・・・吉岡引退かぁ。
競輪業界もひとつの時代が終わったのですね。
今日のグランプリ、「夜の帝王」有坂選手が「本当の帝王」になってしまった。
今だから言えるけど、今年は山崎芳仁と井上昌己という「レースを壊す天才」が
出ていたから、勝負しようにもどうしょうもできない。
こういった選手が出ていたら、当たっても腹が立つし、負けても腹が立つ。
そんなレースに大事なお金は賭けたくない。
最近レースを壊すのがうまい選手が競輪業界には多すぎる。
さて、今回は今年見た舞台のまとめを。
いきなり1月からハードです。
1/13 クローバー 「ゴジラ」 →設定は斬新。
プレイヤーの技量もなかなか、しかし、メッセージは?
そして誰に届けたかったのかな?
1/13.14.15 k2t3 「カズオ」 →脚本の妙、宛書の妙。
おんなじ脚本を、キャリアの違う3組のプレイヤーに
やらせることで、「持ち味」が際立っている。
2/12 ラッパ屋 「明日のニュース」 →「エコロジーはエゴロジー」という切り口、
あと、「言葉の力」を強く感じた。
プレイヤーそれぞれが魅力的だった。
2/19 PETA トレーニングショーケース →最高のプレイヤーによる
最高の社会劇。
舞台計画の仕事が数ランク上がった感。
2/25 シアターラボ 「Re:Reset, ドライブシート」
→「苛立ち」をテーマにしている分、切なかった。
誰かに自分の苛立ちを聞いてほしかった。
4/16 二番目の庭 「No good Tails」 →漫画の世界をうまく表現している。
妖精さんがくどかった。
あと、厳しいこといっている人ほど
心が簡単に折れてしまう。
4/24 ギンギラ太陽’S 「スーパーマーケット三国志」
→仕掛け最高、脚本最高。
長い長いおはなしの始まりに立ち会えた幸福。
4/30 のこされ劇場 「つる~あの日飛び去った夕鶴によせて」
→色調、装置、ムーブ、マイム、すべてが「設計」されつくしている。
それでいて「いやみ」がない。
5/3 藍色りすと 「デコラヴ。」 →「萌え」の大衆化。
インターネットというものが
舞台のテーマに平気で使われる世の中に。
5/7 ギャングママMAX 「エース!!~ホームランを捕る男~」
→ホール全体を使って元気はよかった。
が、テーマが多すぎて話が散らばっている。
5/9 劇団轍WaDaChi 「ガラスの、ぶらんこ」
→現代社会の問題点を取り扱ったまではよい。
がまわし方があまりにも過激すぎた。
5/13 南河内万歳一座 「お馬鹿屋敷」 →体がうまく使えたら、
こんなことができるのか。
布団が気持ちよさそう。
5/17 さかな公団 「明日のマコ」 →見ていてなんか悲しい気持ちになった。
江原さんや美輪さんは
「役に立たない命なんかない」とか
言っているけど、ほんとなのかな。
そんなこといっている暇があったら
精神科行けよ、マコ。
6/16 k2t3 「サヨナラの5分前」 →「カズオ」で身に付けたものをうまく活かした。
「攻め」も一流、「受け」も一流。
ラストの処理も最高。
6/25 77年企画 「マリコの悪縁教室」 →大阪演劇をはじめて大阪で見る。
コーディネーションが段違い。
舞台装置が文楽の影響の所為か
福岡の大阪人にとっては斬新。
あと、ごまのはえさんの存在感。
(自分にはまねできないが)
8/12 劇団PA!ZOO! 「3・2・1ぴしゃ!!」 →毒の吐き具合が最高。
なんともいえないラストの処理。
8/18 Village80% 「CR&WC」 →舞台構造が斬新。
ラスト、あれじゃ人は殺せない。
8/25 オールスター 「すべての犬は天国へ行く」
→宛書の妙にしびれ、女の子だらけの舞台にどきどき、
みんな、かっこよかった。
あと東京からの客演をいいアクセントで使いこなせている。
10/7 飛ぶ劇場 「正しい街」 →客席展開、舞台の作り方がすごい。
というか、「宗教論」が天才の手にかかると
正直、どきっとさせられる。
10/21 劇団ジャブジャブサーキット 「歪みたがる隊列」
→プレーヤーの一人に車椅子の人がいた、
装置のバリアフリーに唸らされる。
テーブルを背負いながら出入りするのは
いすを使う、という形でいただきました。
10/28 劇団MOM 「やけのはら、から」 →よわいはつよい、つよいはよわい。
弱者の持つ、本当の強さが出ていた。
10/28 ニブロール 「NO DIRECTION,everyday」
→こんなに暴力的でいいのかしら?
脳味噌にがつん、と来る芸術とはこのことかと。
11/3 k2t3 「群盲が象をなでながら」 →どんなことがあっても
あらゆる障害をぶん殴って行くしかない。
お金が一番怖い。
12/15 クロックアップ・サイリックス 「キャトル・トロワ・セゾン」
→一人の女優の壮絶な「決意」を
見せてもらった。
プロとはこういうものなのだ。
今年は21公演、24本見ました。
サッカー同様結構見たな、野球行く代わりに舞台ばかり見ていたようです。
来シーズンはどうやらサッカー見て舞台も見るパターンが多くなりそう。