お寺さんぽ Ver.03

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摩利支天 本法寺(京都)

2006年02月09日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は本法寺で発見しました摩利支天です。

京都でお寺さんぽ中、本法寺につきまして、ふらふら見歩くと、
ふと珍しいもの(写真参照)を見つけました。

…いのしし?

そう、普通なら狛犬あたりがちょこんと鎮座する所には、何故か
いのししがおりました。
こりゃ珍しい、ってんで撮った写真です。
楕円形だし、作るのには狛犬より楽チンだろうしねぇ、とかその場
では考えましたが、これが違う。

その奥におわすのは「摩利支天」だったのです。

摩利支天はインド民間で信仰を集めていた神様で梵名はマリーチ。
陽炎を神格化した神様です。
ああ、インドは暑そうだから、陽炎ねー、なるほどー。
陽炎は捕らえることができない、ってんであらゆる災難から逃れること
ができるということです。
で、徹底しているのが大きさ。
日本に来た摩利支天は主に武士の信仰(何故か相撲界でも)を集め、
中世でブームを起こしました。
現在でも、あちこちでその名を聞きますが……見たことないでしょ?
そうなんです。
なにせ陽炎の化身なので、できるかぎり小さく作りなさいってことらしい。

なので、ここでも「あー奥にいるような、いないような…」というもどかしい
感じでした。
像まで離れててしかも暗かったので、どんな感じであるのか、はたまた
いるのかいないのかまるで分かりません。
まさに陽炎!

で、猪の件。
後で調べたところ、なるほど!摩利支天は猪に乗る人、でなくて神様だった
んですねー。
猪の背に置かれた三日月の上に乗り、三面で六、八臂な像だそうですよ。
陽炎と猪がどう繋がるのかは知りませんが、そんな関係から狛犬、
ではなく猪が両脇を守護していたんですね。

ちなみに唐装で天女な摩利支天もあるそうです。
なに?!天女ですか!!そちらも是非見てみなければ!



[住所] 本法寺 京都市上京区小川通寺之内上ル本法寺前町617


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