2014年 作品。
25年のベテラン スーツアクターの本城渉(唐沢寿明)は下落合ヒーローアクションクラブの代表として、そのメンバーと共にテレビ番組のスーツアクターを演じている。顔出し出演のチャンスが巡ってきたが、これも人気若手俳優一ノ瀬リョウ(福士蒼汰)に奪われてしまう。一ノ瀬リョウにハリウッド映画出演のオーディションの声がかかり、渉にアクションの指導を願う。最初は渉たちの仕事やスタッフを軽視する態度で他のメンバーと衝突していたが、そのうちにメンバーと打ち解けリョウのアクション技術も向上する。この結果もあってリョウはオーディションに合格する。
ブルース・リーに憧れ子供のような純粋な心でアクションを愛するスーツアクター。これに対して、蔑視するような態度を取っている人気若手俳優。この対立線から話が始まります。予定通り、この線が交わりそしてその縁で、スーツアクターにも光が当たる。しかしそれは生命の危機を伴ったものであったというスリリングな展開。
映画を作るためには、俳優陣を引き立てるスタッフかいる。このスタッフたちも血の滲むような努力をしている。そして、スーツアクターが表舞台に出る。この流れは「太秦ライムライト」の斬られ役 福本清三と同じです。松方弘樹はこれと本作の両者に出演しています。2作がオーバーラップしてしまいました。
気がつけばヒロインが登場しない硬派の娯楽映画。面白く楽しめました。お薦めです。
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