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U-18全クラ決勝の前にまた、決勝のカードの
トップチームによる対戦成績と得点経過を貼っておこうか。
ガンバ 1969
2002シーズン表 (’49’56’73) 3-0
2002シーズン裏 (’48’50’82) 3-0
2003シーズン表 (’15’53’73) 3-2 (’16’72)
2003シーズン裏 (’26’72) 2-2 (’74’89)
2004シーズン表 (’7’63) 2-2 (’48’73)
2004シーズン裏 (’78) 1-3 (’26’51’61)
天皇杯準決勝 (’82) 1-3 (’14’25’59)
いったい、何が起こったのか?
2005シーズン表 7-1 (’57)
('44'46'50'55'62'65'79)
2005シーズン裏 (’77) 1-0
「ヴェルディ」時代は、このカード、圧倒的な個の力を見せ付けていたんだけど。
それが1969になって、ガンバに西野さんがやってきて「殴るサッカー」を教えてから
状況が少しずつ変わってきた。
2002シーズンにある程度「殴る」やり方に自信をもてたが、
2003シーズンから2004シーズンは「どうすればいいか」すごく迷っていることが
スコアからも伺える。
その間隙を突いて1969は2004シーズンの後半、ガンバをお得意様にして、
このままの勢いで、天皇杯を取っちゃった。
ここで、ガンバは吹っ切れた。
「なぜ、勝てないのか?」→「殴れてはいる、しかし、殴りのパターンが固定化されている」
→「ちょっと待て、個の力に頼りすぎてはいないかい?」というわけで
「殴りのコンビネーションの質を向上させる」という方向性にたどり着いて、
それが2005シーズンの7-1というスコアに現れた。
「これでいいんだ」と「殴り」と「集団戦術」をミックスさせた戦い方で2005シーズン、
ガンバはやっとチャンピオンを獲りました。
U-18の決勝もおんなじ展開。
正直、「個の力」では1969のほうが上ですよ。
関東地区の予選も不利なポジションだったのにここまで勝ちあがったのだから。
しかし、今のサッカーで必要な「個の力を如何にチームに還元させるか?」の
試みがなかった、残念なことに。
・・・これじゃあガンバみたいにトップからユースまで
「どうやれば効率よく相手に致命的な一撃を多く喰らわせることができるか?」
というたたかい方が浸透しているところにはかないっこない。
1969のトップチームだってそう。
まだ、カズやらラモスやらがいた「個の力で周りを圧倒していた」時代を引きずっている。
選手のほとんどが「自分の力を如何にチームに還元させるか」ということを考えてない。
みんながみんな自分をアピールする「だけ」の試合運び。
で、いわゆる「勝ち組」層を相手に商売しているから、金だけはある。
・・・うまくいかなきゃ選手をとっかえひっかえ。
気がつきゃ背番号が40番台を突破だ。
これだったらいろいろな面で苦しみながら戦ってきた、そして
たたかいの中で「戦える集団戦術を身に付けた」愛媛が4-1か、
それ以上のスコアで勝てるのは当然の成り行き、と「結果論」で言ってみる。
・・・そりゃあ5月の試合で「勝てる内容のスコアレスドロー」を見たのは見たけど、
自分が「個の力で周りを圧倒していたころのヴェルディ」の残像に
おびえていたのかもしれないけど。
ま、そのころでも、当時最先端の「集団戦術」を持った横浜フリエには
勝負どころでこてんぱんにやられて「審判がどうのこうの」と松木が
「言い訳」してたからね、自分の「潜在的な」弱さを棚に上げて。
1969はこの自身の心の中に潜む「潜在的な弱さ」を言い訳せずに
見据えることなしには、永遠に上にはたどり着けない。
・・・愛媛FCに携わるものにとってはいい反面教師なのですが。