先のブログの続きです。記事のアップが随分と遅くなってしまいました。
すぐに書くつもりが時間が経過してしまい、写真を眺めてもなかなか思い出さず・・・。
歳を感じてしまいましたわ^^;
山口家住宅、堺伝統産業会館、さかい利晶の杜の3か所を見学しました。
山口家住宅は10時から開館なので、他所を回ってから戻ってきました。
江戸時代初期に建築された町屋で、昭和41年に重要文化財に指定されたそうです。
住宅内の土間は天井が高く、見事な柱や梁があります。
広々とした空間とたくさんの部屋は、昔ながらの旧家そのものです。
実家の横が庄屋と呼ばれる村一番名主で、同じような土間があったのを子供の頃の記憶にあります。
50年ほど前、その立派なお宅も重要文化財指定の話があったようですが、家屋の維持管理の問題と将来の取り壊しの難しさが伴うので断ったという話を聞きました。
現在の山口家は、7つの部屋と茶室、2つの土蔵があります。
土間には大きなかまどがあり、天井からは籠が提げられています。
靴を脱いで居間に上がって見学していると、足の冷え冷えする感じとともに昔懐かしい気持ちになりました。
入館料200円必要ですが、ボランティアの説明員の解説があって楽しく見学ができました。
移動の途中、「堺刃物ミュージアム(堺伝統産業会館)」があり、覗いていくことにします。
昔訪ねたことがありますが、堺の逸品、名産品を販売するショップはなかったような・・・
家人の好きな和三盆を使った和菓子があったので、お土産に買いました。
重さ68キロほどあるハサミ
2階には、包丁などの刃物が展示され、販売もされています。
ほとんどが1万円以下の値札が付けられています。
包丁の値段は良く知りませんが、安いようなら買いに行ってもいいかな。
ザビエル公園の前を歩きます
最後は、今回のメインと言える「さかい利晶の杜」へ向かいます。
「堺まち旅」のスタートとして誕生した観光スポットです。
堺で生まれた千利休、与謝野晶子を紹介するコーナーと茶の湯を体験する施設があります。
昼食の予約の関係で見学時間は30分ほどしかなく、駆け足で回ります。
再現された利休の食事と茶菓子
1階の「千利休茶の湯館」はさらっと見て、2階の「与謝野晶子記念館」へ
「晶子のメッセージ」を見ていると素敵な言葉がありました。
印象に残ったものを3つ紹介します。
「真に深く愛することは 真に深く生きることである。」
「感情を豊かにするためには、芸術によって趣味を深くかつ深いものに」
「自然と一体になった瞬間が 心の健康に必要である。」
展示写真には、沢山の子供たちと写っています。
12人の子供の母となり・・・とあり、驚きました。
こんなにたくさんの子供がおりながら、よくぞ執筆活動ができたものだと。
晶子氏の声が聞けるコーナーがありました。
晩年のころの録音のようですが、実際の声が聞けるなんて感動ものです。
観光客を集めるための中心的な施設との位置づけなのでしょうが、あまりに立派すぎます。
お二人の展示には何の異論もありませんが、堺の偉人は他にもおられるはずです。
それらの方々の掘り起こしをすることが、堺に目を向け、関心や興味を起こすことで観光都市への発展があると思うのですが。
歴史的な史跡や偉人の紹介だけでなく、街巡りなどの「動の観光」と上手く結びつけたプランを望みます。