蹴球放浪記

緩まない、緩ませない。
横着しない、横着を許さない。
慌てない、「だ」を込める。

久しぶりに松山行ってきた。

2015-04-06 17:06:33 | 現地観戦記
 うーん、気がつけばもう5年ですか。
今のハンバーグ工場で働き始めた時、土曜日曜が休みだったから、
というか、サッカーとか演劇の日程に都合のいい日程を組めるかなぁと
今になれば血迷って、サッカーの座席券付き年間会員、というものに入った。
しかも、われらが愛媛と福岡蜂のふたつも。

 で、われらが愛媛の座席券を使うため、4月の調度良い時間帯に
行きは高速バスで広島まで出て、お好み焼き食べて翌朝スーパージェットで
松山に行く、という日程を組んだ。

 あの時はなんだったんだろう、ありとあらゆることが
「しっくり来なかった」、わたしがわたしじゃなかった。
ご飯食べて、松山行きの船に乗る時から不思議な違和感を感じ、
気がつけばニンスタに試合開始直前、バタバタ着いて、
われらが愛媛はぐんまにバタバタな試合で見事に負けて、
道後温泉、それも椿の湯に行って、だったか
その前に松山市駅の地下にある金券ショップに寄って
なんかして、それから観光港に行ったのか。

 それからハンバーグ工場に正規採用となり、
休みがうまく取れない時期が長く続いて、最初は土曜日曜に
働かなくてはいけない状況、あとから月一回病院に行く、
という理由ができて土曜日だけ休みができても
J2が主に開催されるのは日曜日、おまけに「アホーター」との
心理的ないざこざがあって次第にサッカーから離れていった。

 それでも時々は演劇行きながら合間を縫って行っていたけれど。

 こんな事情から去年の1月、高知での演劇大学で少しだけ
四国の演劇とラインができ、9月のカブフェスで「ちょくちょくおいでよ」と
いう話になり、そうなったら愛媛の年間会員、座席券が2枚付いてくるんだよな、
都合つけていきたいな、という話で盛り上がる。

 おまけにわれらが愛媛はここ数年、しっくり来ない成績ばかりで、
特に去年は「出来の悪い子供の首をしめて殺そうとする親の気持ち」が
身に沁みてよくわかるほど、あまりにも切なかった。
更には「不正経理」問題でよくないことは重々承知だが、
それ以上に酷い言葉が浴びせられて余計切なかった。

 そういうこともあって、今年は何が何でもニンスタに行こう、
シアターねこにも行こう、と考えていたら気にしている
劇団がシアターねこで公演を打ち、その日程とわれらが愛媛、
ニンスタの試合が重なっている、さあ行くぞ。

 にしても、物入りが重なって(以下略。
そういう訳でたくさんの食料を抱え、小倉港行きの高速バスに乗る。
仕事終わりのぐだぐだと雨に濡れた嫌な感覚を抱え、
船に乗り、風呂に入り、飲みながら食べていると、
自らの胃袋の限界を知り、いつの間にか眠くなる。

気がつけばもう明るくなって松山観光港に着き、
いつもは上陸と同時に下船してすぐ近くにいる道後温泉行きの
連絡バスに乗って温泉に浸かるのだが、今回は7時まで
船内休憩ができることを利用してうだうだと過ごし、
6時半に上陸して高浜駅までのんびりと海沿いを歩く。

 駅について、とりあえず松山市駅までの切符を買う。
で、伊予鉄の駅に貼ってある県総合運動公園行事予定を見る。
・・・今日、われらが愛媛の女子戦があるやん、ニンスタで。
市駅からニンスタまでのバス代が往復1000円と少し、
市駅から観光港までの電車、バス代がこれまた1000円と少し。
これだったら、伊予鉄の電車、バス全線有効2日間乗車券を
買うしかない、と一度買った市駅行きの片道乗車券を
払い戻し、2日間乗車券を買うことにする。

 改札を通り、ホームで桜と山をぬぼーっと眺め、
電車に乗って、前の日に買った小さい缶ビールを飲む。
・・・朝なのに、飲む。
そうしているうちに電車は走り、松山市駅に着く。
まず、何しよう、そうだ、市坪の松山中央公園野球場やら
新しい競輪場に行こう、とバスに乗り、ふらふらと散歩。

 野球場、そろそろ施設更新をやらないと、特に1階席は
徹底的に雨ざらしになっているから色落ちが酷い。
そしてスコアボードも全面LDEにしないときっついぞ。
そんなことを考えつつ競輪場へ歩き、あまりのコンパクトさに驚く。
がだ、野外の無料観覧席はバンクとスタンドの間に「選手の花道」が
できているから2センターから4角が死角になり、追い込みが
殆ど見えない、生で見るには1000円余計に払って指定席のほうがいいかな。

 一日過ごすにはちとしんどいので、市駅行きのバスを探すが
なんだかもう出たあと、24分待ちはよりしんどいので
とにかく歩くことにする。
・・・そういえば、しょっちゅう松山行っていた時は
観光港から市駅と大街道、道後温泉とニンジニアスタジアムの
ぐるぐる回りでほとんど街の形を知らなかったな、うん。
街の形を知らずに色々言っても反発食らうだけだよな。

 そんなことを考えつつ、昨日のご飯とお酒を抜くように歩くと
もう松山市駅、そこからニンジニアスタジアム行きのバスに乗り
着いて、初めて新装バックスタンドに入る。

 ・・・ずいぶんとまあ、えらいものをおっ建てたなぁ。
われらが愛媛がJ2に参入する時にスタンド自体の基礎を
きっちりと建て込み、その部分を活かしながら足りないところを
パーツとして追加した、故に、サイドスタンド部分に
かつてバックスタンドで使われていた長ベンチ椅子を
使っているところがあった。

 あとはご挨拶して、雑談。
女子戦はまだまだ技量の差が歴然としているから
「球際の強さ・弱さ」というやつがはっきりと見え、
そこのところがきっちりしていないと90分通して
戦うことが難しいのだ、という発見をして、
明日のB席部分、いい位置を見つけたので
とりあえず市内に戻り、宿を探して入ろう。

 難儀して宿を探し、その前に見切り品の菓子パンを
更に油で揚げた奴の詰め合わせを買い、宿を見つけて入り
部屋を作って風呂に入り、なんか食べて演劇まで休憩。

 松山城麓を歩いて、演劇を見て、一仕事して、
宿に戻って風呂に入り、食事して、お金を分けて、
ゆっくり寝て、起きて、風呂入って、飯をたらふく食べて、
ボーツとして荷物整理して、宿を出てフロントに荷物を預けて
ニンジニアスタジアムまで行く。

 今年は去年までと比べて1000人もお客さんが減っている。
もしかしたら原子力発電所の一件でスポンサーから身を引いた
四国電力が500人分、あと不正経理に関わった人が
引っ張った客がなんぼか、バス事件で出入り禁止を食らった
サポーター連中がなんぼか、という割合か。

 けれども、一昨年まで、アウェイでのわれらが愛媛戦で
感じた「剣呑な雰囲気」というものが全く無い。
いままで「剣呑な雰囲気」を嫌がって離れていった人が
素直に「ただいま」と言って少しずつスタンドへ戻っている。
そして、残っていた暖かいサポーターが、試合に関わるスタッフが、
素直に「おかえり」と言ってくれることがなんだか嬉しかった。

 故に、「とにかく、勝つぞ、勝つぞ、勝つぞ」と気迫を
伝えたくなったではないか、うん。

 試合自体も「勝つぞ、勝つぞ、勝つぞ」とみんなの気迫が塊となって
大分を半ば圧倒できたかな、というか田坂さんのサッカーって
「だましやずるさ」をふんだんに使っているのかな、
それだから今年はうまくいかないのかなぁ、と試合を通して
考えつつ、市駅行きのバスに乗り、大街道で降りて荷物をもらい、
食事を買って観光港に行き、待って船に乗って、寝て起きたら小倉。
高速バスに乗って福岡に着くとまた雨。

 ぐんま戦でしこたまやられた時とは違いお金もなく、
色んな意味でしんどかったけれど、全てが間逆だった。
とにかく、いい方に全力前進するしかないな、うん。

「明日を掴む」、ということ。

2008-11-23 22:00:41 | 現地観戦記

レベ森の大型映像装置、筐体からLEDパネル、配電設備まで全部出来上がって、
来週から電気入れて照度の確認とかいろいろな調整事項をして、という感じ。
そのため、既存の電光掲示板のオペレーションシステムも新しいやつに代わってた。
前のやつは出力の基本が「全角(2バイト)文字」でひらがな、漢字とある字数以内の
カタカナはよく見る級数では普通の細線をちゃんと出せていた。
しかし、数字やある文字数以上のカタカナとアルファベットの「半角(1バイト)文字」は
妙な太字がかかっていて、見た目すごくバランスが悪かった。
しかし、今回オペレーションシステムを変えて、改めて整理をしたら
きちんと見やすくなっていた。
半角数字も、ある字数以上のカタカナもちゃんと細線が出ているよ。

それはさておき、福岡にとっても、われらが愛媛にとっても、
今日の試合は大きな意味を持つ試合。
あまりにも重かったこのシーズンを「いろいろあったけれど、次につながる」と
すっきりした形で〆ることができるかどうか、
そのための準備を長い代表週間を使ってお互いやってきたわけで。

だからこそ試合の入りはものすごく激しかった。
どちらともチームがひとつの生命体になっていてちゃんとした試合になっている。
ただ一点、福岡は10月19日から「ガチの勝負」をまったくやってなくて、
きちんとたたかえていなかった、われらが愛媛のほうが出足がよかったくらいに。
そのところを突いて2年目でやっとレベ森初得点。
しかし、時間がたつにつれてどちらもスピードに対する密度と精度が落ちてきて
相手の攻撃を「消して」止めるのではなく、「体で」止めることが多くなり、
「粗い」試合になりかけたところで前半終了。

後半の入りはなんか、愛媛があわてていた。
最初のほうに間に合わなかったからよくわからないが、福岡が攻め口を変えて
愛媛の守備ラインがかなり混乱して、じゃんぼとゆーすけにそれぞれ一発ずつ
「ぶん殴られて」目が覚めて、としや投入。
そうなるとまた前半と同じような出足の鋭さが戻ってきた。
ぐずぐずに崩して今度はとしやが去年の4月に決め損ねた得点を
決め損ねたところとおんなじゴールに叩き込む。
・・・時間帯もおんなじだったらなおよかった。

あとはお互いチャンスを作って、チャンスを潰しての「行って来い」の連続。
「明日を掴む」ということはこんなに辛くて、こんなに過酷なのだと思い知らされる。

今回、初めて「博多の森」で「負けなかった」ということ、「無様にやられなかった」と
いう二つの収穫を持って、帰ることができたことを由としなければ。


混沌×混沌=その先は?

2008-10-19 21:25:39 | 現地観戦記

ここ最近、あまりにも自分がささくれていて、
おまけに定期便の返りが悪くなっている、さらには(以下略。
ということでレベ森のぎすぎすした状況では完全に自分がぶっ壊れちまう。
というわけで、佐賀陸にサガン見に行ってた。

本当はお金がつんと持ってたら大分回って、東京経由で仙台だったのに。
・・・世の中には好きなことしてどんな場所行って、おいしいもの食べられて、
  ただ居るだけでお金になる人もいる、というのになんか厭だ。
という苛立ちを始終抱えてしまってるから洒落にならない。

試合は桜大阪の誇る「スーペルな子供たち」にやられた格好。
サガンの「勝たなくては、何が何でも、とにかく勝ちを」という
精神的な苛立ち、というか、「修羅場慣れ」していない試合の入りを
香川、乾、というものすごい「才」を持った「子供」にあっさりとやられる。
こうなったら、攻撃を前3人に任せてあとは分厚く守ればいいけれど、
最後の最後に点を取られたのはいただけない。

その点を差し引いても、サガンは「上で戦う準備」が少しずつ出来てきている、
ということを強く感じた。
お金集め、選手の質を「そろえていく」準備、そしてたくさんの人を巻き込んで
ひとつの新しいものを作り上げようとしているもろもろの覚悟。

まだまだ自分らは「潰さないで戦い続けていく」ということを
積み重ねていくしかないのだな、その先にしか見えないもの、を見たということで。

さて、今年のJは混沌が続いている。
・・・全ては名古屋と浦和、瑞穂での戦いがああいうスコアになったからだよ。
大分は「ウサギと亀」の亀さんみたいにちっくりちっくり進んでいくし、
後は不思議な勝ちと不思議な負けを繰り返している。
さらに、W杯の予選がぐだぐだで、そのぐだぐだをリーグにまで持って行ってるから
洒落にならない混沌さ、しっかりしてくれよ、日本代表。
本当に全ては最終節で決まっていくのでしょう。


打「点」ではない、打「線」にしていかないと。

2008-10-08 22:27:30 | 現地観戦記

今年、というか、最近数シーズンのホークスはなんかちぐはぐしてた。
個々の選手の力はある程度のものはある、しかしその「能力」に胡坐をかいて、
「自分が、自分が」というエゴイズムに自身のメンタルを支配されて、
「ゲームをみんなで作る」という意識を亡くしてしまってはどない仕様もできない。
打「線」じゃない、打「点」の9人だから、怖さも何も感じなかった。

しかし、若手チームのほうは特に今年、どうも毛色が違う。
というわけで若手の日本選手権を長崎まで見に行ってきた。

先発を高校出たてのピッチャーに任せるなんて「焼き」が回ったかなと、
どういう意図があったのかなぁ、そんなこと考えてた。
確かに試合の入りはそうだった、最初のバッターを得意の球と攻め方で
三振に斬ったけれど、「その次」が手詰まりになってしぶといバッターに
長打コース抜かれて三塁打、頭に血が上ってベテランの技術が打たせた
内野安打で先制される、このままでは大量失点やむなしか、というところを
何とか押さえ込んで、同点のチャンスを「ダミアン」二人につぶされて、
本当に危なかった、そこをセンターのビッグプレーに助けられて、という序盤。

試合が動いたのは3回、その前の打順の一回り、というのが
「相手方の先発は結構いいから球筋や攻め口をじっくり見よう」という意図だった。
相手のピッチャー、「あれっ」という感じだっただろうなぁ。
前の打席では何とか抑えられたのに、攻め口が通用しない、
きちんと見られているからあせって自分有利のカウントに持ち込もうとすると
球筋が甘くなる、球筋が甘くなると打たれる、そういう打球は気迫が乗っているから
守りでビッグプレーが起きない、幸運だったのが長崎名物の左中間にある
「風の壁」で満塁ホームランが走者一掃のタイムリーに化けたことだけ。
その一連の攻めはきちんと「打線」になっていた。

そうなったら守りもいいリズムになって、攻めもちっくりちっくり相手に
プレッシャーをかけて試合のリズムをホークスのものにしていく。
まあ、とどめの一点が「わかる人にはわかる」点のとり方でしびれたのです。

・・・ああ、こういう野球をやらなくてはいけなかったのですよ。
「個人の力量」に依存しすぎることのない、チーム全体がひとつの生命体になる、
そういうものを見せていただけたら納得するのです。

これから福岡の人間は意識改革が必要になってくるよぉ。


止めを刺せなかったのか、それとも刺せなかったのか。

2008-08-06 23:15:00 | 現地観戦記

九州のJクラブが越せなかったこと。
天皇杯準決勝と、ヤマナビ1/8戦。
大分が、ヤマナビの準決勝にいけるかもしれない、ということ、加えて
相手がFCときお、ということで万難を排して行ってきた。

7月頭の味の素の第一試合で大分は2-1で勝つことができた。
ということは、大分は今日のホーム戦で2点以上取られなければいい、ということ。
しかし、チームのフレームのメインパーツがオリンピックに行っている、
おまけに景気付けの全クラU-18、ここを乗り切ったら次が見えてくる展開で
2-0で負けちゃった。
ということはトップもそうなる可能性があるぞ、という危機感と飢餓感を抱えて
いざ九石、という展開だ。

エンターテイメントを堪能して試合に入る。
大分が最初のチャンスを潰して、そこから守備が薄くなったところを
ときおのかぼれという外国人にスペースを簡単に取られてやられる。
なんか、ふわふわ過ぎてやられたな、という点の取られ方。
危ないところを何とかしのいでしのいで前半の終わりどころで何とか追いつく。
これもときおにとっては一瞬の気の緩み、だったのでしょう。

後半は、お互い「行って来い」の展開。
受けてるのか、殴ってるのかわけわかんね。
ときおはとっておきの平山ぶちこんで空中戦に持ち込む腹積もり、
大分は空中戦と地上戦両睨みの構え。
終わり間際、ときおがきっちり崩してフィニッシュ・ワークがポストにぶち当て、
そこから大分がチャンスを拾ってのフィニッシュ・ワークもポストにぶち当ててる。
・・・おいおい、これじゃあ「行って来い」の展開じゃないか。
ロスタイム、一点ぶち込んだら延長になるときおはGKまで出てきて必死の攻防。
そこを凌いで大分、歴史的偉業達成。

・・・正直、大分でなければ達成できなかった。
きちんと育成やって、本当のプロフェッショナルをやれているところは
九州では大分しかない、という現実を見せ付けられた。

われらが愛媛も、大分のようにできる「資格」は十二分にある。
どういう風に「その意味」を伝えることができるか、まだわからない。


「ささえる」って、いったい何なんだろう?

2008-05-26 01:05:10 | 現地観戦記

まだいろいろな意味で頭がこんがらがっている。

 

レベ森で久しぶりにサッカーを見る。
福岡はあまりにもふがいなく、そのふがいなさの責任を押し付けあっている、という
一連のなんだかんだのおかげで今日のスタンドの空気はすごくぴりぴりしていた。
スタンドのデコレーションもない、コールや歌、太鼓もない、
あるのはいつもスタンドの空気を作っているグループが書いた
「ふがいなさの責任をフロントに押し付けている」内容の抗議文のみ。

 


ただスタンドのそれぞれが手拍子と「声」という細かな感情の出し入れを
使って雰囲気を作っている。
手拍子でも見る人の勘所のよさしだいではすごい力になるのだ。
それが証拠に前半、不用意な形でPKを取られても「入るな、入るな」と
手拍子がリズムを作り、そのリズムがプレッシャーになって点、取られなかった。
・・・見たところ、今年の3月、大分でのプレマッチ以来の雰囲気だ。
いつものように中心になって雰囲気を作っているグループの「仕切り」より
選手の動き方が格段に違う、のびのびと試合をしている。
のびのびとできているからスタンドも調子が合う、
こうなると試合全体がいいようにスィングしてくる、してくると点が入る、
点が入るから負けない、そういう連鎖に結果としてなってしまう。

 

試合前、責任をフロントに押し付けてきた「だけ」のグループの仕切りがないから
「いい試合」になった現実をその人たちは感じなくちゃいけないと思う。
普通の見手のほうが一つ一つの質をよく知っている、ということも。
いままで「やればできる子だから、大丈夫」という空気を作ってこなかった、
という現実が見えてしまって、勝ったけれど複雑だった。
結局、そのグループの仕切りは選手に負担を与えるだけだったのか?
力を与えることなく、ということは今まで何をしていたのかな?
当分、このグループの仕切りを「段階的」に抑えたほうが選手にとって
いい環境になるのでは、と正直思った。

最近、「支えている」自分に満足して、「支えられている」相手に
精神的な負担をかけてはいないだろうか、相手はきちんと思いを
受け止めて力にできているだろうか、そういうことを考えた。

 

「ささえる」って、いったい何なんだろう?


街のレベルの差が出た試合。

2008-05-06 21:34:02 | 現地観戦記

・・・はっきり言わせてもらうよ。
われらが愛媛は福岡よりちゃんとしているから大丈夫。
それが何より証拠には、熊本と岐阜に対してちゃんとぶん殴って
勝つことができるじゃないか。
ただ「変則リズム」の相手に苦戦すること=「たたかう」という場数が
ほんの少し足りなくてその差がもろに出ている(ビーチバレーの浅尾さんと同じ理屈)
からこういう結果になってるだけで、とにかく、今は辛抱、辛抱、辛抱。
例の大型掲示板でぐだぐだゆうとるやつらがリアルにスタンドでしゃしゃり出て
来ることを防げば、まあ何とかなると思う。
自分がやつらから「妄想乙」とか言われてサンドバックになればなるほど
われらが愛媛の状態が上向きになるのなら、喜んで「潰れ役」に自分がなるよ。
まあ例の掲示板の愛媛スレを自分が見なけりゃいいわけで。

 

それに比べて福岡はどうだ。
自分を含めてスタンドのほとんどが最後までうまく試合に深く入れなかったし、
前半点取ったのもぢゃんぼとグリの前二人がうまく「潰れ役」になってできた芸当。
良かったのはただそれだけ。
あとはエアポケットのような時間帯に、不用意なミスをしてそこから立て続けに
点を取られ、中盤はボールを持って深いところまで勝負をすることを避け、
ただひたすら後ろに後ろに、横に横にボールをはたくだけ。
そういうヘタレを見に来たわけじゃないんだけれど。
もう、今の姿勢でしかできないわけだから、変える手立ても見つからないし、
誰かすべて買い取って変える、しか道はないのに買い手すら見つからない。
もう勝ち負け通り越して絶望しかない、けれど見守るしかない。

 

それはさておきスタンドで考えたこと。 

 

熊本はお城祭りの絡みで見出した「肥後文化」のすばらしさを
福岡に提示して「どやっ」といろいろ勝負に出ているのに、
(きららとか、第七とか、ゼロソーが積極的に福岡で興行打ってる点で)
福岡は自分にはどんな長所があるのか、どうすれば福岡以外の九州で
たたかえる要素を伸ばせるのか分からないから勝負もできない。
東京、東京、アジア、アジア言う前にまずは九州のほかの文化と
ぶつかり合って福岡らしさを鍛えなければいけないと思うのです。
ぎゃ、k2t3、がらぱ、非売れ、藍色、池田、ホルブラは一度熊本、長崎、
大分で遠征公演を打つ経験が必要じゃないのかな。
お金がきつい、というのなら、第七がやったようにワゴン車一台分の
空間装置と人員分でやれるやり方を考えればいいし、
藍色さんだったら井田さんが大阪インディでやった物をブラッシュ・アップすれば
何とかできるよ。
そのためにぜひとも5月の演劇大学@熊本とか、6月の演劇人サミット@佐賀に
出向いて、いろいろな人と会って、バンプをとることを切に望む。


それぞれの場所で、やるべきことをやる。

2008-04-30 20:16:10 | 現地観戦記

・・・われらが愛媛、すごく大変。
自分もおんなじくらい大変で、前に進めない。
正直、腹の立つことや、いやなことが多すぎて厭になる。
けれど、今は自分のやるべきことをいるべき場所でやりこなすしか道はないのです。

 

というわけで、レベ森。
どんたくがらみのプロモーションとはいえ、
「試合前」に試合を「〆て」しまうのはなんか腹が立つ。
「祝ぉたぁ」をいってくれるのは、非常に有難い、
けれど「試合前」に「博多手一本」はないでしょ。
「試合」が終わって「勝って〆たぞ」という意味で、
または「負けたけれど、勝負は時の運、気を取り直して」という意味で
入れてもらうなら最高だ。
それを「試合前」で入れてもらったから、中身がぐだぐだな「締まらない」試合に
なってやがる。
・・・ひっくり返されて負けなかったことだけが収穫。
あとサイラードック、うまかった、ただそれだけ。
ゴール裏の西鉄の看板、いつになったらにもかに代わるのかね。


さあ、ドアを開けたよ。

2007-12-08 23:30:06 | 現地観戦記

・・・きょうは、どうしても勝たなくちゃいけなかった。

 

一年間、ともにたたかってきて
チームを離れることになった人ともうすこしたたかえるから。
そして、一番苦しかったこのシーズンをいい形でまとめることができるから。

 

スタンド廻りも「全身、是気迫」となって気迫の塊をピッチに投げ込めた。
ピッチ廻りも前半同点に追いつかれた一瞬のエアポケットの時間帯以外は
「全身、是気迫」だった。

 

とにかく、次もこの気迫、続けるよ。
どんどん、走って、殴っていくよ。
・・・お金と心の準備は大丈夫?

 

それにしてもだ、駅までまた道に迷って、帰りの特急で気を失って、
気がついたらもう鳥栖だ。
博多について、地下の駐輪場から自転車を出し、ぽんプラザできららを見学。
・・・・・・まぢで死ぬるぞ、きちぃ。


吐いて、吐いて、吐き出して。

2007-10-10 22:58:00 | 現地観戦記

きょうはわれらが愛媛、お休みだって。
ついでに、「そらあお」手配できましたかぁとここで書いたら、
なんかすぐにお返事が来た。
・・・本当にお互い見て、見られているということを強く感じる。

 

てなわけできょうは博多の森で今年の天王山、福岡対京都戦を見る。
・・・珍しく試合前、いろんな人と雑談する。
まあ、スタンドでじっとピッチを見て定期便打ったり、なんか食ったりするよか
いいことなのかなぁ、と思ったり。


まあ、5月の京都戦@博多の森は本当に大変な時だったよな。
ひどく疲れているところに誰かさんに変な一言言われて、
それをそのまま彼女に伝えちゃった。
で、反応がやばかったから、ものすごくあわてる自分がいた。
そうした中でスタンド行って、「隣にいないと寂しい」なんて云っているよ。
こんなんだから、スィングできず、後半ひっくり返されたんだよ。
どんなことがあっても「気迫の塊」をスタンドからピッチに投げ込めなかったら
やっぱりぺけぽんだよな、自分。

 

ということを思い出しながら試合を見る。
その前にだ、「さむいの気をつけなよ」と彼女からもらったところに
5月と同じように「隣にいないと寂しい」と返しちゃった。
試合は福岡が試合の入りをしくじったところを京都が「飛び道具」使って先制。
前半は本当にスィングできないギクシャクとした流れでイライラが溜まる。
前は向けないわ、潰し早いわ、苛立ってボールの捌きが悪くなってこぼすわ。
腹立って、腹立ってしょうがない、チームにも、自分にも。


後半はもっとスィングできないところに京都名物「自分勝手なサッカー」が
炸裂しやがる。
きっちり出しと受けをきちんとしないとやってて面白ないし、見てても面白ない。
4月の愛媛みたいに「自分勝手なサッカー」を45分間「生殺し」にして、
残り45分間で相手の苛立ちを誘って自滅させればいうことなし。
なのに福岡はまたも相手に引っ張られてる。
逆に苛立って自滅しそうなところをスタンドが何とか戻して後半ロスタイム
なんとかかんとか追いついて拾った、そんな感じ。

 

苦しんで、苦しんで汗流して涙流して血ぃ流して、げろ吐いて血げろ吐いて、
這い蹲りながらもとにかく前に進んでる。
もう、あらゆる意味で本当に腹括って、新しい12年をたたかっていく。
「ずぅとそばにいるから」なんていわれたら、どんなことにももう逃げられない。

 

追伸。
福岡、オーセンシャツ8800円こそこそバーゲンは正直反則です。
・・・客舐めるな。