9月24日、久しぶりに「関東ふれあいの道」を歩いてきました。
今回は最終回の『⑰北条武田合戦場のみち』にしましたが、
経ヶ岳登山がある上、距離が長いので、2回に分けて歩くことにしました。
今回は田代半僧坊まで。
ここは半原越までが、今年の4月30日に歩いた『⑫丹沢山塊東辺のみち』
と重なるので、法論堂林道の途中まで、
息子に車で送ってもらい、そこからスタートすることにしました。
息子は私たちが到着する、田代半僧坊の近くの駐車場に
車をとめておくとのことでした。
息子のガーミンによるとスタート地点は標高275m。
7:50スタート
ここより先は一般車両通行禁止ですが、私たちが車を降りた場所は
Uターンがしやすい、少し下の「山荘みさき」付近で、
ここより先は人家がありません。
夫は道端にヤマビルがいないか入念にチェックしながら歩いています。
こんな山奥になぜ犬が?とお思いでしょうが、
ここは『清川しっぽ村』が飼い主のいない犬を保護している施設。
画像はありませんが、ちゃんとしたプレハブの犬小屋もあり、
ボランティアの方が餌を与えたり、様子を見に来ているようです。
法論堂林道は昭和初期まで、養蚕が盛んな清川村煤ヶ谷から
糸の町として栄えていた半原へ繭を背負って歩いた大事な道。
小川のせせらぎ、小鳥のさえずり以外は何も聞こえない
静かな山道を、爽やかな風を感じ、野の花を愛でながら歩きました。
クサボタン クズ 山ウド
ミゾソバ マツカゼソウ ツユクサ
アザミ シラヤマギク ミズヒキ
マムシグサ ヨウシュヤマゴボウ ?
ミズキとガマズミ?
5月頃に真っ白な花を咲かせたミズキ。
実はこれから黒くなって、鳥たちの食糧となります。
ナナカマドとクサギ
クサギはあと1か月もすれば実は紫色にガクは真っ赤に色づくでしょうね。
半原越(8:50~9:10休憩)
半原越とは神奈川県愛甲郡愛川町と同郡清川村の境界線上にある
海抜488mの峠で、仏果山、経ヶ岳への分岐となっています。
経ヶ岳登山口は右に曲がってすぐのところにあります。
下にベンチがあったので、大福を食べながら本日1回目の休憩をしました。
サイクリングをして一休みしている方にヤマビルのことを
お聞きすると、木から落ちてきたヤマビルに、
頭の血を吸われたことがあるとのこと。
まるで「高野聖」のワンシーンのようではないかとゾッとしました。
経ヶ岳登山道に入ります。
急な木段を150mほど登ると、快適な尾根歩きとなります。
9:30~9:40
30分も歩いていないのに、テーブルがあったので一休み。
ここでも大きなお煎餅をポリポリ。
丹沢の山並みが見渡せますが、あいにくの曇り。
歩くにはちょうど良いのですが、眺望がイマイチです。
アオキの実?やアケビの実が落ちています。
回りを見上げると、それらしき木はないので、
鳥が運んできて落としたのでしょう。
椎の実と長い緑の松ぼっくり。
初秋の風情が感じられます。
赤い実はヤマボウシ。
梅雨の頃、ハナミズキに似た白い花を咲かせますが、
実を見るのは初めて。
人間も食べられるそうですよ。
だんだんと道が険しくなります。
弘法大師が経文を納めたという経石。
ここで、愛川町の田代運動公園に車をとめ、走ってきた息子にばったり会いました
経ヶ岳頂上まではすぐだそうです。
息子は足を少し痛めていることもあり、このまま一緒に帰ることになりました。
経ヶ岳山頂(9:55~10:15)
経ヶ岳は標高633m。
山頂にはベンチが置かれ、大山や塔ノ岳、丹沢山などの展望が良いです。
本日3度目のおやつを食べながら20分の休憩
息子の話ですと経ヶ岳山頂から愛川町側の登山口までは、
大山山頂から阿夫利神社のケーブル駅位までの標高差があり、
大山より道が悪いとのこと。ここを無事に下りることができれば
大山登りも夢ではなくなると思い、ちょっと希望が湧いてきました。
10:15
田代半増坊へ向けて、下山を開始しました。
7:50にスタートして2時間25分経ちましたが、
そのうち50分が休憩とおやつタイムでした。
カラマツソウ?とキンミズヒキ
? ホトトギス
まだこの辺は良いのですが、下山開始から30分もすると、
大変なことが待っていました。
それはヤマビル。
ここは眺望の良い場所なので、テーブルがあったのですが、
のんびりと休むことなんてできませんでした。
夫や私の靴の上はもちろん、腰の近くまでヤマビルが襲ってきます。
ヤマビル
これから12:40頃、愛川町側の経ヶ岳登山口に着くまでの約2時間は
ヤマビルとの戦いでした。
靴やズボンの裾に上ってくるヤマビルを
落としながら、左膝の痛みをこらえ、必死に歩きました。
(ヤマビルに関してはまたの機会に)
12:40
愛川町側の経ヶ岳登山口・道ノ入沢に到着。
ヤマビルが洋服や靴についていないか入念にチェック。
夫の腕はヤマビルに吸われ、かなり出血していました。
平地に降りてきてからは左膝の痛みがなくなり
普通に歩けるようになりホッとしました。
愛川町では早くも金木星が咲いていました。
同じ神奈川県でも我が家はまだなのですよ。
金木星開花前線は、サクラと反対に北から南に進むそうですから、
こちらの方が少しは夏の気温が低かったのでしょうね。
国道412号線に出ました。
経ヶ岳は左側一番奥のちょこんと突き出ている三角形の山です。
12:50
田代半僧坊バス停
国道412号線を500mほど歩いたところにあります。
次回はここから歩くことになります。
大きな杉木立に囲まれた勝楽寺(田代半僧坊)が目の前に
見えたので、寄っていくことにしました。
12:53~13:18
勝楽寺・山門
勝楽寺は曹洞宗のお寺で、開山は天文は13年(1544年)といわれています。
(詳しいことはまたの機会に)
中津川
橋を渡り、桜並木の右奥に田代運動公園の駐車場があります。
ヤマビルの被害にあい、下山は一度も休むことなく歩きましたが、
勝楽寺で少しのんびりとし、13:40には駐車場まで戻ることができました。
リュックに詰めたお弁当を車の中で食べ、14:00に出発。
40分ほどで家に着きました。
本日の歩行は、12㎞ 17384歩 608㎉でした。
主人と何回か山登りをしましたが、二人とも草花の
名前に疎くて、いつも「きれいだね」で終わってました(笑)
お陰様で写真で勉強させてもらいましたが…、
ヤマビルですか、ブルブル…、ここだけは写真を
スルーです(笑)
山野草の花の名はあまり知らなかったのですが、
山を歩くようになって、その可憐で控えめな美しさに
愛おしさを感じ、写真を撮っては名前を調べるのが
楽しみになるようになりました。
何度も見ているので、だいぶ名前がわかるようになりましたが、
調べても分からなかったり、確信が持てないものは?を付けています。
ヤマビルは怖かったのですが、実態を知っていただくのも
大切かと思い、改めて記事にするつもりでいます。
いろんな実がたくさんですね。
弘法大師さまは経文を収めた岩〜興味深く!
さて、それにしてもヤマビル〜〜〜。
こわいですね〜
こんなお尻近くまでも這い上がるのですね。
木の上からも落ちてきそうです。
私は皮膚科のお薬で痒みからはなんとか脱出
しましたが、常用していた湿布が貼れないのは
つらい限りです。
下を見ながら歩いていると、落ちた木の実や
キノコが目に入り(ブログには載せられませんでしたが)
秋の訪れが感じられました。
ヤマビルには3人そろってなんか所も血を吸われたのですよ。
丹沢にはヤマビルが多いと聞いていましたが、
これほどとは思いませんでした。
肩凝りがあるのに湿布が貼れないのは辛いですね。
早く治ると良いですね。
随分歩いてこられましたね。三浦半島が一番最初でしたっけ?
丹沢山系のヤマヒルのことは聞いています。
それで私たちのグループ(今年で解散なのです)ではいつも丹沢は晩秋から春先まででした。少しでも暖かくなるとこわごわでした。幸い蛭を見ることもなく来ましたが、hiroさん、大変でしたね。
ヒルの事がなかったらまだまだ花がたくさん咲いていて山歩きは素晴らしいですね。木の実の季節にもなったのですね
経ヶ岳登頂おめでとうございます。
息子さんとも合流して楽しいお昼の宴の様子が浮かんできます。
関東ふれあいの道は難易度が1~4まであるのですが、
先に難易度の高い所を歩こうということで、
難易度3の⑰北条武田合戦場のみちを先に歩きました。
しかし、ヤマビル対策は全くしておらず迂闊でした。
これで、3と4はすべて終わりましたが(⑰の残り
は山歩きがないので楽だと思います)
あと1と2が7コース残っています。
70歳を過ぎると何が起こるかわからないので、
なるべく早く終わらせたいのですが、1と2のコースでも
里山歩きはあるので、ヤマビルに関しては少し不安です。
経ヶ岳は登山に慣れている方ならたいしたことは無い
山なのでしょうが、私にはこれが精いっぱいかもしれません。
最後に大山だけは登りたいのですが・・・
有難うございました。