蹴球放浪記

緩まない、緩ませない。
横着しない、横着を許さない。
慌てない、「だ」を込める。

うーん、また図書館行き損ねた。

2006-08-22 22:46:07 | 文読む日々

・・・1969、柏相手にこないだ愛媛にやられた鬱憤晴らしやりやがる。
  逆スコア、というところがすさまじく嫌味を覚えるなぁ。

柏の今日出たGK加藤選手の弟だったっけ?
プロ野球のホークスで選手やってて、今はスコアラーという立場で
チームの「二階」で働いているんだよな。
・・・プロ野球ってよほど締めてかからないと「代わりはなんぼでもいる」ということ。
何の世界でもそうだけど、芸=特殊技能は身を助けるだな。
兄はGKという「特殊技能」があったからあちこちチームを移っても生き残れた。
弟は自分にしかない「特殊技能」を磨くことが上手にできなかった。

・・・自分は果たしてどうだろうか?

さて、映画の「ゲド戦記」の中身がなんかよくわからない。
という人があまりにも多すぎる。

本当にもったいない、お化けが化けて出てくるぞ。
というかエッセンスの抽出がよくなかったんじゃないのかな?
いろいろ見た人の話を聞いてみたら「物語の第一の肝」が伝わっていないので。

まず、このお話の「第一の肝」は
  「あらゆる事柄」には普段呼ばれている「名前」のほかに「真の名前」というのがある。
  その「真の名前」を学ぶことによって「あらゆる事柄」がもってる「本当の力」を
  自分の中に取り込むことができる。
ということ。
で、その修行をするためにゲドは「名づけの長(おさ)」と
長い時間行動をともにしないといけない。

まあ、飲み込みの早いゲドはすごいスピードで「真の名前」を学び取っていくのですが。

・・・本当の力を自分に取り込むことって、いいことばかりじゃない。
   「取り込んだ力」を「正しく使わなければ」どうなるだろうか?
結果的に「悪いエネルギー」を自分の中に取り込んでしまい、
心のバランスをくずしてしまう。
ゲドも取り込んだ力を鼻持ちならないエリート野郎との魔法比べで
「間違った使い方」をしたから「悪いエネルギー=影」を背負っちゃった。

で、改めて「名づけの長」と一緒に修行をやり直して自分の影と折り合いをつけていく。
というのが第一巻、「影との戦い」の大まかな筋でもあり、
これから始まる長いお話の「第一の肝」。

ここを押さえていないと映画でやってる第三巻の「さいはての島へ」の
世界観なんかまったくわからない。
・・・わからないならわからないなりに「このお話の全体像」ってどうなっているんだろう。
  原作読みたいな、長くて一冊あたりの値段高いけど。
  という風に観客を「誘導」する風に作るべきだった。

結論
このお話は「影との戦い」、「こわれた腕環」、「さいはての島へ」、「帰還」
       (自分がはじめて読んだときはこの四つで「完結」だった!)
       さらに最近出た「アースシーの風の中」、「外伝」の六巻で
       「ひとつの世界」を作っていることをまず映画を見る前に予習しましょう。
そのあと復習がてら岩波書店から出ている原作本を一通り読んでみたらどうでしょう?
うまくいけば「一生物」の物語を見つけたことになるかもしれない。

・・・書いているとまた改めて「世界の広がり」を味わいたくなって
  こないだブックオフに行ったけど、岩波初版本が「影との戦い」、「壊れた腕環」だけ。
  岩波軽装版(ガールズ何とか版)が「壊れた腕環」だけ抜け。
  岩波最新版が「影との戦い」、「壊れた腕環」と「外伝」が抜け。という感じで
  「同一版フルコンプリート」が難しかったので買うのやめた。

・・・岩波文庫のラインナップに入っていたら結構安くで手に入るのですが、
      「存命中の作者の作品はラインナップに加えない」という岩波の不文律があるから
  当分無理そうだし。

古本でも一冊1000円、新刊だったら1200円か1400円。
・・・仕方ない、図書館で借りようか。



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