うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

オリオンとISS....(1067)

2010年03月21日 21時31分16秒 | うべプラネタリアン
今宵(3/21)の天体観望会は久しぶりの大快晴。
ISSがオリオン三つ星の下を通るというので、皆さんに呼びかけて待ちかまえた。
見事大成功。添付画像の通り。オリオンの股間ねらい撃ちの図だ。
宵の明星金星も美しく、月とすばるも見事だった。
何より太一君と弟の友也君ががんばっていた。
自前の望遠鏡で最初に土星をゲットしたときの抑えた歓声がこちらの胸にじんとしみた。
風もおさまって、春の星見は最高の宵だった。

新生宇部天文同好会....(1066)

2010年03月20日 20時27分59秒 | うべプラネタリアン
宇部天文同好会の立ち上げの呼びかけを65名の皆さんに発送した。
昨日までの回答は、45名入会(4名見合わせ)、約15通の返事が未達(まだ回答ハガキを
出していない方はぜひ投函をお願い)。
45名は、代表1名の積算なので、家族会員としてその背後の兄弟夫婦を加えると、
総勢70名にも及ぶ。今後未達の方も返事が来るだろうから、かれこれ100名になるだろう。
いきなり大所帯をかかえてのスタート。すごいことだ。
今日、天文へ興味をいだく人々は確実に増加している。
そこには、さまざまな裏付け理由付けがあるだろうが、ひとつは「人々のゆとり」かもしれない。
紛争の起こっている地域で、のんきに星など見ていられるわけがない。
第一、望遠鏡などかかえていたら、ロケット砲と間違えられて、たちどころに攻撃対象になるは必定だ。
平和のゆとりの象徴だと穏やかにほほえんでいよう。
ただ、これだけの大所帯をかかえての組織運営は、よほど容易なことではない。
こちらは、穏やかにほほえんではいられないかもしれない。

白濁の夜空....(1065)

2010年03月19日 23時28分58秒 | うべプラネタリアン
久々に晴の天文クラブだったから、いさんでナマの星を見る会とした。
まず、ISSが19:08に北極星の下を通った。
低い高度のISSは迫力不足でさまにならない。ついで三日月火星土星M42と続くのだが、
かろうじて土星が愛おしいだけで、なぁんだという感じがぬぐえない。
すべて黄砂で白濁した夜空のせいだ。
雲一つないのに、どよんと濁ってこんな夜空が一番腹が立つ。
明日観望会を予定したが、雨模様で中止とした。
かわりに3/21(日)に開くことにして、メールで通知した。
明日の雨で空を洗って、気分も洗い直して、仕切直しだ。

はやぶさの帰還....(1064)

2010年03月18日 21時21分58秒 | うべプラネタリアン
山崎直子宇宙飛行士がスペースシャトルSTS131で国際宇宙ステーションに飛び立つのが
4月5日とか(hanaさん情報) 。
金星探査機PLANET-C『あかつき』が5月に打ち上げられ、6月にはやぶさが還ってくる。
はやぶさは、小惑星イトカワに着陸後、故障続きで満身創痍になりながら
よろよろとふるさと地球に還ってくる。
3ヶ月続いて日本の宇宙開発は大にぎわいだが、6月のはやぶさ帰還が一番あやうい。
崩れかけた機械を、なにせ決してやり直しや延期のきかない一発勝負のキャッチングで
受け止めるのだ。
うまくいくといいなぁ。

画像は“イトカワ”に映った『はやぶさ』の影。

ISS夕方見える予報....(1063)

2010年03月17日 20時42分10秒 | うべプラネタリアン
久しぶりにISSが山口県で夕方見える時期が来る。
①3/19 19:06 北→北東 条件△
②3/20 19:32 北→東 条件○
③3/21 19:56 西→南西 条件◎
④3/23 19:10 西→南 条件○
この内、①は天文クラブだから、早めに集まれ、みんなで見よう。
天気予報は良くないが、宵の内は保ちそうだから何とかなるのではないか。
連休中は、月齢もまあまあ(5-6)だから、天気次第で観望会を企画しようか。
山崎直子さんがスペースシャトルでISSに乗り込むのはいつだっけ?
日本人が二人あそこで滞在するのは初めてのことだろう。そのころまた見たいものだ。

黄砂....(1062)

2010年03月16日 22時24分02秒 | うべプラネタリアン
黄砂がまう頃になるとビンにこごった蜂蜜が溶けると詠った歌人がいる。
ダイナミックな地球規模の風と、ビンの中の宇宙が、春という時間の中で融合する。
それなりにすばらしい対比だが、今は、さだめし、黄砂混じりの杉花粉と鼻毛の粘膜だ。
そうなると、詩もロマンもあったものではない。
風が吹けば桶屋が儲かるというその風は春風だ。昔から黄砂を運ぶ春風は目病の因であった。
天体観測者にとっても黄砂は大敵中の大敵で、大気の透明度を落とすだけでなく、
光学機器の隅々まで張り付くように悪影響をおよぼす。
今日は晴れていたが黄砂がひどかった。
しばらく、あと2ヶ月は耐えねばならない。


乗っ取り....(1061)

2010年03月15日 21時57分09秒 | うべプラネタリアン
乗っ取りと言うほど物騒な言葉ではないが、この先の宇部天文同好会の姿は、
市の天文施設を私たちが自由に使えるようになったという意味で、
画期的な方向転換なのだ。
当然、自治体の施設だし、税金で運営されているのだから、自ずと管理責任はあるが、
我々が自由に活動できるという開放感は格別なものがある。
いまでもええかげん自由じゃないか、なにが変わるんだと言うだろうが、
それはそれで嬉しい評価だが、底流にあるのは気の持ちようなのだ。
つまり、機械や施設を使わせてもらうのではなく、私たちが「使う」のだ。
私たちがここの天文施設のご主人様になるのだぞとおもえば、
よほどのびのびできるというわけだ。
そのかわり各自がそれを使いこなす技量を問われるのは当然である。

イカロス....(1060)

2010年03月14日 23時54分28秒 | うべプラネタリアン
宇宙帆船『イカロス』は、今夏、金星探査機『あかつき』と一緒に抱き合わせで
打ち上げられる。
一辺14Mの凧は太陽風を受けてあっちこっちに漂う。
このイカロスに託すメッセージをJAXAが募集している。
その締め切りは、本来今日だったが、一週間延期になっている。まだ間に合う。
ぜひメッセージを送るといい。
JAXAを検索してたどると、容易にメッセージを送ることができる。
宇宙帆船『イカロス』...その響きだけでも夢を託すのには充分だ。

一仕事....(1059)

2010年03月13日 23時51分24秒 | うべプラネタリアン
宇部マテリアルズ社のOB会が済んで一仕事片が付いた。
私を育ててくれた先輩達と、私を支えてくれた後輩達に、感謝ひとしおである。

さてこのあと、私にとっての大仕事は宇部天文同好会の立ち上げである。
こちらは、OB会のように和気藹々のものではない。
月末(3/27)の総会が新たなスタートだ。
まずは、器を作って、人や活動実績を盛り込んでゆくということ。
ただ、意向打診のはがき回収率が良くない。来週どっと集まるだろうが、
未投函の方は、早めに出しておいて欲しい。


春の天体観望会....(1058)

2010年03月12日 22時16分36秒 | うべプラネタリアン
3月は、今宵(3/12)と、20日、26日を天体観望会に当てている。
それ以外に、19日は天文クラブ例会だし、27日は天文同好会の総会だ。
4月は早々に2日に予定している。というわけで、今後の週末はべったり組んである。
おつきあいはほどほどでいいから、ここぞと言うときは集まって欲しい。
実は今宵は「ここぞ」の一つだった。つまり、土星のファーストライト。
新しいニコンの接眼を使って主鏡20㌢屈折で土星をながめることが目的だったのだ。
20時まではてんでダメな空だったが、あと1時間をきるという時間になって空がクリアになった。
そして、21時30分には雲が張り出してきた。見事にピンポイント予報が当たった!すごいすごい。
で、新接眼の威力はこれまたすばらしい。
中途半端な倍率で、使用目的がいまいち明確でないが、深度が深く実にいい像が得られる。
月や惑星にはうってつけだ。
今後、土星の観望期を迎えるに当たって、いい戦力になる。想像以上の実力だ。GOOD!