日曜日にNHK福島に行って来ました。10月下旬にNHKで「日本新生~わたしたちの食」という番組が放送されるそうですが、その前に放射能汚染に苦しむ福島の農家、消費者の現状を番組制作側が知りたいとのことで座談会が設けられたのです。
行ってみると私も含めて8名の生産者・消費者の方が来ていました。宮城県角田市の畜産農家、郡山市の野菜農家、同キノコ農家、塙町の有機農家、川俣町・飯野町の主婦の方、そして私。線量が比較的低く、規模の小さいひぐらし農園はややお門違いか・・・?
しかし福島県有機農業ネットワークで中通り、浜通りの有機農家とは情報を交換していましたが、いわゆる慣行栽培の農家さん(しかも大規模)と放射能汚染について話を伺うのは初めてのこと。個人的にはよい情報交換の場となりました。
以下印象に残っていること。
・和牛を120頭飼育している。汚染ワラの問題で現在も出荷停止中。
・消費者と生産者との乖離を感じる。生産者の方が放射能汚染の現実を受け止め落ち着いて対応している。消費者の方が右往左往している。(角田市畜産農家)
・主力のかいわれ大根は今回で2回目の風評被害。(以前はO-157の時)現在は震災前の10%まで落ち込んでいる。逆に言えばこの10%が本当に自分を必要にしてくれてた人たち。(郡山野菜農家)
・菌床によるナメコ栽培。室内なのでND。しかし契約破棄が相次ぎ、この夏で1億以上の赤字。販売の手立てがない。
・ちょうど畑を増やし規模拡大を目指した直後の事故で困っている。
・従業員70名の雇用は確保したい。毎月借金でしのいでいる。(郡山ナメコ農家)
・JAを通さず全て個人消費者に販売しているが、今年のお米は前年比3~5割注文取れればよいかという感じ。
・この状態が数年続けば廃業もやむなし。
・農家民宿もやっているが全く客が来ない。
・今度は農家が加害者になるかも。それが怖い。(塙町有機農家)
・川俣で夫が無農薬でお米を作っている。実家も農家。しかし今年は自分の子どもたちに一切家で栽培したもの、地元産を食べさせていない。祖父は孫が食べてくれないならと全ての野菜を破棄した。現在、高校生の子どもは米沢に避難し、毎日川俣の学校に通っている。(川俣町・兼業農家)
・以前より食の安全にこだわっていた。3.11以降一人で悩む時間が長かった。
・子どもをどう守るか。ふくしまを食べて応援しよう、生産者を守れという雰囲気が怖い。(飯野町.消費者)
・暫定基準値が逆に福島産農産物を避ける理由になっていないか。自主検査をして不検出だったと言っても、福島産というだけで相手にされない。安全だからこそ支えて欲しいと言っている。
・流通が風評被害を広げている。西日本産農産物の買い付けに走っているといううわさを聞く。
・作っても作っても買ってくれる人がいない。
・NDのものしか出さない農家がいるなんて知らなかった。福島産というだけで安全を疑ってしまう。消費者としてはすべての農産物にベクレル表示をして欲しい。
・事業が順調だったので跡継ぎが帰ってくると言ったがやめさせてた。(郡山・塙町)
・福島の人はおとなしいと言われる。怒っているがその怒りをぶつける先がない。
・早く暫定基準値はやめるべき。
・ダメなものはダメとはっきり言ってほしい。補償したくないだけなのだ。
・マスコミの報道に問題を感じる。「汚染稲ワラを食べさせた農家」 悪いのは農家ではない。
・農家が加害者になるという言葉の使い方はもっと慎重になるべき。
・60歳を超えたら新たな事業を起こすのは無理。このまま農業で食べていくしかない。
・高濃度汚染地域の除染に膨大な金をかける必要があるのか。むしろ別の場所で営農・生活できるように金を使うべきでは。
・同じ郡山でも場所によって線量の低いところがある。もっときめ細かい情報開示をしてほしい。
・東京の人は福島の農家はもう補償をもらっていると誤解しているのではないか。こちらは全くもらってなんかいないのに。
・直接生産者と繋がる、畑に行ってみると安心が生まれる。そんな農家の野菜なら買いたい。
・生産者の強みは現場にいるということ。消費者は浮き草の様。
・今回福島ってだけで買わなかった人たちへ。これから来るであろう食糧難になったときに覚えておけよ!
・確かに消費者側に選択肢はある。しかしそんな関係のままでよいのだろうか。この事故を契機に消費者と生産者が一緒になって食のあり方を考えるべきではないか。
・「すみません、福島産っていわれると怖くて買えないのです。」「謝ることはない。悪いのはあなたじゃない。」
・「人のうわさも75日。そろそろ福島県産が売れ始めたという矢先の汚染ワラ騒動でまた元に戻ってしまった。」「すみません(畜産農家)」「悪いのはあなたじゃないよ。」
行ってみると私も含めて8名の生産者・消費者の方が来ていました。宮城県角田市の畜産農家、郡山市の野菜農家、同キノコ農家、塙町の有機農家、川俣町・飯野町の主婦の方、そして私。線量が比較的低く、規模の小さいひぐらし農園はややお門違いか・・・?
しかし福島県有機農業ネットワークで中通り、浜通りの有機農家とは情報を交換していましたが、いわゆる慣行栽培の農家さん(しかも大規模)と放射能汚染について話を伺うのは初めてのこと。個人的にはよい情報交換の場となりました。
以下印象に残っていること。
・和牛を120頭飼育している。汚染ワラの問題で現在も出荷停止中。
・消費者と生産者との乖離を感じる。生産者の方が放射能汚染の現実を受け止め落ち着いて対応している。消費者の方が右往左往している。(角田市畜産農家)
・主力のかいわれ大根は今回で2回目の風評被害。(以前はO-157の時)現在は震災前の10%まで落ち込んでいる。逆に言えばこの10%が本当に自分を必要にしてくれてた人たち。(郡山野菜農家)
・菌床によるナメコ栽培。室内なのでND。しかし契約破棄が相次ぎ、この夏で1億以上の赤字。販売の手立てがない。
・ちょうど畑を増やし規模拡大を目指した直後の事故で困っている。
・従業員70名の雇用は確保したい。毎月借金でしのいでいる。(郡山ナメコ農家)
・JAを通さず全て個人消費者に販売しているが、今年のお米は前年比3~5割注文取れればよいかという感じ。
・この状態が数年続けば廃業もやむなし。
・農家民宿もやっているが全く客が来ない。
・今度は農家が加害者になるかも。それが怖い。(塙町有機農家)
・川俣で夫が無農薬でお米を作っている。実家も農家。しかし今年は自分の子どもたちに一切家で栽培したもの、地元産を食べさせていない。祖父は孫が食べてくれないならと全ての野菜を破棄した。現在、高校生の子どもは米沢に避難し、毎日川俣の学校に通っている。(川俣町・兼業農家)
・以前より食の安全にこだわっていた。3.11以降一人で悩む時間が長かった。
・子どもをどう守るか。ふくしまを食べて応援しよう、生産者を守れという雰囲気が怖い。(飯野町.消費者)
・暫定基準値が逆に福島産農産物を避ける理由になっていないか。自主検査をして不検出だったと言っても、福島産というだけで相手にされない。安全だからこそ支えて欲しいと言っている。
・流通が風評被害を広げている。西日本産農産物の買い付けに走っているといううわさを聞く。
・作っても作っても買ってくれる人がいない。
・NDのものしか出さない農家がいるなんて知らなかった。福島産というだけで安全を疑ってしまう。消費者としてはすべての農産物にベクレル表示をして欲しい。
・事業が順調だったので跡継ぎが帰ってくると言ったがやめさせてた。(郡山・塙町)
・福島の人はおとなしいと言われる。怒っているがその怒りをぶつける先がない。
・早く暫定基準値はやめるべき。
・ダメなものはダメとはっきり言ってほしい。補償したくないだけなのだ。
・マスコミの報道に問題を感じる。「汚染稲ワラを食べさせた農家」 悪いのは農家ではない。
・農家が加害者になるという言葉の使い方はもっと慎重になるべき。
・60歳を超えたら新たな事業を起こすのは無理。このまま農業で食べていくしかない。
・高濃度汚染地域の除染に膨大な金をかける必要があるのか。むしろ別の場所で営農・生活できるように金を使うべきでは。
・同じ郡山でも場所によって線量の低いところがある。もっときめ細かい情報開示をしてほしい。
・東京の人は福島の農家はもう補償をもらっていると誤解しているのではないか。こちらは全くもらってなんかいないのに。
・直接生産者と繋がる、畑に行ってみると安心が生まれる。そんな農家の野菜なら買いたい。
・生産者の強みは現場にいるということ。消費者は浮き草の様。
・今回福島ってだけで買わなかった人たちへ。これから来るであろう食糧難になったときに覚えておけよ!
・確かに消費者側に選択肢はある。しかしそんな関係のままでよいのだろうか。この事故を契機に消費者と生産者が一緒になって食のあり方を考えるべきではないか。
・「すみません、福島産っていわれると怖くて買えないのです。」「謝ることはない。悪いのはあなたじゃない。」
・「人のうわさも75日。そろそろ福島県産が売れ始めたという矢先の汚染ワラ騒動でまた元に戻ってしまった。」「すみません(畜産農家)」「悪いのはあなたじゃないよ。」
感情的にならず、理性的に考えるきっかけになればと願っています。