大映特撮映画DVDコレクション Vol.16 1850円+税
1970年作品。
昭和ガメラ 第6作。
大阪万博の準備が進む中、会場に展示するためウエスター島から悪魔の笛と呼ばれる巨大な石像を運ぶことになった。ウエスター島で石像をヘリコプターで運搬中にガメラが現れ妨害を始める。その時島の火山が爆発し、カメラは火山へ飛び去って行く。しばらくの後、ウエスター島で大魔獣ジャイガーが眠りから覚め、ガメラとの戦いが始まる。ジャイガーは鼻のあたりから槍状の物体を発射してガメラの四肢を串刺しにして、日本へと向かった。
倒産が迫っていた大映としては、お金を掛けた映画。第4作「バイラス」、第5作「ギロン」と違って予算が大きそうです。異星や海岸での戦いで済ませたのと違って、本作では大阪の市街をジャイガーに破壊させるという豪華さがあります。
また、ガメラとジャイガーの戦いのシーンもたっぷり。
特にガメラが最後に勝つまでは、ぼろぼろにやられます。最初は、手足を串刺しにされて、手足を引っ込めることができず飛べない。次はしっぽの先の針で肩口を刺されて体内に幼虫を埋め込まれてしまう。最後は超音波攻撃で、これを避けるためにガメラが自ら耳に電柱をねじ込む。これ、プロレスの流血試合ように緑色の血液が流れます。バイラスに腹を串刺しにされたのも痛かったけど、耳に奥深く電柱が突き刺さっているのはもっと痛いです。
ガマンにガマンを重ねて、最後に勝つというスッキリしたヒーロー映画に仕上がりました。作り手の一生懸命が伝わって来る良き作品です。
大映特撮映画DVDコレクション全国版 2015年 4/28 号 [雑誌] | |
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