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大映特撮映画DVDコレクション Vol.17 1850円+税
1968年作品。
大映の妖怪三部作の第1作目。公開時の並映は「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」でした。小学校の時、三条河原町にあった大映公楽に観に行った覚えがあります。手書きの大きな宣伝用看板にガメラが格好良く描かれており、映画館に入る前からテンション上がってました。大判プリンタのない時代の映画の看板を描いていた職人さんの技術はすごかった。原稿を観て、それをそのまま拡大描画するのではなく、遠距離でも俳優の顔かたちが判るようにデフォルメ、スマホ・アプリにも登載されているシャープネス、カラーコレクションなどのフィルタ処理を施した画像を筆で描いておられました。この技は継承されずに断ち切れたのでしょう。
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本作は並映の「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」が子供向けに対して、大人向け。子供にはすり寄っていません。小学校の高学年であった私にとっては、「格好良い」映画に写りました。
悪い寺社奉行と大商人、これにわとわれたやくざものが貧しい町の者が住む長屋を取り壊して岡場所を作ろうと企む。この余興で悪者たちの酒宴の席の一興として百物語の会を催す。この最後にはつきものおとしのまじないを行うしきたりになっていたが、彼らはこれを行わずに帰る。そうしたところ、妖怪が現れ。。。
悪代官と町人の話を柱にして、その脇に小編を盛り込んだオモニバス形式のような作りになっています。それぞれが怖くあり、そしておもしろおかしく、良き日本の話です。お口直しのためにルーキー新一を使ったお笑いの場面も用意されています。
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時代劇のフレームです。悪商人や気弱な町人の顔が画面一杯のアップになる。この時の表情が もうたまらないくらい うれしくなる。目だけで、1000の台詞を語ります。俳優陣は、皆上手い。
懐かしいだけでなく、やはり面白い映画でした。
![]() | 大映特撮映画DVDコレクション全国版 (17) 2015年 5/12 号 [雑誌] |
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