・・・逃げ場ないところにああいうの出すのは反則ですぜ。
「死体嫌い」のわたしにとっては、ああ今日も不眠症。
よしののテレサはまあ、うまかった。
あんな「影」を背負った女性が本当に演れるとは。
片言具合がいつもの台詞回しにマッチしていた、とも言うけど。
・・・よしの、本当は「歌い手」の訓練も受けていて通信カラオケに数曲、
名義の曲がある、というのにそこのところをうまく出せてなくて
「なんか、吹き替えなのかなぁ、歌うところは」と思わせたのは残念。
お話の回しは「中国ってところは今も昔も複雑だぜ、テレサはその渦に
巻き込まれてぼろぼろになっちゃった」というのが基本線。
「共産党」と「国民党」、台湾じゃ「内省人」と「外省人」これらの対立が軸で、
今も形を変え、品を変え、血みどろの対立は続いている。
「経済」という名の「砂糖菓子」にくるまれてうまく隠されてはいるものの。
これをうまく表現はできていた。
がだ、最後の恋愛が自分と彼女の関係と少しだぶるのですよ。
・・・彼女、喘息持ちだし、いつ倒れるかわからないし。
だからこそ、いつも彼女のそばにいたいのですよ。
ああ、早く籍入れて、一緒に暮らしたい。
ちゃんと昼間の仕事をして、今みたいに夕方から朝明け方までじゃなく。
自分もよりいっそうの修練と鍛錬を。
生きているって、何かしかバランスを取らないと、というか
「結果、引き分け」にいつも持ち込める心の持ちようも大事かな、と。
負けてばかりじゃ折れて、腐れてまうし、勝ってばかりじゃ災厄の団体さんが。
ところで、失恋してしまった相手、今どこでなにをしているのだろうか?