2部 頭を元気にするキーワード
ふつふつと思いが湧いてくる
楽しい思い出 あかるい未来 空想の世界に遊ぶ
時間を忘れる どんどんうまくなる
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あ
あるがまま 8-4
い
いいかげん 8-8
お
オープンマインド8-13
おもしろさ 8-18
か
改善マインド 8-23
回想 8-26
き
希望 9-1
逆境 9-9
く
クイズ9-14
空想
クリティカル・シンキング 9-20
け
計画PDCA 9-24
元気づけ本 9-28
け
研究心 10-3
こ
向学心10-9
好奇心10-14
根気10-17
し
資格10-30
思考習慣 11-6
思考転換 11-11
自己主張11-17
質問11-21
使命感
常識12-5
上達12-9
趣味12-11
賞 12-15
真善美12-18
信念12-20
新聞
新聞「2部 頭を元気に
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「新聞は情報の宝庫」
● 新聞を読まない若者が増えた
受験生との面談で、「新聞を読みますか?」と問うと、6,7割が「家で新聞をとっていないので、読まない」と答えます。ついでに、「最近、本はよみましたか?」でも、ほとんどが「読んでいません」と答えます。
なお、新聞社では、こういう傾向に危機感を抱いているのだと思います。
学生用割引制度での購読勧誘制度まで用意しています。
活字文化の危機、まさに極まれり、と言うのは、大げさかもしれませんが、活字文化のなかで知を陶冶してきた我々世代からすると、驚きと同時に、日本人の知の将来に不安を感じてしまいます。
[財]文字・活字文化推進機構なる団体までできているのは、こうした不安が一般化しているからかもしれません。ちなみに、財団の事業内容の一部をHPより引用しておきます。
新聞に親しむ子どもを育む
1. 全国の公立小・中・高に学習教材としての複数紙を配備する「新聞閲読整備五か年計画」(仮称)を策定し、それに必要な予算措置を求める。
2. 生徒・学生を対象にした「新聞深読み講座」(仮称)を実施し、閲読習慣を身につけた生涯読者を育てる。
3. 日本新聞教育文化財団のNIE(Newspaper In Education)活動を支援し、重要な情報媒体である新聞を上手に活用できる子どもを育てる。
さて、ここでは、頭の元気づけ機能の観点から新聞の大事さを考えてみたいと思います。その前に、新聞と頭の働きについて少し考えておきます。
● 頭の働きの観点から新聞の優れているところ
新聞を読む側の情報処理(頭の働き)という観点から新聞が優れているところを挙げるとすると、大小とりまぜてたくさんありますが、ここでは2つだけ挙げておきます。
① 情報を仕分けして提供してくれるところ
配達されたばかりの朝刊が今、手元にあります。全部で40ページです。
ここに込められた情報は膨大です。これがなんの仕分けもなく掲載されていたらどうでしょうか。
政治欄、スポーツ芸能欄、投稿欄、社会欄、―――と見事に仕分けられています。この仕分けが読み手の認知的努力の低減に貢献しています。たとえば、読みたいところだけを読むということができます。あるいは、読むときに関連する既有知識を使う準備ができます。
② メリハリをつけて提供してくれるとこ
認知的努力の軽減にさらに貢献するのが、情報内容の軽重の見える化です。
1面にはその日の一番大事な情報がまとめて掲載されます。
社会面でも、大事な情報は大きく、写真付きで掲載されます。
こうしたメリハリづけは、情報の取り込みの軽重に直結します。大事そうだからきちんと読もう、ここはたいしたことがなさそうなのでざっと読みで、といった認知的調整ができます。
これがあるから、40ページもの情報を短時間で処理できるのです。
● 新聞で頭を元気にするコツ
① 新聞読みを習慣にする
これほどの情報を一気に取り込めるのですから、毎朝(でなくともよいのですが)、新聞読みを習慣にするべきです。
同じ時間に配達され、同じ版面構成で、なじみの文字で情報を提供してくれのですから、ほんのちょっとの努力で習慣にできます。
できれば、すべてのページに目を通したいところですが、朝はここ、夕食後はここ、という決め方もありです。
これだけの情報に努力感なしに触れることができることに感謝させしても良いと思います。
② ニュースよりも解説ものを読む
ニュースの速報性は、今や新聞はネットやTVに太刀打ちできません。したがって、新聞には、ニュースの速報性を期待するよりも、フォロー記事、さらに、解説を求めることになります。これが新聞の優れたところです。
これが情報の深読みになります。知識が豊かになります。自然にあれこれ考えるようになります。
③ 新聞に負けない
新聞は一見、公平性、中立性を装って情報提供をしています。しかし、いくつかの新聞を読み比べたり、ネットの情報と比較したりすると、微妙に新聞にもそれぞれのバイアスがあることに気がつきます。
新聞を読むことは間違いなく知の陶冶には大事ですが、新聞は、あまたある情報提供メディアの一つとの認識は必要です。とりわけ、最近は、ネットによる情報提供が充実してきましたので、そんなものも活用しながら、知の陶冶に心がけたいものです。