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アルミニウムとアルツハイマー病

2011-01-12 12:15:04 | 日記
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酸性雨の人体に及ぼす影響

 アルミニウムは土や岩石に含まれている金属元素。通常は酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウムといった酸素やケイ素などと結合した状態で存在している。
 アルミニウムは極めて酸に溶けやすい物質。酸性雨が降ると化学的に不安定なアルミニウムイオンになる。このように酸で溶け出したアルミニウムはほかの物質と結合しやすくなる。体内に入ると十二指腸から吸収されやすくなってしまう。
 体内に吸収されても脳には有害物質を通さないメカニズムが存在する。それは「脳血液関門(Blood-brain Barrier)」といい、脳に有害な物質が入り込むことを防ぐ機能で、たとえ十二指腸でアルミニウムが吸収されたとしても脳には入り込めないとされてきた。ところが血液中には鉄分を運ぶタンパク質トランスフェリン(Transferrin)が存在し、通常は鉄イオンと結合している。しかし、鉄イオンがないとき、よく性質の似たアルミニウムイオンが存在するとトランスフェリンと結合して脳血液関門をくぐり抜けてしまう。
 1日に食物を通して人間の体内に入り込むアルミニウムは20mgだという。そのうちトランスフェリンと結合して血液内に入り込むのが1㌫、0.002㌫が脳に到達するという。こうして脳内に運ばれたアルミニウムは脳の神経細胞に重大な影響を及ぼすのではないかといわれている。
 アルツハイマー症の人の脳の断面を見てみると老人斑と呼ばれるβ-アミロイドタンパク質が沈着してできるシミがあり、このβ-アミロイドタンパク質は単体だと無害だが、集合体だと毒性を持つという特徴がある。しかもアルミニウムイオンはβ-アミロイド同士を結合させる接着剤として働くのである。
 こういったことからアルミニウムはアルツハイマー病を引きおこす要因の一つとして注目されている。89年の英国医学雑誌「ランセット」ではAlzheimer、Aluminium、Acid rainの関係を取り上げ、その頭文字をとってAAA問題として、アルツハイマー病は環境問題であると指摘している。
 酸性雨によるアルミニウムが水道水に混入することはないというが、浄化の際に硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウムなどのアルミニウム化合物を用いる。浄化前の水に入れると汚れと結合し、微粒子の集合体(コロイド)を沈殿させる。このコロイドが自らの重みで沈殿してくれるため急速に水を浄化することができるのである。しかし、完全に沈殿しきれなかったアルミニウム化合物が水道水に混入しないとも限らない。ヨーロッパなどではその関係に注目し、アルミニウム化合物を用いない(鉄の化合物など)浄化方法を取り入れている国もある。
 アルミニウムは人体に必要のない物質。そういう意味でもアルミニウム化合物を用いない浄化方法に切り換えるべきであるという声もある。
 自らアルミニウムから身を守る方法が全くないわけではない。鉄分が不足しないようにすることも大事である。鉄が不足するとアルミニウム(イオン)がより多く体内に取り込まれるようになるからである。特に女性は鉄分が不足しやすいので注意する必要がある。
 アルミニウムイオンはトランスフェリンと結合し脳血液関門を突破する。鉄分が不足するとトランスフェリンとアルミニウムイオンが結合しやすい。アルツハイマー病の患者は男性よりも女性の方が1.5倍~2倍多い。このことからも鉄分不足が関係している可能性は高い。ヘム鉄を含む動物性食品を積極的に摂り、非ヘム鉄を含む植物性食品を良質のタンパク質やビタミンCと共に食べることにより効率よく体内に取り込むことができる。
 これらの食品は一度にたくさんとるのではなく、毎食少しずつ鉄分をとることが重要である。
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