ひぐらし農園のその日暮らし

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新しい生活様式?

2020-05-27 06:25:00 | 独り言
田舎暮らしが長いため「新しい生活様式」なるものがどれほど世間にインパクトを与えているのか、皆さんほど直に体感していません。
(何しろ密を避けよといわれても、過疎地はむしろ密を誰よりも欲していたのですから)

不要不急の外出を避けよ、外食を控えよ、在宅勤務をせよ、人に直接会うな。(もともとすでにそんな暮らしをしているんです)
つまり、生活や経済の遊びを省けということですね。
人の移動が減り、観光が減り、会話の方法が変わる。当然経済の縮小が進んでいる。
その分野を仕事としている人たちにすればとても深刻なことだけど、長期的にみれば悪い事ばかりではないはずと考えています。何しろこの経済低迷で、懸念されてた加速する一方の地球温暖化に大きなブレーキがかかっているのですから。

残念ながら当分の間コロナ禍は収まりそうもありませんから、これを機に人類が地球上で繁栄を保つための「真に」新しい生活様式を確立しなければなりません。それは感染症と向き合いながら、今まで経済重視で後回しにされてきた問題、すなわち地球温暖化防止、貧困・経済・医療格差の解消、戦争・紛争・テロなどにどう対処していくかです。
であるからこそ、まずすべきは、この間にどれだけの人が生活に困らずに、新たな経済スタイルに移行できるか政策で後押しすることだと思うのです。

今は人類繁栄を保つための総力戦の時です。すでに困窮する人が多い一方で、資産は減ったが何ら困らない人もたくさんいます。今まで貯めこんだものを、社会維持のために当面つぎ込むしかないでしょう。貯めこまれたものの多くは先進国、そして富裕層にあるわけですから、これらを政治判断で吐き出させて、困窮している人、地域、国に回すしかない。

ただ遊びの部分がなくなった世界はつまらないものです。だから新しい(?)遊び方も考える。(というか、持続不可能な遊び方を見直すべき)

はたしてこれからも必要な遊びは、莫大な経済負担、環境破壊、感染症リスクを伴うオリンピックなのか? あくなき射幸心をあおるギャンブルなのか? ほんの少し早く目的地に着くための高速鉄道や航空網なのか?
田舎暮らし的遊び方は、時代の先端として見直されるかも?

真に新しい生活様式の仕組みは人類の叡智を集めなければ進まないかもしれません。既得権益者の抵抗も大きいでしょう。でも市民一人一人の行動から変えていくことが可能なはずです。
ボクは専門的な知識も技術も、人脈も政治力も財力もあるわけではないので、自分が住む地域で当面できることを続けます。つまり宇沢弘文さんが『社会的共通資本』の中で唱えた重要な社会的装置の一つである農村・農業を維持していくことですね。
まあ、それはコロナ禍の前も後もあまり変わりのない決意ではありますが、そうしたことがより多くの人に認められる時代になると信じています。

ということで、久しぶりに宇沢弘文著『社会的共通資本』を読み直してみようと思います。

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