Z3を購入して2年が経ち、3月24日が車検の期日です。
1ヶ月前になったので、民間車検場へ事前のチェックへ出掛けます。
購入時にキチッと整備をお願いしたので、修理は必要ないだろうと甘い気持ちでいました。
ところが、パワーステアリングのオイル漏れがあり、ABSやDSCなどのコンピュータに異常が出ているとのこと。
ディーラーでないと修理は難しいからと、整備を断られました。
異常を知らせる車内の警告灯は、購入当初からたまに点灯していました。
Z3の持病の一つだと耳にしていたし、エンジンを切って再始動すれば消えていたので気にもしていませんでした。
家を出る時には警告灯は点いていなかったのに、整備チェックの時に点灯しエンジンを再始動しても消えません。
車検の内容が厳しくなり、警告灯が点いていたら検査は中断されるそうです。
コンピュータユニット交換となれば20~30万円は掛かるようなので、乗り続けるかどうか考えます。
バイクを降りる上での妥協点としてのオープンカー購入でした。
しかし、一人で複数の車を所有するのは、やはり贅沢過ぎます。
一方で、昔憧れていた車をようやく手に入れたのに、たった2年で手放すのは寂しい気がします。
何とか安価で車検に合格する手段がないか、探ってみることにします。
検索してみると、コンピュータを交換するのではなく、本体を修理する方法がありました。
ユニット交換による修理費の1割程度でいけそうですが、故障の原因が各種センサーの可能性もあり、その場合はまるっきり無駄になります。
警告灯の状況からみて、本体故障の可能性が高いと判断して、修理に出すことにします。
「みんカラ」の記事を参考にコンピュータユニットを外します。
配線のカップリングは至極固いです。
生産から15年経過しているので、力一杯引っ張るとプラスチックが割れてしまいそうで怖いです。
カップリングの隙間に薄いドライバーを差し込み、少しずつ開きながら揺らすと外れました。
ユニットを外すにはE型トルクスソケットが必要です。
アストロプロダクツへ買いにいきますが、5番だけの販売はなく、必要ないのにセットで購入です。
ボンネット内は空間が狭く作業しにくいですが、何とか外せました。
プチプチで包んで、ゆうパックで修理専門業者に送りました。
送ってから2日後に修理品が届きました。
フランス製のコンピュータで、半田の付け方が良くないとの話も聞きます。
狭い場所でも作業できるソケットドライバーなどを使うと短時間で取付できました。
もう1ヶ所の修理はオイル漏れです。
こちらの修理ならDIYでも可能かと考え分解します。
オイルタンクの近くから洩っているようなので、締め金具とATFオイルを購入。
蓋には自作紙パッキンをかまし、ホースには水道用締め金具を買って締め直し、オイルを補充しました。
右側がパワステのオイルタンク
翌日に走ると、行きは点灯しなかったのに、帰りにはトランスミッションの異常を示す警告灯が点灯しています。
ジャッキアップして車の下を見ると、オイル漏れも治っていません。
もう自分では無理なので、知っている整備士がいるディーラーへ行きます。
コンピュータ診断機で見てもらうと、異常だったという履歴は残っているが、今は正常になっているそうです。
オイル漏れは、原因がゴムホースの劣化でひび割れができて、そこから漏れているとのこと。
3シリーズと共有部品で、運良く本社に在庫がありました。
本国から取り寄せだと、車検の期限に間に合わなかったところでした。
3日後に修理が完了しました。
悪いところは全て整備できたので、9年ぶりに自動車のユーザー車検に挑戦しました。
3月16日(金)午前中の予約をとりましたが、朝から雨との予報。
不合格になったときのことを考えて変更せず。
当日は予報どおり朝から雨です。
光軸調整とサイドスリップ調整をしてもらうために、8時半に運輸省検査場近くの整備屋さんに入ります。
調整をお願いしたら、サイドスリップは調整の必要はないと言われました。
入庫する車の動きを見たらわかるそうで「大丈夫」とのお墨付きをもらい、半額の2千円で済みました。
書類を提出して、検査場へ行くと長蛇の列。
雨だから空いているかも?という期待は破られました。
激しい雨で、幌の隙間から雨水がポタリポタリ・・・
持ってきたタオルはビショビショになりました。
1時間待って、ようやく自分の番が回ってきました。
警告灯が点灯しないかヒヤヒヤものでしたが、無事に通過しました。
車検時のドキドキと合格した時の喜びは半端じゃないです!
帰りにテスター屋さんで浮いた2千円で、車検合格祝いランチを。
「そば処 片蔵」で大海老天ぷらセットを頂きました。
手放さず、車検整備をしてよかったです。
Z3は2002年式で走行距離は48,000キロ、また2年間楽しめます。