お寺さんぽ Ver.03

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宝泉院 (京都・大原)

2008年05月01日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は京都は大原の「宝泉院(ほうせんいん)」です。

京都の北のさらに奥
緑溢れる庭園とお抹茶で心と身体を癒す寺院があるという…
その名も「宝泉院」


…ということで。
長和二年(1012)とは、平安時代後期頃のこと。
ときの「寂源」は、過去「円仁」によって創建されたという「大原寺(勝林院)」を再興しました。
そちらの住職の坊(居所ね)として、構えられたのが「宝泉院」なのでした。

江戸時代頃には4箇所ほどあったそうですが、現在に至っているのはこちら「宝泉院」と「実光院」だけなんだとか。

長い時代を生き抜いてきたということで、「三千院」参拝のおまけにしては色々見どころの多いお寺になっております。
とりあえず目につくのが、京都市内にある著名な松の一つであるという「五葉の松」
こちらは市指定の天然記念物で、樹齢七百年という見事なもの。

立ち去り難いという意味をもつ「盤桓園(ばんかんえん)」こと「額縁庭園」、江戸時代の中期頃の「鶴亀庭園」など、どちらかと言うと庭系なお寺になっております。
確かに風情のある、癒しな空間が広がっておりました。

…が。
やっぱり庭とかはよく分かりませんね~。
また、平成十七年に作られたという新スポット、「宝楽園(ほうらくえん)」は緑と石で順路も複雑で、どことなくアスレチックな風情でした。
遊び場として最適、みたいな感覚よ。
パンフレットには”仏神岩組霊海流水回遊花庭”を趣向し…とか書いてありましたが、なんのこっちゃよくわからん(笑)

まぁ、あたりをふらふらしたひでるさんが感じた、何倍ものややこしい意思が詰め込まれたものであるようです。

そんなんですね。
前述しているように、もともとの起源が居住スぺースであったためか、三千院付近の探索を一時中断し、ほっと一息つくような存在になっております。
拝観料は大人八百円とやや高めではありますが、お菓子・お抹茶付。
出されるお菓子は「若狭屋」さん手作りの和菓子らしく、お抹茶とよく合って美味しく頂きました。
(※若狭屋末則:〒606-8174 京都府京都市左京区一乗寺染殿町15-2 075-722-4048 →HPはないみたい)



…なお、その当日はまったく気付きもしませんでしたが、実はこちら”血天井シリーズ”の一つでもありました。
後でパンフ見て気付いたんですよ。

慶長五年(1600)
関ヶ原合戦前、徳川の武将「鳥居元忠」以下数百名が西軍の大軍と戦い、伏見城で自刃しました。
そんな死者たちの霊をなぐさめ、供養のため自刃した場所のものを天井として祀ったもの…
それこそが「血天井」

こんなほんわか空間でありながら、ずいぶん物騒なもの天井にしていたんですねー。
夜とか行きたくない感じですよ。
(↑行きませんが。…ちなみに、ライトアップされるイベントなどもあり、その時期なら夜に拝観できます。こわそう)


[関連記事] ※血天井シリーズ
⇒ 正伝寺 (京都)
⇒ 養源院 (京都)

[住所]
 宝泉院 京都府京都市左京区大原勝林院町187


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※こんなんかなぁ…。
 いずれは、庭を見て何かを感じ取れるようになりたいものですが…相当先のことかなぁ。


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