健康楽園。

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ツリーオブライフ。

2011-08-31 | looking.
ツリーオブライフ。
創世記エデンの園に大きくそびえていた「生命の樹」を表す表題とも言います。私は成長していく樹木を人生に喩えた映画だと感じました。
この中条さんの解説に「宇宙と人間の成り立ちに関する根源的な問い掛けだが、この西欧的一神教の風土に共感できるかどうかで評価は別れるだろう。」と、ありました。
一神教は、信じていないし 冠婚葬祭でお寺さんにお世話になるだけの私が見たらどう感じるだろう?????それで、見に行きました。
今年のカンヌ国際映画祭 パルムドール(最高賞)を獲得した作品です。

波瀾万丈の筋書きはほとんどありません。テキサスの田舎に生活する典型的な市民生活が、淡々と描かれます。
圧倒的な日常描写が延々と、、、、、、、、続きます。 そこにスメタナの交響詩モルダウが流れます。
家族の二男が事故で亡くなったりします。
殺し合いの場面は出てきません。  セックスの場面も皆無。
しかし息子に性の衝動強く湧き上がり、  下着を盗んで隠すという 暑いマグマは表現されます。
場面 場面 変わるところで、繰り返し 活火山の灼熱 煮えたぎる地下のマグマの噴出が出てきます。
マグマの映画。
人生、地球 生命の原点をマグマで象徴しているみたい。
ブラッドピットが父親役を好演しています。
父性の根本を描き つねに子供に対し繰り返し繰り返し強権を発し 思い通りにいかず 自信喪失してしまう。
また、マグマが描かれ、今度は圧倒的な海と緑が押し寄せてきます。
プラネリアみたいな細胞動物が出て来て CGで恐竜も出現して 何十億年にわたる地球の進化もイメージされる。
「果たして 未来は見えているのか!!」と、問いかけられている気分になりました。

成長した 父親に反発した長男。現代と交錯するテキサスの生活。
ブラームスの交響曲4番、ムソルグスキーの展覧会の絵、モーツアルトのピアノソナタ が、演奏されます。
父親はピアノに堪能。
現代に生きる息子が、テキサス時代の母親に触れ合い癒される最後の場面。   あれだけ軽蔑していた母なのに、、。
大きく、結果 母性への讃歌で締めくくられた映画だと受け取ります。

新聞に解説に加えて、感じ取ったところです。

宇宙 地球の原点であるマグマ。人間の根源に渦巻く原点のマグマ、それと進化との対比の映画ではないか。
私を含めた ひとりひとりの観客が どのような未来を感じているか?
人間をささえてきたものは何か??を問いかけてくる映画ではないか。


コメント (2)
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