心の風景 認知的体験

癌闘病記
認知的体験
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人文系学問を育てる

2008-09-22 | 教育
●認知的体験(  )01/11/29海保
「人文系学問を育てる」
少なくとも億単位の金はいらない。ほしいのは、
・プライドを満たせるポスト
・恒常的な少額のファンド
・人物交流のための仕組
・自由闊達な環境

なんとなくおかしい

2008-09-22 | 安全、安心、
なんとなくおかしい
 我が家の近隣のあちこちに安全ポスターがあれこれ貼られるようになった。その1枚に、「なにか変とおもったら、110」というのがある。
 傑作だと思う。
 「なにか変」という感覚は、確かにある。「いつもとなにか違っている」感覚といってもよい。安全・安心の領域では、リスク感覚と呼ばれているようなものである。
 長年、同じ状況で仕事をしているとこういう感覚が鋭くなる。マニュアルや研修では伝えることも育成することもできない感覚だけに、やっかいである。もっぱらその人のからだと頭の中に蓄積される暗黙の知識だからである。
安全・安心の現場には、そうした知識の豊富な熟練者がどうしても必要である。

メタ認知力とは

2008-09-22 | 認知心理学
7.1 メタ認知力とは    

人間には、自分で自分のことを知り、それをコントロールする力がある。メタ認知力と呼ばれている。なお、メタ(meta)とは、[ 「何かを越えて、何かと付随して、何かのあとに」を意味する接頭語である。  
メタ認知力とは、したがって、「認知についての認知力」ということになる。たとえて言うなら、頭の中にもう一人の自分(homunculus)がいて、自分のことを監視し、コントロールする力が、メタ認知力である。  
メタ認知力は、2つからなっている。  一つは、「自分の心を知る力、すなわち、自己モニタリング力である。これもさらに次の3つの領域からなっている。

1)自分は何を知っていて何を知らないかを知る(知識についてのメタ認知)  「首相の自宅の電話番号をあなたは知っていますか」と問われたら、ただちに「知りません」と答える。知らないということを知っている、漢文調に言うなら「知不知(知らざるを知る)」からこそ、電話帳を調べたり、電話局に尋ねたりすることになる。

2)自分は何ができて何ができないか。あるいはどこまでできるかを知る(能力についてのメタ認知)  目の前にある試験問題を解こうとするときに、「これはダメだ」「これならなんとか解けそう」という勘のようなものが働く。あるいは、この仕事なら、制限時間内にほぼ100%できるという推測ができる。これがあるから、無謀な試みも抑制され、できそうにないときは、あらかじめ人に助けを求めることもできる。

3)自分の今現在の心の働きがどうなっているか(認知状態についてのメタ認知)  
眠くなってきたとか、集中力が途切れてきたとかといった認識である。これがないと、居眠りをしてしまったり、注意低下の状態で仕事をして、へたをすると事故を起こしてしまうことになる。   メタ認知力のもう一つは、自分の心と行動を制御する力、すなわち、自己コントロール力である。

4)目標遂行と認知状態に応じた対処方略を選ぶ(方略選択についてのメタ認知)  眠ってはいけないときに眠くなったらどうしたらよいかは、経験的に知っている。集中力が落ちてきたら、小休憩をとればよいことも知っている。あるいは、いろいろの対処方略が考えられるときに、一番よさそうなものを選択することもできる。

5)対処方略を実行し評価し訂正する(行為の実行と評価についてのメタ認知)  自分がこうしたいという方向に自分のしていることが向いているかをチェックし、まずければ訂正のための行為をすることになる。

写真
軽井沢ではありません
近隣の保存林です