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「織田信長のマネー革命」 武田知弘

2014-01-06 | 本と雑誌

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SBクリエイティブ株式会社 Kindle版

戦国時代だけでなく日本史の中での最高、最大のヒーロー 織田信長。信長は数々の合戦に勝利をした革新的な戦術を生み出した智将であるとともに、これを支えた経済策の天才でもあった。戦国時代に信長が行った経済施策を探った書。

メモ
・信長が強力な軍を持てたのは、マネー戦略のたまものだと言ってもいい。たとえば信長は「兵農分離」や「鉄砲の大量使用」で敵国を蹂躙してきたが、「兵農分離」にも「鉄砲の大量使用」にも、多額の費用がかかるのだ。
・信長は軍事力というより、経済力で敵を圧倒してきたのである。
・戦国時代の経済社会というのは、大きく分けて三つの経済主体があった。「公家」「大名」「寺社」である。
・信長がその地域の新しい支配者がだれであるか認識させ、徴税をスムーズにするためだったのではないか。新しく、巨大な城ができれば、領民は嫌でも「支配者が替わった」ということを思い知る。
・言ってみれば安土城は巨大な税務署だったのである。
・信長にとって、城造りは 不動産投資 であり、いわば不動産デベロッパーの役割を果たしたわけである。信長が「城を造るたびに豊かになっていた」のは、ここに最大の要因があるのだ。
・必ずしも土地(領地)に固執しない。
・信長に従えば安全に暮らせるが、歯向かえばとことん破壊される。信長はそうやって税収を稼いでいたのである。
・日本で金銀に通貨としての機能を持たせたのは、実は信長なのである。
・信長はさらにもう一つ、重要な経済改革をしている。それは枡の大きさの統一である。
・信長が他の大名に抜きんでた要因は、この道路整備に見られるように「必要なことは徹底的にやる」という点にあるのでゃないだろうか。
・もし信長が寺社を叩いていなければ、現代の日本では仏教が大きな力をもっていたかもしれない。
・現代の日本が、宗教の弊害を受けずに済むのは、信長のおかげである。
・信長の数々の大事業のほとんどは、実は「だれもがやろうとしていたこと、やりたいと思っていたことを、きっちりとやり遂げたもの」だと言える。
・現状の問題点を直視し、前例にこだわらず に解決策を探りだし、粘り強く実行する。それが信長のやり方だった。

戦に勝つには金がいる。他の大名は領地を得て、百姓からの年貢を増やすことを考えた。一方で信長は金を手に入れるために、大津、草津、堺を押さえ、道路を整備し、市を立ち上げ、イベントを繰り広げ、これの流れに背く寺を焼いた。戦国時代に第一次産業から第二次、第三次産業へと一人だけ転換して巨額の資本を得て、これを兵力に回した。資本力の差が武田を滅ぼし、天下統一の直前まで駒を進めた。
経済施策にスポットライトをあて、さらにこの信長の徹底したしかも粘り強い実行力を説いています。今更ながらなるほどと思うところも多数ありです。面白く学べました。


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