という話になってしまったな。
・・・九州新幹線の試乗会に行ってきた。
ネットで応募したときは「まあ当たったら当たったで、外れてもいい厄落としだ」と
言う気持ちでサラッと出したのですよ、がだ当選通知が来たとき
「こら、厄介だな」という気持ちが強くなって、日程をうまく組めず、
のちのち響いてしまった。
まず、「当たった、ということ」を完全に忘れ、間に合わないタイミングで
月いちの病院の日程を入れたこと、気がついて変更をかけようとするが
電話がつながらない、そういう事がずるずると続いて日程はキツキツ、
体はぼろぼろ。
当日は当日で、病院のことがうまく行かず、様子を見た上で
来週回しでお願いしますと連絡を入れて急いで博多駅、
受付に間に合ってなんか急かされて新しい新幹線ホームに入り、
1号車の5列席に入って椅子に座ってみる。
窓際の個別空調とか、大型表示版とかは東海道・山陽新幹線のN700と
変わりはないが、全体的な当たりが「柔らかく」できている。
てか、色目の使い方が絶妙。
東海道・山陽新幹線用のN700は良く言えばシンプルで清潔、
悪く言えば病院のように無機質で、ひどく疲れているときに
新幹線に乗ることがあれば、より一層しんどいのが襲ってきて、
大阪に降り立ったときひどい疲れを覚えることが多々。
・・・そういうのが全くない。
ところどころに使っている木目の力がそうさせているのだろうか。
あと紺色と朱色の使い方が上手い。
そんなこんなに感心していると列車は動く、わたしの生活空間に向かって。
さらには背振の山々を眺め、那珂川のベッドタウンぶりを横目に見たら
筑紫トンネル、ジェットコースターのようにじわじわと「落ちる」感覚が
暗闇だからこそ感じられる、と言うか。
そうしていると新鳥栖、急カーブを感じて久留米、それでも10分。
久留米を過ぎると防音壁が高いので空と雑木林しか見えない。
筑後船小屋入る前に景色が見えて、またトンネルと空と雑木林、
新大牟田駅入る前にまた景色が見えるもののトンネルと空と雑木林、
熊本に入る前までずっとトンネルと空と雑木林しか見えない。
・・・携帯も筑紫トンネル以外は電波の入りが悪いし、電光ニュースが友だちになりそうだ。
あっという間に熊本につき、新しい動線を通ると目の前が路面電車乗り場、
引き寄せられるように路面電車に乗り、通町、味噌天神で降りて
いつもの道をゆき、いつものところで久しぶりにみずほねえさんに会い、
少し話して、じゃあねを言う。
いつものような疲弊感がない。
この速さに慣れてしまうことが本当は一番怖いのですが。