2014年 作品。
発破現場の事故で人を死なせた佐藤達夫（綾野剛）は何をするでもなく毎日を過ごしていた。ある日パチンコ屋で知り合った拓児に連れられ彼の家に行き、拓児の姉 千夏（池脇千鶴）に出会う。千夏は家族を支えるために風俗で働くと共に、地元の有力者の女となっていた。それでも達夫は千夏に惹かれて、千夏は達夫の気持ちに揺り動かされる。
両親と弟の生活のために生きる千夏。将来も見えず、昼はイカ加工工場で働き、夜は風俗で体を売る。さらに地元有力者の愛人のようなこともやる。この千夏の生活の描写が生々しく、本当に救いがないことが伝わってきます。そこに心に傷を持つが純粋な男が現れる。千夏の心が揺れて、これがまた悲しい。
この千夏を池脇千鶴が好演。久しぶりにスクリーンで観た池脇千鶴ですが、童顔であるところもありますが、若くて美しい。しかもこの上ない悲しみを持った心優しい女性を演じきりました。彼女の演技だけでも、本作を観る価値があります。
期待していなかった作品ですが、想定外の出来映えでした。じっくりと邦画を味わいたいお方にお薦めです。
 | そこのみにて光輝く 通常版DVD |
| クリエーター情報なし | |
| TCエンタテインメント |
アクセス
トータル
ランキング
