに、笑うなんで回答者の風上にもおけないですね。
でもでも、あなたのお悩み、身近の方々に相談してみてください。多分、「そんなー!」とやはり一笑に付されるはずです。
専門職で再就職。多分、給料もそこそこよいはず、子どもにもご主人にも恵まれ、一体何が不満なの、何がストレスなのと言われるはずです。
彼女たちは、あなたの幸せをやっかんでいるのです。あなたの幸せをだしに仕事のうさをはらしているのです。
ストレス無しに楽しく仕事をしたい気持ちはわかりますが、ここは、開き直って、堂々と働くことです。お金を稼ぐことです。多少のストレスは活き活き生きるためのスパイスです。
ところで、横道にそれますが、あなたは、その医院にどうして簡単に再就職できたと思いますか。
「20代の女性。しかも皆かなり美人」にはない、年齢と子育て経験からくる落ち着き、職業意識が買われての採用だったのではないのでしょうか。できれば、そうした職場雰囲気を変えて欲しい、できれば、職場のリーダー的(姉御的)存在になってほしいとの意図さえ、私には感じられます。
これで回答は終わりにしたいところですが、原稿料をいただく回答者という仕事上、やや無責任な感じもしますので、2つほど、具体的な戦略を伝授します。
●まずは、ご自分の自己認識を変えてください
「30歳を超えればただのオバサン」
「自分は年齢も大分上」
「容姿も御世辞にも美人とは言えない」
「私の存在は異質」
自分自身について、こうしたネガティブな見方しかできないことのほうが、大問題です。
これは誰のせいでもありません。ひとえに、あなた自身が自分で自分を貶めているのです。
ですから、まずは、こうしたネガティブな自己認識を改める努力をすることからはじめてください。
そのためのおすすめは、本屋の店頭に驚くほどたくさん出回っている元気づけ本、幸せ作り本を手当たり次第、数冊買ってきて読むことです。あなたの心が元気になれば、自己認識も変わります。自分に自信がもてるようになります。そして、それが、あなたの周りを変えます。
●「ほンわか戦戦」をおすすめします
「ほンわか戦戦」とは、
「ほ」める>>ささいなことでも気がついたらその場で一言ほめる
ン
「わ」らう>>声に出さない笑顔でも結構、おもしろいことを見つけて笑う
「か」んしゃ>>ありがとう、助かりました、の一言を忘れないこと
することです。
対人関係を良好にするには、これを、そうですね、一日30回。やるようにしてみてください。
いきなり職場では無理というなら、まずは家庭で子どもや夫相手に練習のつもりでやってみてください。それから、徐々に職場で、それもまずは、患者さんを相手にやってみてください。
必ず、周りが変わります。周りが変われば、あなたもまた変わります。
変わるまで「ほンわか30回作戦」を意識的にやってみてください。