ひぐらし農園のその日暮らし

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成長だけが全てか…。

2010-07-22 14:41:00 | 独り言
暑いです。連日35℃前後。いったん家に入ると出て行けない。

先日毎日新聞にユニクロでお馴染み、ファーストリテイリング社長の柳井氏のインタビューが乗っていました。この不況の中、急成長を続けるいわゆる勝ち組みの社長さん。テーマは『「失われた20年」経済の敗因は?』だそうですが、予想通り「経済成長」「グローバル化」重視のお話。「民主党政権は(子ども手当てや農家への戸別所得補償など)分配に熱心ですが、資本主義社会は企業も個人も国もいかに稼ぐかが重要。分配だけでは回っていきません。」別に民主党政権に肩を持つわけではないけど、分配をしないと国として形は成り立ちません。さもなくば分配されない不満を押さえ込むことに力を注がなければならなくなる。
「アジアなどの海外の成長力を取り込むこと」彼のベースには資本主義という是の収奪がある。資源・労力・時間…。これらの視点だけだと農業はできません。だって日本の農業が衰退したのも高度成長期に起こった都市から農村への是の収奪だったのだから。事実ファーストリテイリング社は農業に手を出し失敗している。

そもそもインタビューする側の設定した「失われた20年」という言葉がいけない。視点が経済中心にある。(前は失われた10年だったのにいつの間にか倍になっている!)この不況の間に新しい価値観が生まれ、日本社会は多様化した気がします。それは今のところは格差、地方の衰退など負の部分ばかりが注目されますが、置き去りにされた地に住んでいると様々なエネルギーが地方に集まり始めていることが判ります。今は時代の過渡期。

相川日曜市

2010-07-19 04:42:00 | 今日の会津
山都に新たな直売所誕生。その名は相川日曜市。有機農家を目指す藤沢地区のUターン青年が一念発起して始めました。
どうです。この品揃え。山都地区の有機農家の全面協力で実現! これから夏野菜が本格的に採れはじめればさらに充実していくはずです。
周囲の期待は大きいのです。それが急遽つくったこのムシロ旗の如く彼に重荷にならないか? いや、彼なら大丈夫でしょう。お天道様もオープンにあわせて東北地方梅雨明けという最高のプレゼント
を贈ってくれました。当日の最高気温は34℃…。
場所は国道459号沿い。藤沢地区相川温泉向かいです。毎週日曜日10時から15時までやっています。

奇跡のりんご・木村秋則さんの講演会に

2010-07-18 04:54:00 | 農の話
福島・パルセ飯坂で『奇跡のりんご』で話題の木村秋則さんの講演があると聞き参加してきました。会場には何と1000人もの聴衆が。あまりに参加申込が多く(当初定員300名)、会場を大ホールに変更したらしい。それでも会場はいっぱい。木村さんの知名度・注目度の高さにあらためて驚きました。
で、講演開始。ボク自身は木村さんの本は読んだことがなく、実は以前テレビで出演されているのをチラッと見ていた程度。その時の印象は、自分の信念を貫いているうちに気がついたらテレビに出るほど有名になってしまったという感じで、朴とつな人というもの。ところが今回の講演を聴いてその印象が吹っ飛びました。
何と言っても聴衆の掴みかたを知っている。話のテンポや流れも○。2時間という長丁場でも飽きさせません。その力量に素直に感心しました。すみません、素直に講演を聞かずに…。ついクセで斜に構えて入ってしまいます。でも自身の農業に掛ける熱き想いは十分伝わってきました。
で、お話の内容をまことに勝手に分類するなら、彼の主張はいわゆる自然農法という分野に入ります。無施肥、無農薬。さらに細かく分けるなら、自然農法のなかでも、MOA系に近い(らしい)。この分野は実績をあげている人も多いのですが、データ(結果)は取れても、そこから理由付け=科学的な解析、そして技術の汎用化が難しいのです。事実、木村さんは無農薬リンゴを育て上げるのに10年間無収入で頑張った。でも技術は確立しても、それをどう汎用化していくかは有機栽培以上に難しい。彼はそれを認識しているからこそ、広く講演に歩き、組織をつくり自然農法の指導を積極的にしている。その方法は講演を聴く限りあくまでも経験則が基礎である。もちろんそれは当然ですね。彼は百姓・実践者であり、研究者ではありませんから。でも自ら農業をやっている立場からすると、もっと技術論を聞きたいと物足りなさを感じてしまうのです。(今回のお話は1000人の一般の方々が相手ですから、そういう訳にはいかないでしょうが)

有機農業・自然農法という、世間からするとマイナーな世界の人が、これだけの注目を集めている。時代の流れを感じます。でも有機農業の世界がさらに広がるためには多様な視点は必要。「有機JAS=有機農産物の安定的流通」とか「自然農法こそ唯一の救い」とか「徹底的な土壌分析による多収益有機栽培」云々ばかりではだめなわけです。木村さんのようなスターがあと数人ほしいですね。

有機ひろがるファーマーズマーケットに参加

2010-07-18 04:15:00 | 今日の農園
有機ひろがるファーマーズマーケットに参加してきました。
今回でマーケットは2回目。まだまだ参加者、品揃え、お客さん、全てが小さい少ない状況です。それでも持っていった農産物はおかげ様でほぼ完売しました。何と言っても、場所を提供してくれているテンダーマーケットMANAさんの厚いご協力に感謝です。さあ来週もがんばりましょう! それにしても福島は暑かった…。ちなみに昨日の最高気温は33.7℃だったそうです。でもこの暑さで来週は夏野菜の生育が進み、品揃えももっと充実するはず。
来週は地粉パン、大粒納豆、平飼い卵、乾麺、旬の夏野菜がたくさん並びます。