幻冬舎時代小説文庫 346ページ 600円+税
大坂の寒天問屋の主 和助は仇討ちに遭遇、そこで倒された父親を体を張って守ろうとしていた子供を銀二貫で買う。この銀二貫は天満宮再建の寄進ために貯めていたものであった。引き取った子供を名前を松吉に変えて、丁稚として引き受けた。松吉は寒天造りの修行の後に問屋で大坂商人の厳しい躾を受け育っていく。
大坂商人、料理屋、寒天造り、繰り返して起こる大火、主と番頭そして丁稚の人間模様。大坂を舞台に親を失った松吉を中心に、人情味熱い商人の世界が繰り広げられていきます。
人の情け の話で、幾度か泣かされました。貧しくて厳しい生活であってっも、人の情けはこんなに暖かいのであるのか と感動してしまう作品です。
このカテゴリーの小説は初めて。本作によって、このカテゴリーもいける と分かりましたが、もう少し早く読みたかったです。
お薦め。
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