ゴール裏稼業をやっているといろいろな人に会うもので。
中でも印象深かったのは、アウェイでもホームでも神出鬼没の
車椅子に乗った人。(どこのチームとは言わないが)
どこのスタジアムにも車椅子専用の席が用意されているのですが、
その人はこの場所に行くことを由とせず、ゴール裏で戦っていた。
というわけで、Jリーグでの「福祉チケット」はいったいどうなっているのかな、のお話を。
そのまえに「障害者手帳」といっても大きく分けて3つの種類がある。
ということを頭の片隅においていただけたらと。
まず「体が不自由な人」に渡される「身障者手帳」
顔写真入りで公共交通機関の割引あり。
つぎは「知的障害」の人に渡される「療育手帳」
表紙が違うだけで「身障者手帳」とほとんど同じ。
さいごに「心の問題」を抱えている人に渡される
「精神障害者保健福祉手帳」
公共交通機関の割引がない以外は上二つとほとんど同じ。
で、J2の各チームがどういった対応をしているか大雑把に調べてみた。
使える手帳 対応
札幌 身 療 精 事前申し込みで本人のみ無料席を用意(数量限定)
仙台 身 療 精 当日南スタンド自由席を半額で販売
山形 現状なし
水戸 現状なし
草津 現状なし
柏 現状なし
1969 現状なし
横浜C 身 当日バックスタンド、ゴール裏席を500円で販売
湘南 範囲不明 当日自由席券を1800円で販売
神戸 身 療 事前申し込みで本人のみ無料席を用意(数量限定)
徳島 現状なし
愛媛 身 本人と付き添い一人まで無料席を用意
鳥栖 身 療 精 本人と付き添い一人まで全席種半額
(球団事務所直販なら前売り、年間会員も半額)
ついでにJ1はこれだけしかなかった(車椅子席対応は除く)
セ大阪 身 療 精 当日、全席種を前売り料金より半額で販売
福岡 身 当日全席種を半額で発売。
ここのところは当日券売所に行っても窓口の人の対応が?ということが多いので
公式サイトに載っている文字しか頼るものがないのが現実。
で、公共機関、施設はこれら3つの手帳は立場的にはほとんど同等なのに
そこのところをあいまいに書いているところの多いことよ。
せっかくのサービスもこれじゃぁだいなしだ。
「現状なし」と書いていたところでも「Jリーグフォト」という会社が
Jの試合すべてに障害者招待席としてメインのそこそこいい席を
年間一試合あたり4席程度、ゴール裏席を大人2枚、子供10枚程度押さえている
ことは公然の秘密。