※浮世博史(ウキヨヒロシ)「もう一つ上の日本史、『日本国紀』読書ノート、近代~現代篇」(2020年)「日本の復興」の章(385-455頁)
(106)-5 百田氏の誤り⑤:「条文を正しく理解していなかった」、「読んですらいない」との判断に関し、百田氏が何ら根拠を示さない点で、誤りだ!(416頁)
E-6 百田尚樹『日本国紀』は新安保条約に関し、安保反対側の「デモに参加していた夥しい大学生は新安保条約の条文を正しく理解していなかったばかりか、読んですらいない者が大半で、日本社会党や日本共産党に踊らされていただけの存在だった」(百田455-456頁)と述べる。
E-6-2 百田氏の誤り⑤:「条文を正しく理解していなかった」、「読んですらいない」との判断に関し、百田氏が何ら根拠を示さない点で、誤りだ。無根拠の独断的判断にすぎない。(416頁)
E-6-2-2 (独断的)推定であるなら、賛成派に動員されていた団体・グループも安保条約について「条文を正しく理解していなかったばかりか、読んですらいない者が大半」と主張することも可能だ。(416頁)
E-6-3 同様に安保反対側の「大学生」は「踊らされていただけの存在」との判断に関しても、百田氏が何ら根拠を示さない点で、誤りだ。(416頁)
E-6-3-2 (独断的)推定であるなら、安保賛成側も「踊らされていただけの存在」と主張することが同様に可能だ。(416頁)
E-6-3-3 当時、大学生たちは「学内での安保条約の内容検討会や討論会、街頭での説明など様々な活動」を展開していた。これには多くの証拠・事実がある。安保反対側の「大学生」は「条文を正しく理解していなかった」、「読んですらいない」、「踊らされていただけの存在」との(独断的)推定は、事実としても「誤り」の蓋然性が高い。(416頁)
《感想》1960年の大学進学率は男子13.7%、女子2.5%、男女計8.2%にすぎない。(よくも悪しくも)大学生は学力優秀な「エリート」だ。彼らが「条文を正しく理解していなかった」、「読んですらいない」という百田氏の(独断的)判断が正しい蓋然性は低いというべきだ。
(106)-5 百田氏の誤り⑤:「条文を正しく理解していなかった」、「読んですらいない」との判断に関し、百田氏が何ら根拠を示さない点で、誤りだ!(416頁)
E-6 百田尚樹『日本国紀』は新安保条約に関し、安保反対側の「デモに参加していた夥しい大学生は新安保条約の条文を正しく理解していなかったばかりか、読んですらいない者が大半で、日本社会党や日本共産党に踊らされていただけの存在だった」(百田455-456頁)と述べる。
E-6-2 百田氏の誤り⑤:「条文を正しく理解していなかった」、「読んですらいない」との判断に関し、百田氏が何ら根拠を示さない点で、誤りだ。無根拠の独断的判断にすぎない。(416頁)
E-6-2-2 (独断的)推定であるなら、賛成派に動員されていた団体・グループも安保条約について「条文を正しく理解していなかったばかりか、読んですらいない者が大半」と主張することも可能だ。(416頁)
E-6-3 同様に安保反対側の「大学生」は「踊らされていただけの存在」との判断に関しても、百田氏が何ら根拠を示さない点で、誤りだ。(416頁)
E-6-3-2 (独断的)推定であるなら、安保賛成側も「踊らされていただけの存在」と主張することが同様に可能だ。(416頁)
E-6-3-3 当時、大学生たちは「学内での安保条約の内容検討会や討論会、街頭での説明など様々な活動」を展開していた。これには多くの証拠・事実がある。安保反対側の「大学生」は「条文を正しく理解していなかった」、「読んですらいない」、「踊らされていただけの存在」との(独断的)推定は、事実としても「誤り」の蓋然性が高い。(416頁)
《感想》1960年の大学進学率は男子13.7%、女子2.5%、男女計8.2%にすぎない。(よくも悪しくも)大学生は学力優秀な「エリート」だ。彼らが「条文を正しく理解していなかった」、「読んですらいない」という百田氏の(独断的)判断が正しい蓋然性は低いというべきだ。