健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

si puo fare.

2011-08-07 | looking.
si puo fare.
イタリアで異例の大ヒット。
観客40万人を動員し、54週超ロングランを記録した映画です。
SI PUO FARE.(シ プオ ファーレ。)直訳すると、シは、三人称複数活用形ですから、彼ら彼女ら自身は、、っていうことで、プオは出来る!!!ファーレは、為す 行う する という意味ですから、彼らはやる事が出来る。
「やればできる!!!!」という題名です。
でも、映画の日本題名は「人生ここにあり」
先日見た、ムッソリーニとイイダの濃厚な人間ドラマを描いた「愛の勝利を!ムッソリーニを愛した女」も原題は、
VINCERE  ヴィンチェレ (勝利)です。
題名の付け方はともかく、素晴らしい映画でした。
1978年イタリアは、バザリア法を制定して、それから次々に精神病院そのものが閉鎖されてきました。
ムッソリーニの時代にこの法律があったらイイダの悲劇は起きなかったのかもしれません。

この映画はバザリア法が制定された北イタリア ポロデノーネで実際に起こった事実 ノンチェッロ協同組合の設立から紆余曲折し 崩壊の危機に遭遇しながら、たくましく拡大していく戦いを描いて感動させられます。

気違い 馬鹿として蔑まれ 隔離されて閉じ込められ人としての扱いを受けていなかった患者たちを 一般社会で生活させるために地域に戻したのです。
凶暴で、他人を殺傷させるような病気の方々は無理ですが、精神病として大量の安定剤を処方されていた患者さんたちは、人とは変わった思考の持ち主でしかないのではないか!!
入院者が「作業療法」のもとにタダ同然でやらされていた院内作業を 有償労働に変えたのもこの法律です。
日本の精神保健医療との差は論じる事はできません。

ただ、イタリア社会の精神病患者への偏見に立ち向かい、薬剤の量を半分にしながら社会との接触から繋がりに導いたネッロ。
仕事で稼ぐ事の素晴らしさを彼らに伝えたい。その思いに賛同するフルラン医師とも出会います。
女性患者が、内装建築協同組合のオペレーターを務めるようになり、はじめての電話を取る「180」ウノ オット ゼロ その喜びに満ちた発音はどうだ!!!!
これこそ聞くに値する場面だと感じた。
イケメン患者ジージョがはじめて恋しての ファーストキッス場面。涙無しでは見れないなーーー。
そして あまりにも悲し過ぎる結末。
新たな涙。
なんて、奥行きの深い映画だろう!!!
人って誰でも おかしい変なところを持っている。
とてつもない温かい物語でもあります。
素晴らしい!!!立ち向かうべき勇気をいただける!!!

写真は、映画館の階段壁に展示されている、実際のノンチェッロ協同組合 協同組合180 の写真。
ポートレイトは、主人公ネッロのモデルとなる協同組合リーダー、ルドルフォ ジョルジエッティさん。
時計は怪我が無いようにレーザーカッターで作成した。
実際の作業風景。
 
コメント
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