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ユーザも努力をしよう

2008-09-07 | わかりやすい表現
00/10/13海保 おわりに  

素人ユーズであり、心理学の研究者としての立場から、15年間、マニュアル制作者へメッセージを発信し続けてきた。ユーザに向けて発信したのは今回が初めてである。その間、実は、ユーザに対しても発信したいと思ったことがなかったわけではない。しかし、それを言ってしまってはおしまい、との思いも強くあった。  

ユーザ側に努力を期待してしまうことは、マニュアル制作者、インタフェース設計者の側でのさらなる努力を削ぐことになってしまことを懸念したからである。  事実、メーカーでインタフェース設計をしている人から、こんな嘆きを聞いたことがある。  

「新しい技術なのだから使いにくいのは当たり前と主張してはばからない  技術者がいて、インタフェースの重要性をわかってもらえない。」  

確かに、人はどんなことにも慣れる。最初は不便だと感じていても、慣れるとなんとも感じなくなる。インタフェースも同じだと言うわけである。  

しかし、はさみや金槌の使い方の話ではない。コンピュータの使い方にかかわる話である。慣れるまでの努力の量も質も桁違いである。そこを問題にしているのだから、インタフェース問題は疑似問題と言ってしまうわけにはいかない。  

「しかし」である---はなはだ煮え切らないが---。  
技術者--機械--ユーザは、三位一体である。努力の総体を一定とするなら、それぞれがもうちょっと努力することで、それぞれが少しづつ楽になる。インタフェース技術がここまできたら、ユーザもちょっと努力をしてみようよ、と言ってももよいかなとも思う。  「みんなでよりよいマニュアルを作りましょう」との小学生的檄を飛ばして本書を閉じる。 2001年1月10日  

◆実体験欠乏症

2008-09-07 | 心理学辞典
◆実体験欠乏症〔1992年版 心理学〕
情報伝達のメディアの目覚しい発展ぶりが、間接体験による学習の領域を異常なまでに拡大してしまい、自らの手足を使っての実体験による学習の領分が極端に縮小してしまった。杉原一昭は、「物理学の高度な知識を振り回す子供」「実物の牛の大きさの感覚のない子供」「みたて遊びのできない子供」などを紹介し、彼らにおけるモノと接続しないことばの世界の肥大が、実体験欠乏症の一つの特徴であるとしている。
一方、大平健は、軽い精神的不調を訴える患者に特徴的に見られる、一流のモノへの異常なまでのこだわり(モノについて語らせると、とめどないので「モノ語り」と呼ぶ)に注目している。子供の極端なことばへの傾斜と、青年のこれまた、極端なモノへの傾斜とは、実体験欠乏という盾の両面にある現象のように見える。

300名相手に3時間の研修講

2008-09-07 | わかりやすい表現
認知的体験(  )01/12/3海保
「300名相手に3時間の研修講師」
黒板もOHPもないところで、どうやって3時間ももたせるか。
・印刷物を潤沢に使う。
・隣同士の議論をさせる。
・小さい実習を入れる。
・最後に小試験をする。
果たしてうまくいくかどうか。初の試みである。
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昔はこんなこともやっていたようだ
結果はどうだったんだろう